INTERPRETATION

ミシガン小旅行

木内 裕也

Written from the mitten

 ミシガン州立大学の春休みを利用して、1泊の小旅行に行ってきました。行き先はMackinaw City。ミシガン州は大きく2つに分かれています。1つ目は手袋の形をした本土となる部分。そしてその北側に半島のようにせり出したUpper Peninsulaと呼ばれる部分。この2つは約6キロ程度離れており、Mackinaw Bridgeという端が結んでいます。この端があるのがMackinaw City。私の住むEast Lansingからは高速を北上するだけの一直線ですが、片道で約370キロあります。私はサッカーであちらこちらに移動していますが、まだミシガン州の北部に入ったことがないので、同じくミシガン州立大学にいる友人と一緒にこの春休みの旅行を企画しました。

 朝の9時半にアパートを出発し、途中でファーストフードのお昼ご飯を食べる以外は運転をし続け、2時ごろに橋の近くにあるホテルに到着しました。3月のMackinawは通常とても寒く、観光地としては5月からがシーズンです。多くのホテルはしまっていて、周辺の観光スポットは全て冬休み中でした(私たちの宿泊したホテルが、シーズン中は1泊300ドルなのに対し、私たちが支払ったのは68ドルと言うことからも、オフシーズンであることが分かると思います)。しかし今回の旅行の目的はリラックスすることで観光ではなかったので、それは十分に承知のうえ。4時間以上の運転だったので、少しホテルで休憩した後に、橋の周辺を見て回ることにしました。

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 1つ目の写真はその散歩中のもの。意外なことに、湖のほとんどが溶けていました。写真の手前側がミシガン州の本土。向こう側がThe UPと呼ばれる北の半島です。またMackinawではFudgeと呼ばれるお菓子が有名です。数少ない開店中のお土産屋で、私も友人もFudgeを買いました。Mackinaw Cityの近くにはMackinac Islandという島があります。ここはシーズン中は大きな観光スポットとなります。

 2日目には橋を渡ってさらに北上し、約120キロ北にあるTahquamenon Fallsという滝を見に行きました。これは州立公園で、ミシガン州の北端からそれほど離れていません。高速道路もなく、120キロの道のりですれ違った車は5台程度。オフシーズンということもありますが、自然の豊富な中を走りました。写真のように非常にきれいな滝でした。数名の観光客がいましたが、すでにUPに来たことのある友人の話では「夏に来たら子供たちがあちらこちらを走り回っていて大変だよ」とのこと。リラックスするには丁度よい時期に来たようです。

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 Tahquamenon Fallsからランシングまでも基本的には一直線に南下するのみ。途中で夕食を食べる為に止まりましたが、それ以外は運転続けました(友人は助手席で寝ていましたが)。2日間で700マイル(約1000キロ)を走り、やや疲れはしましたが、楽しい2日間でした。春休みの後半はまた研究などの仕事に戻ることになります。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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