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Bazinga!

第11回 Underwater

 "My home is underwater." というのを耳にしたら、どんな様子を想像しますか? 台風の影響で洪水の被害に合い、浸水した家でしょうか? 確かのその可能性も無いわけではありませんが、最近のアメリカではUnderwater housesやMy home is underwater.という表現を良く聞きます。これは、住宅ローンと関係のある内容です。例えば10年前に家を購入して、まだローンが3000万円残っているとします。また、家を購入した当時は、5000万円の価値が家にあったと仮定します。しかし住宅市場の低迷により、現在の家の価値は、ローンの残高である3000万円より安い、2500万円しかない場合、その家はUnderwaterと呼ばれます。日本と違い、アメリカでは家の価値が長期にわたって継続し、土地だけでなく、住宅も投資の一部とされます。ですから、2000万円で家を買い、2500万円で売る、ということが可能です。そのために、アメリカ人は一生懸命にDIY(Do it yourself)で改築するのです。しかし、今の家の価値が、もともとの家の価値どころか、現時点で残っているローンよりも価値が無いとすれば、今なら100円で買える物に対し、200円の返済が残っていることと同じです。もちろんこれがまた経済に悪影響を与えるわけです。


第10回 I asked you first.

 今週のフレーズはI asked you first. 意味はそのまま、「私が最初に質問した」です。とても単純で、中学校1年生で学ぶ英語の文章ですが、良く耳にします。というのも、例えば「今日の夕食は何を作ろう?」と考えている時に、家族に「何を食べたい?(What do you want to have for dinner?)」と聞いたとします。すると、I don't know. What do you want to eat?(そうだねえ。何か食べたいものある?)と逆に質問されます。それに対する答えとして、I asked you first!と言います。これは親と子供であったり、友人の間であったり、色々な局面で「先に質問した人が、最終決定を別の人に委ねる権利がある」という考えの表れです。つまり、聞かれた人は自分の意見を述べることが求められ、「自分はわからない。あなたはどう思う?」と聞き返すことができないのです。「今日の午後、何したい?」と聞かれたら、まずは自分の意見を言わなければいけません。日本だと、「そうだなあ。何かアイデアない?」と聞き返したりします。周りの意見に自分の考えを合わせることの多い文化の現れです。しかしアメリカでは、まずは自分の意見を述べなければなりません。


第9回 My two cents

 "That's just my two cents. You can believe what you like." という表現を聞いて、意味がわかりますか? 直訳すれば、「これが私の2セント」です。これは比較的良く使われるものの、多分日本人の多くは知らない英語の表現でしょう。この意味は「自分の意見・考え」。「たった2セント(1ドル=100円計算でも、2円です)の価値しかないですが」という意味が込められていますので、皮肉として使われる場合以外は、「私の個人的な意見で、たいした意味も持ちませんが、○○と考えます」という意味です。If I can put my two cents in, I don't think the market will improve soon.と使えます、That's just my two cents.や、Put my two cents inと使われます。

 これに似た表現では、IMHOがあります。この略語はTwitterやSMSなどの電子コミュニケーションでよく使われます。In my humble opinionの略。Humbleを抜かして、IMOとされることもあります。


第8回 Geeking out

 今週の表現はGeeking out。Geekというのはややマイナスのイメージがある単語です。日本でもアメリカでも、暗い部屋の中でメガネをかけてコンピュータに向かっている姿や、人と話すのは苦手ですが、何時間も難しい本を読んでばかりいる人々が、ちょっとした笑いの種になったりします。良く言えば、勤勉、勉強家。しかし真面目君であることは、必ずしもクラスの人気者とは言えません。しかし最近ではそんなGeekと呼ばれる人々がITの世界やSocial Mediaの世界で成功を収め、またGeekと呼ばれる理系の人々が文系の人々よりも就職が良いこともあって、プラスのイメージがGeekについてもいます。日本では一部での放送に限られているようですが、The Big Bang Theoryというコメディー番組ではGeekの4人組が主人公になっています。そんなGeekが熱心にPet subject(大好きな話題)について語っている時、He is geeking out!といいます。Geek outとは、つまり周りの雰囲気も気にせず(例え周囲の人が退屈していても)、難しい話題を熱心に語ること。私の研究者の友人などは、良くGeek outしています。先日も友人の結婚式に出席した際、友人が自らの研究内容を熱く語っていました。それを見た別に人が、Geek outという表現を使っていました。Geekに似た単語にNerdというものもあります。その複数形のNerdsは、アメリカで有名なお菓子の名前でもあります。


第7回 Catch

 今回の単語はCatchです。"What's the catch?"の意味がわかりますか? 例えばセールスマンらしき人に話しかけられた状況を想像してみてください。「こんな新機能がある」「こんな割引がある」といういい話ばかりで、少し怪しげな話があったとします。そんな時に、What's the catch?と聞きます。「欠点」とまでは行きませんが、「マイナスの要素」ということです。ビジネスのプレゼンテーションでも、「これだけいいオファーが来たのだけど、Catchは1週間しか先方に返事をする時間が無いことです」と使えます。社内のプレゼンで使うのに問題は無いレベルの単語ですが、もう少しフォーマルにするなら、Downsideという単語が使えます。物事にはよい点と悪い点があり、そのマイナスの要素をこの単語で指すことができます。Negativeという単語を使うと、あまりにマイナスのイメージが強いので、CatchやDownside程度に抑えておくことも、コミュニケーション上は重要でしょう。
 ちなみにキャッチボールをする、という表現はPlay catchですね。Catch ballとは言いません。アメリカの子供たちも、日本の子供たちと同じように(最近は頻度も減っているようですが)キャッチボールで遊ぶことが多くあります。Catchに似たFetchは「行って取ってくる」という意味で学校で学びます。Play fetchは犬としますね。ボールや枝を投げ、犬がそれを追いかけて取ってくる、というのがPlay fetchです。



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プロフィール

木内裕也

木内 裕也さん
フリーランス会議・放送通訳者。 長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。 大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。 上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。