ENGLISH LEARNING

第15回 TOEICパート1/2の対策は普段から絵や疑問を英語化する事!

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

前回、流し読みを効果的にするスキミングと英語脳にしてくれるサイトラについてお話しました。

今回は、すぐに得点アップできるTOEIC攻略法ご紹介いたします。

まずはパート1から。

パート1は写真を見ながら、正しく写真の内容を伝えている英文を選択するという問題。メモは一切取れないですし、一度しか聞けませんから、ちょっと緊張しますよね。

しかし、ちゃんと攻略法がありますから、それを活用すれば問題ありませんので、ご安心ください。

パート1のコツは、絵を細かく見て英文を用意しておくこと。

写真の中に物理的に存在する物を、どんどん見て英文を作成してみましょう!

本番の試験中、ガイダンスと例文が流れる間に時間があります。

この時に、写真を見て、人の数、場所など物理的な状況を確認しておきましょう。

特に、英語は単数、複数、前置詞が重要ですから、数と場所に注目しましょう。

できれば、頭の中で短文、単語を頭の中で考えておきます。

このように準備しておくことで、聞こえてきた順に即答できるのです。

パート1の攻略法は明確になりましたか?

では、どのような対策を立てて準備すればよいでしょうか?

二つの方法があります。まずは、目に入る情景を英語化する習慣をつけること。

時間もかかりませんから簡単ですね。

通勤中の車内つり広告や通勤中に見かける様子を見ながら、どんどん英語にしていけばよいのです。

目の前の広告の中で、例えば、女性がお風呂に入りながら、小型防水テレビを見ているのであれば、頭の中で、”A woman is in a bath tab, watching a handheld waterproof TV.”と英文を作ってみるのです。広告だけでなく、景色でもOKです。

“A blue sky is stretching across the city.”青い空が街に広がっている、など。

そうです、これは歩いていても、車中でも、社内でも、自宅でもどこでもできる英語脳エクササイズです。

なぜならば、英語を聞いて、情景を思い浮かべられること自体が英語脳の第一歩で、それができれば、パート1は完璧です!

パート2は英文の質問が一度流れ、それに対する回答選択肢が3文流れ、その中から正しい回答を選ぶ問題です。

質問も回答も、音声で一度しか聞けませんから、パート1よりもさらに緊張感がありますよね。

問題用紙は何もヒントもなく全く役に立ちませんから、しっかり対策をたてて望みましょう。

パート2の攻略のコツは、質問の意図を理解&記憶し、想定回答を自分で用意をしておくことです。

ほとんどの質問は、4W1Hで始まるので、しっかりその一語を忘れないように心がけましょう。一部、did youやhave youなどのyes /no問題もあります。

私は通訳という職業上、英語を聞いたら、すぐに日本語にする習慣があります。そのプロセスが記憶に刻みやすいのと、日本語の方が覚えやすいということもあるので、質問を頭ですぐに日本語に変換し、回答も日本語で先に用意してから、英語にしている場合もあります。

この辺りは、英語の方が記憶しやすいか、日本語の方が記憶しやすいかによって変わるでしょう。

記憶世界選手権大会で2010年に優勝した中国人の男性は、英語の数字を記憶する競技の際、中国語に変換してから覚えるか、それともそのまま英語にして覚えるか迷ったそうですが、結論は、英語で記憶するかわりに訓練を増やすという選択肢を取ったそうです。

皆さんはどちらが良いですか?

既に、英会話に慣れしたしんでいる人は英語が断然よいでしょう。

今はまだ英語に慣れていなくて、すぐに点数をアップさせたい人は日本語に変換する方が無難かもしれません。

将来的に英語で絶対仕事をしたい、と思っている人はまだ慣れてなくても、あえて英語で覚える訓練をすることは、長期的には一石二鳥になります。

急がばまわれということですね。

それでは対策についてお話しましょう。

パート2に出てくる質問は、日常的に皆さんが家族、友人、同僚、上司にするような質問ばかりですから、自分の日本語のメールや発言の後、ふっと自分の中でこれは英語でなんて言うのかなと考える癖をつけると、英会話能力もアップし、得点アップにもつながります。

私の場合は良くB5の半分の大きさのノートを持ち歩いて、「これは英語でなんて言うのだろう?」というのを書き込みました。そして英語ができる人を見つけては、これはなんて言うのかというのを、しつこく聞いていました。

英語らしい表現を映画やドラマや仕事や友達との会話から聞いた時にも、書きこんでいました。

今考えれば、パート2に出てくる表現の宝庫だったと思います。

これが、TOEICでは一度しか聞けませんから、得点獲得にはとても重要です。

次回はTOEIC パート3と4の攻略法をお伝えします。

お楽しみに。

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記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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