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知ってトクするシゴトの韓国語

ハイ・キャリアの韓国語コラム。アイケーブリッジ外語学院の幡野さんがお届けする、日常生活やビジネスシーンの活き活きとした韓国語表現集。 旬の話題や、日本語と比較したときの興味深さなど、多彩な内容です。

第35回 「アラソの日本語訳」

最近、当校スタッフがメールに書いた日本語に「おお、これだ」と思えたものがあったのでご紹介します。

拙著『今日から使えるシゴトの韓国語』の中で、「これであなたも韓国人」として、3つのフレーズを紹介しています。

「정신이 없어요.」(チョンシニ オプソヨ/余裕がありません)
「알아서 하세요.」(アラソ ハセヨ/お任せします。好きにされてください)
「상관없어요.」(サングァノプソヨ/構いません。関係ありません)

うーん、なんとも日本語にしにくいフレーズ群!(笑)

しかし、つい最近、この2番目のフレーズの「알아서」に相応する良い日本語があることに気づきました。当校スタッフのメールにこう書いてあったのです。

「そのような状況になりましたら、適宜ご対応ください」

あ、この「適宜(てきぎ)」は、まさに韓国語の「알아서(アラソ)」だな、と思ったのです。「適宜」で辞書を引くと、

1.その時その場にぐあいよく適するように行うさま。適当。
2.各自がよいと思うようにすること。随意。

とありますね。これぞまさしく、「アラソ」です。

알아서(アラソ)の動詞の原型は、알다(アルダ/知る、わかる)。알아서になると、「(あなたが)承知の上で」というような意味になりますが先に紹介した『今日から使えるシゴトの韓国語』の中でも触れているように、알아서は、場合によっては投げやりの......とまでいきませんが、なんといいますか、面倒くさくて「いいから、任せる!」というようなときに使われたりもします。

しかし! どうですか?「適宜(てきぎ)」......。「ちゃんとしている感」が出ますよね(笑)。

スタッフの日本語を、アラソを使って韓国語にしてみると......、

그런 상황이 되면 알아서 해 주세요.

(クロン サンファンイ テミョン アラソ ヘ ジュセヨ/そのような状況になったら適宜対応してください)

ううむ、アラソだと、「適宜」が「適当」の意味になって聞こえてくるのは、私だけでしょうか。

今日は知ってトクする「日本語」のコーナーになりました。「適宜」、大いに使えますね!


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プロフィール

幡野泉

幡野泉さん
アイケーブリッジ外語学院」代表および「All About 韓国語」ガイド。 1998年、韓国・延世大学校韓国語学堂修了。同年コリア・ヘラルド新聞社主催「第33回外国人韓国語雄弁大会」にて最優秀賞・文化観光部長官賞受賞。 2004年に「シゴトの韓国語講座(現・アイケーブリッジ外語学院)」を開設。 同年、延世大学校韓国語教師研修所 第20期研修過程修了。 2016年 韓国雄弁人協会主催「第21回世界韓国語雄弁大会」にて国務総理賞受賞。 著書に『明日から使えるシゴトの韓国語』(アルク)、『シゴトの韓国語 基礎編応用編』(三修社)、『リアルな表現が話せる!韓国語フレーズブック』(新星出版社)などがある。 2010年の中国語講座開講をきっかけに中国語の学習を開始し、2014年にHSK(新漢語水平考試験)最上級6級で181点獲得(合否なし)。 2015年 第32回全日本中国語スピーチコンテストにて第2位入賞。 2016年NHK World Chinese主催 第3回中国語ラジオパーソナリティコンテストにて会場賞を受賞。

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