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Bazinga!

第21回 Whipped

 Whipと言えば、鞭のこと。あまり日常生活でよく使う単語ではありませんが、学校で学んだ単語として知っている人も多いのではないでしょうか。もしくは、Whipped creamはケーキを作ったりするときに使いますから、動詞としてWhipを使うことはありますね。もちろん、アメリカ史を勉強しているときには、奴隷制度の関連でWhipが出てくることがあります。鞭で打つことをWhipと言います。

 しかし、例えば友達の恋愛状況を話す上で、He is whippedと聞いたら、それはもちろん彼氏が彼女に鞭で打たれているわけではありません。「尻にしかれている」というのを、Whipの動詞を使って表現します。新しい彼女ができて喜んでいるものの、彼女と時間を過ごしてばかりで他の友達と遊びに言ったりしていないとき、他の友人が他の友人がYou're so whipped.と言ったりします。「言いなりになる」という感じです。

 似た表現として、Apple of eyeと言うのがあります。例えば、He is the apple of my eye.とおばあさんが孫について言うのを聞いたことがあります。これは、目に入れても痛くもない、という日本語に相当する表現で、本当に可愛がっている様子を示します。


第20回 Peg

 今週の単語はPegです。簡単な単語ですが、ご存知ですか? 杭や釘のことを刺す単語で、特に木製のものを指します。例えば自分で組み立てる本棚などを買ってくると、小さな木製の木釘を使うことがあるでしょう。それらをPegと呼びます。しかしここでお話をしたいのは、「木釘を打つ」「木釘で留める」といったのとは別の動詞用法です。
 例えば友達に、I've got you pegged.と言われたら、どんな意味を想像しますか? もちろん、友人が皆さんに木釘を打ちつけたわけではありません。これは「見抜く」「想像する」「判断する」という意味です。帰宅するのが遅くなり、家で待っていた奥さんが「今日は遅かったね」と言うと、帰宅した夫が「いや、部下に飲みに行こうと誘われちゃって」という言いのはドラマの中だけかもしれませんが、その返答として「そんなとこだと思っていたよ」というのが、I've got you pegged.です。I've got you pegged wrong.であれば、想像と正反対だったと言うことです。


第19回 Go to town

 "go to town"というイディオムをご存知ですか? ただ「街に行く」というわけではありません。こんなシーンをイメージしてください。土曜日の朝、家でクッキーを焼いたとします。全部で20枚くらいのクッキーが焼けたでしょうか。家族に「クッキーがあるから、食べてね」と伝えます。その後、家族の誰かがクッキーを1枚、また1枚と食べます。夕食の時間になると、あと2枚しかクッキーが残っていません。そんな時、クッキーを食べていた人に、You really went to town with those cookies.と言います。Going to townとは、「やりつくしてしまう」というイメージのある表現です。They can go to town on a dance floor.といえば、ダンスフロアでプロ顔負けのように踊る姿です。They can go to town with karaoke.なら、マイクを離さずにカラオケで熱唱し続ける姿。Work hardの意味ですが、どちらかといえば冗談っぽく、時に少し呆れた印象があります。


第18回 Eleventh Hour

 もう1ヶ月も前の話になりますが、アメリカで財政の崖が話題になりました。英語ではFiscal cliffといいます。寸前になるまで解決せず(実際にはCliffの手前で止まらず、Cliffから落ちたという解釈がアメリカでは一般的ですが)、このEleventh hourという言葉が良く使われていました。At the last momentという意味です。この表現の語源には色々な説があるようですが、平均して約12時間の昼間と、12時間の夜があったとすると、夜になる寸前の残り1時間の状況を想像すると、「最後の最後で」というイメージが湧くでしょう。もしくは、深夜12時に記事が締め切りの新聞記者が、午後11時に一生懸命記事を書いている姿をイメージしてもいいでしょう。At the last momentは日本人でも口から出てきそうな表現ですが、At the eleventh hourという表現はなかなか出てきませんね。


第17回 Snow

 一口に雪はSnowと言っても、降雪地のミシガンに住んでいると、色々な表現を耳にします。東京では白いものが空から降ってくるとすぐに「雪だ!」となりますが、地面が少しうっすらと白くなる程度では、Snowとは呼ばず、Dustingといいます。Dustは埃。掃除をサボったあと、家具の上に白い埃がうっすらとたまっている様子を想像してみると、なぜそう呼ばれるのかわかるでしょう。Dustingとは違って、気温が少し上がっていると、Wintery mixが降ってきます。これは雨と雪が混ざったようなもの。車を運転していて、フロントガラスに雨とも雪ともいえないものが当たった経験があるのではないでしょうか? これがWintery mixです。これはSlushとも言えます。そんな日の道路はSlushy。ただの雪とは違って、水分が多いので、泥が跳ねる状況です。Slushは氷と水が混ざったもので、こちらのコンビニエンスストアーではカキ氷に似た飲み物をSlushと呼んでいたりします。雪が降ると道路はSlippery。日本語で「スリッピー」というのを聞いたことがありますが、これは誤りですね。Accumulation of five inches.といえば、積雪5インチです。



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プロフィール

木内裕也

木内 裕也さん
フリーランス会議・放送通訳者。 長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。 大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。 上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。