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Bazinga!

第16回 Trash

 Trashは「ごみ」を意味します。しかしこれを動詞で使うことができます。もちろん「捨てる」という意味で、I trashed my computer.はコンピューターを捨てた、になります。しかし、それだけではなく、Trash the environmentとすれば、環境に悪影響を与える、という意味です。また、They trashed the room.であれば、パーティーなどをして室内を汚したという意味。Trash-talkというのは、悪口のことです。They were trash-talking each other.であれば、よくプロレスの選手が試合前の会見場でお互いに「自分のほうが実力が上で、相手の選手は弱みがたくさんある」と批判しあいます。そのような状況を指します。
 ところで、Garbageも「ごみ」ですが、Trashとの違いもあります。Trashは一般的に生ごみを含みません。したがって、紙くずなどの一般的な乾いたごみがTrash。Garbageは野菜の端切れなども入ります。私が住んでいるミシガン州の片田舎では、ごみの収集は週に1度。それもごみの区別はありません。環境に気をつけている人は、リサイクルごみとして別容器に新聞紙や缶などを出していることもありますが、あまり人数は多くありません。それよりも、すべてのごみ(ダンボールから、壊れた椅子、生ごみなど)をまとめて大きなプラスチックの容器に入れ、道端に出すだけです。


第15回 Milk

 Milkと聞いて何を想像しますか? たいていの場合は牛乳でしょう。Milkを動詞として使えば、Milk a cowという風に、牛の乳搾りをするという意味になります。しかし、Milkという単語に「利用する」という意味があるのを知っているでしょうか? 私が初めてこの用法に出会ったのは、ある友人と話をしている時に、「日本やヨーロッパに住んでいた経験があるんだから、You should milk it.」と会話で出てきた場面でした。イメージとしては、過去の経験の価値を(乳搾りのように)搾り出すという感じでしょう。「搾取」という漢字からも、このイメージが湧くかもしれません。場合によっては、詐欺にあった時、They milked him of all his money.と、すべての貯金を取られたと表現できます。Take advantage ofやExploitと意味があります。
 
 さて、Milkつながりで牛乳の話ですが、日本でも似た傾向はあるものの、アメリカの食料品店で見る牛乳の種類は目を見張るものがあります。普通の牛乳だけではなく、2%ミルク、1%ミルク、0.5%ミルク、そして0%、豆乳など。それぞれ1ガロン(4リットル弱)、0.5ガロン、0.25ガロンの入れ物に入ってます。キャップが赤だったり黄色だったりして、すぐにどの種類かわかるようになっています。


第14回 Pushing the limit

 今週の表現は、To push the limitです。直訳すれば「限界を押す」となります。その意味をつかむには、小さな子供を想像するといいでしょう。いたずらっ子や、好奇心旺盛な子供が、どこまでなら、親に怒られることなく自分の好きなことをできるか試したりします。「ここまでやっても大丈夫かな?」という風に。犬を飼っている人は、似た経験があるかもしれません。この様子がPushing the limitです。Be careful, don't push your limit too much.と言えます。もしくは、He is testing his limit.ということもできます。Are you testing your luck?と言い換えることも可能です。LimitをPushしすぎれば、You've crossed the line.となり、子供は親に怒られるわけです。怒られることは、ScoldやAdmonishであり、場合によってはI got yelled at.とも言えます。その結果、I'm in trouble.となり、Groundedされます。Groundedというのは、外出禁止のこと。飛行場でGroundedといえば、天候不順などで飛行機が出発しないことですが、一般に子も土がGroundedといえば、それは何か悪いことをして、友達と遊びに行くのを禁じられたことです。


第13回 Frankenstorm

 10月末はハロウィーンの季節です。今年は東海岸をSandyというハリケーンが襲い、各州が非常事態宣言を発令したり、学校が休校の決定を早くから出したりしています。日本では台風が「台風12号」と番号で一般的には呼ばれますが、アメリカでは名前がつけられます。しかし今回のように、規模の大きなハリケーンであったりすると、メディアが競うようにして関心を引く名前をつけようとします。その名前が、今回はFrankenstorm。Stormはもちろん「嵐」の意味。Frankenは、日本でも有名なフランケンシュタインを指します。ハロウィンになると、フランケンシュタインを含め、色々な仮装をして街中を歩いたりするので、ちょうどタイミングが合ったことから、このような名前がつけられました。

 2010年には、大雪が中西部で降ってSnowmageddonと呼ばれました。Snowはもちろん雪のこと。Maggedonは日本でも映画で有名になりましたがArmageddonに由来しています。
これらの表現は語学力だけではなかなか理解できないもの。これらのはアメリカの表現ですから、アメリカでどのようなことが話題になっているか知る必要もあります。また、これが他の国の例であれば、例え英語圏であっても、アメリカ人が「???」となる可能性が充分にあります。語学だけでは時に不十分である、という例の1つでしょう。


第12回 one up

 人間関係を拗らせる理由は様々ありますが、その1つに数えられるのが、One upではないでしょうか? 会話の中で「あの人がこんな業績を残した」と話題になると、「それはすごい。でも私はもっとすごいことをした」という風に、常に1番でありたがり、相手よりも1レベル上にいようとすることが、One upすることです。Oneというのは、「1レベル」や「1歩」と理解できます。そして周りの人や相手より、上の立場にいたいので、Upなのです。インフォーマルな表現ですから、日常の会話で使うことができます。ただ気をつける必要があるのは、ややマイナスのイメージが付きまとう表現ということ。自分のことばかり話しをする人に、One upしてばかりいないほうがいいよ、と注意できます。もしくは、あまり好きではない人が何か良い成績を残したと聞いて、I can one up that.とやや敵対心を見せることもできます。ですから、何かの勝負で負けを喫し、「見事にやられてしまったよ!」と素直に認めるときはI got one-uppedというと、その素直さが伝わらないことがあります。やや、その事実に根を持っている印象が生まれます。ですから、そんな局面ではHe outdid me.やI tried, but I just couldn't do it.などのほうがよい表現です。



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プロフィール

木内裕也

木内 裕也さん
フリーランス会議・放送通訳者。 長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。 大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。 上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。