INTERPRETATION

アパート探し

木内 裕也

Written from the mitten

 今住んでいるアパートに引っ越して約2年半。特に不満なところもありませんが、引越しをすることになりました。このアパートを管理している会社との連絡ミスで、私が来年に向けてアパート契約の更新をする前に新しい住人と管理会社がサインしてしまったのです。引越しはやや面倒な感じもしましたが、2年半住んでいたところから移動するのもいいかなと思い、特に管理会社に文句も言わずに新しいアパートを探し始めました。

 今は2階建てのタウンハウス(地下つき)に友人と2人ですんでいますが、新しい場所は1人。しかし研究などで大量の本があり、自宅にあるだけでも本棚が14あります。それを補完するには1人暮らしでも寝室が2つあるアパートにしなければなりません。1つを寝室に、もう1つを書斎とします。また大学から離れてしまうと不便です。アパートは大学近郊にたくさんあるのですが、なかなか便利なところにあってベッドルームが2つのアパートを安くみつけるのは簡単ではありません。今のタウンハウスは1ヶ月に800ドル。1人400ドルです。「1ヶ月600ドルで見つかるといいなあ」と思っていたのですが、ある程度学校から近くてスペースのある2ベッドルームの相場は800ドル前後。妥協せざるを得ませんでした。

 全部で10箇所くらいのアパートを見て回った後、最終的に2つの候補を残しました。友人やその家族と一緒に両方のアパートを見て回り、Timberlake Apartmentsというアパートに住むことにしました。ミシガン州の冬は極寒です。その為、余程気をつけないと光熱費が月に200ドルを超えることがあります。暖房がガスなのか、それとも電気なのかも確認することが重要です。また私が選んだアパートには木を燃やす暖炉があります。上手に活用すれば冬の光熱費を抑えることができます。また1階より2階、2階より3階のほうが暖かいもの。私は2階建ての2階ですからその点も考慮の対象でした。

 アメリカのアパートではペットがOKの場所がたくさんあります。私が契約したアパートも15キロ程度の犬までは飼ってよい、という規則。学会やサッカーの審判で家を空けることもありますが、友人のために犬の面倒を見たりしているので、それらの友達に留守中の面倒を頼むこともできます。そこで「犬を飼おうかなあ」とも思っています。日本の自宅にはヨークシャテリアがいますが、そこまで小さな犬でなくてもいいかもしれません。ちなみにヨークシャテリアなど超小型犬はAnkle biterと呼ばれます。小さくてウロチョロし、すぐに怖がって人間の足首を噛む、というイメージからできあがった表現です。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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