INTERPRETATION

第47回 Scratch

木内 裕也

Bazinga!

 「消す」を意味する英語の表現はたくさんあります。コンピュータのキーボード上であれば、Deleteキーがあるように、Can you delete it?と使えます。黒板や紙に書かれた物を消すのであれば、Eraseを使います。リストに書かれたアイテムに、横線を入れて「消す」場合には、Can you cross it out?と言います。もしくは、書類や試験でミスをした場合、消しゴムなどで消すのではなく、×印などをいれて、正しい内容を横に記載する場合も、同じ表現を使います。テスト用紙に、If you make a mistake, cross it out and write the correct answer next to it.と書かれていることもあります。同様に、Scratchという単語も「消す」の意味で使えます。これは書かれているものを消す場合だけではなく、I want to scratch that memory.という風に、記憶を消したい、という時にも使えます。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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