ENGLISH LEARNING

第18回 上から全て読んでいてはTOEIC part7はアウト!

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

前回、すぐに得点アップできるリーディングセクションのパート5と6の攻略法についてお話しました。

今回は、その続きでTOEICのリーディングセクションのパート7の攻略法をお伝えします。

パート7は長文問題です。選択肢の中から文法の知識や語彙を使って、長文を正しく理解できているかどうかを確認する問題です。

さて多くの方が時間切れになってしまう長文文題を、できるだけ早く解くコツは、なんでしょう?

多くの方が時間切れになってしまうとおっしゃられる方に「問題全てを読んでいますか?」と聞くと、ほとんどの方からそうですという答えがかえってきます。

これまでの私のブログを読んでくださった方であれば、次の展開は想像できるのではないでしょうか?

パート5、6でもお伝えしてきたように、パート7も全てを読む必要はありません。

もちろん全て読んでも時間があまるぐらいになると950点以上の実力があるということになりますが、そうでない方は読むということにフォーカスをするよりも答えを探すようにすることがコツになります。

ということで、この問題の解き方もまず選択肢を見ます。

これは問題の意図を理解するためです。

それから問題を見て、答えのクルー(ヒント)を探し、正しい答えを選びます。

仕事のメール、手紙、ファックスでも、全てを読んでいては追いつかないですよね。ポイントをしっかり読んで、後は読み飛ばす。その感覚に、近いといっても良いかもしれません。

パート7ではどんな対策が効果的なのでしょうか?

今、市販の問題集に載っている内容で十分ことカバーしきれていると思いますが、ちょっと本番は緊張する傾向もありますから、一冊を三回解くだけでは不十分かと思います。二冊以上を繰返し解くことを勧めします。

先日通訳させていただいたお客さんも「1冊を三回繰り返したが、目標が600点であったのに対し、40点足りず560点だった」とおっしゃっておりました。一冊を三回やる問題点は、私自身も経験しましたが、問題を暗記できてしまうことが理由ではないかと分析します。

では、問題集の選び方ですが、自分の目標点数にあったもので、ほとんどの場合は問題ないでしょう。やる気満々ですという方は、少し高めでもいいですし、逆に仕事上どうしても勉強しなくてはならないから勉強するのでという状況の方は、少し低めからやってみても良いでしょう。

やる気満々の時には、多少自分にとってハードルの高い難しいことに取り組んでも、頑張れますが、やる気が余りない時にはなかなか難しいものです。やる気が減退している時には、逆に簡単に解ける問題に取り組み、正解を得ることで英語の楽しさを再認識して、自分を乗せていく必要があるのからです。マラソンをする時に必ずウォームアップで身体を温めるのに似ていますね。

ですから、自分の英語に対するやる気があまり高くないなと思う時には、少し自分のレベルよりも低めの問題集を選びましょう。それでも、時々難しい問題がありますから、十分に勉強になるからです。

それでは毎日できるちょっとした勉強法についてお話しましょう。

英語でメールすることも、プラスになりますね。でも、そういう機会がないよという方はインターネットを活用しましょう。

例えば、フェースブックを使って、気なるアーティストや共通の趣味を持っている人を探して、友達依頼を出して交流してみることも良い方法かもしれません。

自分の会社のホームページの英語版を読んでみる、或いは競合の英語のホームページを読んでみるというのも良いでしょう。

業界雑誌を探して、そのホームページを見ることでも海外の業界動向も知り、かつTOEIC対策にもなるので一石二鳥になります。

NYやロンドンにあるレストランを検索してみても良いですね。広告を読む良い練習になりますね。

BBC、ニューヨークタイムズのiPhoneアプリでヘッドラインを見て、気になる記事を読んでみることも私が良くやる勉強法ですね。

さあこれではTOEICの全てのパートを解説してきました。

次回の試験で高得点を記録されることお祈りしております!!

さらに、例題を使った解き方や最新の出題傾向は10月発売予定のアプリに入っていますので、こちらもどうぞ乞うご期待!

Written by

記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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