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Bazinga!

第26回 Smidgen

 難しい表現ではないけれど、学校で学ぶことの限られた表現と言うのはたくさんあります。その1つがSmidgen。Very littleの意味です。例えば「アイスクリームを食べる?」と聞かれて、Just a smidgen.といえば、1口程度で充分ということ。A smidgen of wineを料理をしている時に混ぜると、味がよくなったりしますね。Smidgeという人もいます。Just a smidge(ほんと少しだけ)という表現は比較的便利な表現です。あまり形式ばった表現ではないので、スラングと言うわけではありませんが、一般的には知り合いや友達同士、また家族の中で使う表現です。ビジネスの席で使われているのを耳にしたことはあまりありません。
 
 もちろん、Just a bit.と言っても問題はありません。Smidgeはどちらかというと量を示す表現(アイスを少しとか、ワインを少し)なので、「ちょっと待って」と言うときにはJust a bit.が使えます。Just a secondやJust a minuteももちろんOKです。


第25回 Brick and mortar

 アメリカでは州によって税金のシステムが違います。例えばある州では食品には消費税が課税されないものの、洋服には課税があったり、他の州ではあらゆるものに消費税が掛かったりします。場合によっては消費税のまったくない州もあり、日本よりシステムは複雑です。そんな環境で、一層物事を混乱させているのは、オンラインでの買い物。ミシガン州の人が、ニューヨーク州にあるお店から何かを購入する際、ニューヨーク州の税率を払うのが基本ですが、購入時には課税がなく、税制上は年度末の確定申告で払うことになっています。しかしこのシステムを知っている人は1%にも満たず、実際にその時に税金を払う人はゼロに近いと言われます。政府も特にこの規則を守らせようと努力することもありません。しかし、もしもきちんと税金が払われれば、州にとっては収入となり、財政難にあえぐ各州は連邦政府に圧力をかけ、消費税をきちんと払うシステムの確立を求めるようになっています。
 
 この話の中でよく出てくる表現は、Online store(アマゾンなど)に対して、Brick and mortar businessです。Brickはレンガ。Mortarはモルタル(砂、セメント、水を混ぜた建築材料)です。したがって、Brick and Mortarはオフラインのお店を指す言葉として使われます。OnlineとOfflineと言ってもいいのですが、Brick and mortarにはやや伝統的な響きがあります。似た表現に、Mom and popと言うものもあります。これは夫婦で経営している小さなお店のこと。Mom and pop grocery storeといえば、地元の小さな食料品店。スーパーではなく、昔からある小さなお店です。Small businessのことを指します。


第24回 It's personal

 今週の表現は"it's personal." 「それは個人的なことです。」と訳すと、何か個人的な情報を聞かれて(年齢、体重など)、答えたくない時に言う表現かと思われるかもしれません。実際、"That's a personal question. I prefer not to answer it."と言うことも可能です。しかしこれは「個人的に関係のある問題です」という意味でも使えます。
 
 私は2005年から毎年、ボストンマラソンの医療チームでボランティアをしています。アメリカの救急救命士の資格を持っているので、ランナーや観衆の手当てをしています。ご存知の通り、今年のレースでは爆破事件が起こり、医療チームも過去にない経験をしました。その数日後にボストンで行われた式典で、オバマ大統領が爆破事件についてThis is personalと言いました。彼はハワイで生まれ、シカゴで上院議員になり、ワシントンDCに今は住んでいますが、ハーバードの卒業生です。ボストンからはチャールズ川を挟んですぐのところにMITがあり、そこから少し北西に行けばハーバードです。ですから大統領にとっても学生時代に多くの時間を過ごしたと言うことで、Personalという表現を使い、自分にとって大統領としてだけではなく、個人的にも重要なことである、と言いました。

 またIt's not personal.というのは、例えば上司が部下をクビにするときに言う言葉でもあります。個人的な理由で首を切るわけではない、という意味です。


第23回 March Madness

 毎年3月になると、March Madnessというイベントがあります。これは全米大学リーグ(NCAA)のバスケットボール全国大会決勝トーナメントのこと。3月に開催されるので、March、そしてMに合わせてMadnessという語呂です。実際には1回戦が3月に始めるだけで、決勝戦などサイゴン数試合は4月に行われ、今年のトーナメントも先日終わったばかり。アメリカではこのようにMとMで語呂を合わせるなどというAlliterationはよく見かけます。March Madnessでもトップ16のチームをSweet Sixteen、トップの4チームをFabulous Fourといったりします。またスポーツとは関係なく、16歳の誕生日もSweet Sixteenと言いますし、日本でも人気になったドーナツや、Krispy KremeもKでAlliterationをしています。英語を勉強するときに習う早口言葉の、She sells sea-shells by the sea-shoreや、Peter Piper Picked a Peck of Pickles Peppersもその例。新聞記事の見出しになることも良くあります。


第22回 Paper tiger

 英語の表現が日本語に外来語として使われるように、外国語の表現が英語として使われることがあります。Paper tigerはその例です。中国語の「紙老虎」という表現は、英語でPaper tigerと訳され、一般的に使われる表現となりました。虎ですから恐れるべき存在ではありますが、紙に描かれただけの虎であれば、見た目が怖いだけで実際には恐れるべき存在ではありません。アメリカの軍備力は最新の兵器などによって強いイメージがありますが、それを使う人間の意識が低いために、アメリカ軍はPaper tigerだといわれることがあります。
 やや似た表現として、Armchair theoryがあります。机上の空論のことですが、椅子に座った状態で色々理論を話しても、実際にそれが使えなければ意味がありません。その意味で、Armchair theoryは価値がないものとして扱われます。Practicalでなく、Pragmaticでもないことを指します。



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プロフィール

木内裕也

木内 裕也さん
フリーランス会議・放送通訳者。 長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。 大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。 上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。