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第17回 TOEIC part 5/6は設問読み回答探し!語彙も重要!

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

前回、すぐに得点アップできるTOEIC攻略法のパート3とパート4についてお話しました。

今回は、その続きでリーディングセクションのパート5と6の攻略法をお伝えしていきましょう。

パート5は文の中で虫食いのように空白になっている部分を、選択肢の中から文法の知識や語彙を使って、正しい回答を選ぶ問題です。

この問題の解き方は、まず選択肢を見ます。

これは問題の意図を理解するためです。

それから問題を見て、答えのクルー(ヒント)を探し、正しい答えを選びます。

しかもパート5の出題傾向は比較的決まっていますから準備もしやすいのです。

時制、語彙、言葉の品詞、動詞や形容詞と前置詞の組み合わせ、分詞構文、動詞の後の目的語などの問題は知識を問う問題ですから、知ってれいば5秒もかからず解いていくことができます。

この種の問題はボキャブラリーで芋づる式に単語やイディオムを覚え、名詞、動詞、副詞、形容詞系がどのようになっているのかを掴み、例文から動詞の後に来る前置詞や目的語の形を把握しておけば、まず得点アップは間違いないと思います。

私自身の経験もTOEFLの勉強をしている際に培った単語のグルーピングのおかげで半年の間に500点アップを実現しました。

例題を一つ出しましょう。

1.About  2. Of  3. With  4. On

という選択肢ですから、明らかに前置詞問題であることが分かりますね。

He was unsure ____ his future while the outlook of his company was gloomy.

unsureの後にどの前置詞が来るか?

of ですね。日本語で考えると自分の未来に「ついて」不安を感じたとなりますから、aboutを特に選びたくなってしまいますが、答えはofです。

sureもof を前置詞でとりますから、否定を意味するunがついても同じだということですね。同様の使い方をするのが、think of「~について考える」、know of「~について知っている」です。

さらにビジネスの場面で使われる語彙が知ってないと解けない問題もありますからそういった表現も普段から読むように心がけておきましょう。

例として、実際に2011年の7月に出題された問題に類似する設問をお話しましょう。

1.perform 2.performance 3.performing 4.to performという選択肢です。

言葉の品詞を解いている問題だと分かります。

動詞の原形と取るのか、名詞か、現在分詞か、それともTo不定詞かということです。

しかし設問は下記のようでした。

The company expects to give a ________ review one a year.

reviewが名詞なので形容詞と思うかもしれませんが、performance reviewとは人事考と言う意味のビジネス用語になり、2が回答になります。

本文中のroll out 「展開する」、speak up 「意見を言う」などは、必ずマスターしたい現ですね。

他にも、正しい接続詞や代名詞を入れる問題などもあります。

NHKのビジネス英語の教材や10月発売予定のアプリの教材を使って、特に代名詞や接続詞に注意してシャドーイングすることで、良い対策になるでしょう。

パート6は、基本的にはパート5と同じですが、虫食いになっている文が、長文の中に点在しているというところが違いです。

ですが、長文の穴埋めだからと言って、長文を最初から最後まで、全部読まなければならないという解き方は必要ありません。対策はパート5と同じです。

以上、パート5と6は選択肢から読み始め、回答を見つけるために役立つクルーを探し、回答していくという解き方であることを理解していただけたでしょうか?

ということは対策も同じですから勉強する側としては嬉しいことですね。

次回はTOEICのリーディングセクションのパート7を解説していきます。

お楽しみに!

さらに、例題を使った解き方の練習は10月発売予定のアプリに入ってますので、こちらもどうぞ乞うご期待!

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記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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