INTERPRETATION

第13話 ピンマイクの使用方法

吉岡余真人

通訳者のための現場で役立つ同時通訳機材講座

みなさん、こんにちは

夏休みに入り、神谷町界隈も人が減り、静かになってきました。

第13話は、大好評のパナガイドを使用する際のマイク使用方法の

ピンマイクバージョンです。

パナガイドのマイクには下記のような、ヘッドセット型と

もう一つ、ピンマイクタイプがあります。

いずれの形も、さまざまなノイズを拾います。

今回はパナガイドのマイク使用方法その2として

ピンマイクタイプの使用方法を説明いたします。

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ピンマイクの使い方

写真のようにピンマイクを持って通訳する場合は

爪や指の摩擦音をマイクが収集するためNGです。

通訳の音声だけではなく、摩擦ノイズも聞こえてしまいます。

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最善の使い方 その1

下記のように、ボールペンの芯など細いもので

ピンマイクに止めてご使用ください。

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使い方は下記の通りです。

マイク本体に接触しないため、摩擦ノイズも軽減されます。

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下記のように胸元につける方法もありますが、前述に比べ、

マイクが口元から離れるため最善とは言えません。

また、ストラップの上方に付けた場合、髪の毛にもあたり、ノイズの発生原因にもなります。

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ご参考までに!

ではまた!

Written by

記事を書いた人

吉岡余真人

東京オリンピック開催直前 1964年8月に東京葛飾金町にて産声を上げました。専門学校卒業後、稼業の理髪店を経営するが、オリンピックで開催される国際会議にあこがれ、1989年同時通訳機材会社に就職し、東京サミット、APEC大阪、ADB福岡会議の機材運営に携わる。長野オリンピックでは組織委員会にも在籍し、ローザンヌのIOC本部にも出張し、すべての会場の同時通訳機材運用を統括。第107回IOC総会、理事会、メインプレスセンター、選手村、IBC国際放送センタースポーツ調停裁判所、医事委員会などの同時通訳機材運用を統括する。
その後大手通訳会社にて通訳コーディネーターとして勤務し、社内ベンチャーで機材会社を設立。退職後2005年からは舞台を中国に移し、国際会議ディレクターにて活躍。2008年北京オリンピックでは東京五輪の招致記者会見の通訳・機材の運用に携わり中国および東南アジアでの国際会議を運営する。上海・バンコクの通訳会社にも所属し、東南アジアを駆け巡る日々を送る。
2013年から2017まで株式会社テンナイン・コミュニケーションに在籍し
2017年8月からバルビエコーポレーション株式会社を設立し現在に至る。

END