ENGLISH LEARNING

第50回 無我夢中になる目標はトラウマを凌駕する

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

 皆様、こんにちは。

 皆様はいかがお過ごしですか?

桜が美しいですね。

 最近、個人の英語セッション中でかなり多くの英語学習者の方がとても努力されているのに、その努力がちょっとしたミスで報われなくなってしまっている状態を目の当たりにしています。とっても残念ですよね。2ミリの修正ができれば、もっとぐーんと点数も実力もあがるのかもと思うことがよくあります。

 もし自分がそうかもしれないと思う方は是非、4月21日に企画しているワークショップにいらしてください。

 ワークショップは、未だに単語を一つ一つただただ暗記している方、あるいは、綴りは完璧に覚えているけれど、発音が定かでない方、英単語一つに日本語訳をつけて覚えている方におすすめです!

 お申し込みはこちらからどうぞ。

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 会場で皆様に直接、英語学習を「大変」から「楽々」に変えられるのを楽しみにしております!

 さて、前回はトラウマを克服するためのステップ2、物事と感情の間にスペースを作ることを伝えました。

 どうでしたか、このスペースを作る感覚はわかりましたでしょうか?

 今回は、そのスペースを使って、どうしたらhalf cup emptyと考えがちな自分がhalf cup fullに解釈できるかどうかを具体的に伝えていきたいと思います。

 なかなか苦しいと思っていることを、fullに解釈するということは、無理矢理前向きに解釈するように思え、難しいと感じるかもしれません。

 でも、実は、ちょっとしたコツで自分に教え込んでいくことができます。

 そのコツをお話する前に、こんなことはありませんか?

 頭が痛くてしょうがなかったのに、友達の相談にのってなんとか助けようとしてるうちに頭痛を忘れて元気になってしまった。

 体調が悪いと思っていたのに、夢中になって働いてるうちに忘れてしまった。

もっと言えば、東日本大震災が起きたときに、それまで感じていた悩みが小さいものに感じませんでしたか?

 これを過去の辛い体験にも応用できそうだと思いません?

 ちょっと論理に飛躍がありますでしょうか?

 がんばってついてきてくださいね。

 何か夢中になる夢や目標があって、それだけを本気に文字通り無我夢中になって追っていれば、過去の辛い体験も忘れてしまえるのです。

 これはただ嫌なことに蓋をして、忘れてしまいなさいということではないのです。

 全員が最後は死ぬという事実を考えた時に、人生は無限に続くわけではなくて、必ず終わってしまう日が来るんですよね。

 そんな有限の人生を過去の辛いことに使ってしまうのはもったいなくないですか?

 それであれば、その同じエネルギーを自分の目標に向けていきましょう。

 でも、無我夢中になれるような目標でなければ、すぐに辛くなってしまいますから、コツは自分が本当に手に入れられたら幸せになると思える目標、compellingな目標を立てるということです。

 ですから、まずは自分を大切にする。そして出来事と感情の間にスペースを作る。そして、自分が本当に欲しいと思う目標を立てることで、苦しい過去にひっぱられなくなるのです。

 さらに、もう一歩進んで、完全に辛い過去をhalf cup fullと肯定的に捉えられる方法がありますので、これは次回に解説します。どうぞ楽しみに。

 今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

Written by

記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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