INTERPRETATION

第29話 会議用マイクロホンの新製品について

吉岡余真人

通訳者のための現場で役立つ同時通訳機材講座

みなさん、こんにちは。

昨日、4月中旬発売の新型マイクロホンを視察してきました。

本製品は有名なaudio-technica社 日本製

型番ATUC-50(有線方式の新型デジタル会議システム)です。

https://www.audio-technica.co.jp/proaudio/list_model.php?categoryId=1020404

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有線方式ということは、マイクとマイクがケーブル(線)で接続されており、

同時通訳音声も無線ではなく有線で届けるので、無線による情報漏えいはありません。

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役員会議室など、秘匿性の高い会議に非常に有効です。

オートマイク(自動ON OFF)も可能です。

マイクのボタンを押さなくても、音声を検知し、マイクが自動でON OFFになります。

一昔前もオートマイクはONになる速度が遅く、音声の頭が欠けることもありましたが、格段に性能が良くなりました。

昨日のテストでは「二千円」のような音声の「二」が欠けることもなく、すばやい反応をします。

また、このマイクシステムの特徴は

1. マイク本体にCHセレクターがあり、通訳音声もイヤホンで聞くことが可能です。

2. 録音機能も装備⇒機器本体にUSBメモリーを接続することで録音が可能です。

3. ブラウザを使用し、PCなどでマイクロホンを個別に動作設定できます。

  発言の多い役員をオート(自動)、その他を任意でON,OFFする機能など多彩です。

4. 音がいいです。みなさんも機会があれば、ぜひ試聴してみてください。

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これからも通訳のみなさんが、よい環境で、よいパフォーマンスが発揮できるように、

最新情報を発信していきます。

テンナイン・コミュニケーションでは、コンサルや販売なども承りますので是非ご相談ください。

以上29話でした。

次回もお楽しみに!

【お問い合わせ先】

株式会社テンナイン・コミュニケーション

機材担当 吉岡 余真人

TEL:03-3433-1090

Email:yoshioka@ten-nine.co.jp

    

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記事を書いた人

吉岡余真人

東京オリンピック開催直前 1964年8月に東京葛飾金町にて産声を上げました。専門学校卒業後、稼業の理髪店を経営するが、オリンピックで開催される国際会議にあこがれ、1989年同時通訳機材会社に就職し、東京サミット、APEC大阪、ADB福岡会議の機材運営に携わる。長野オリンピックでは組織委員会にも在籍し、ローザンヌのIOC本部にも出張し、すべての会場の同時通訳機材運用を統括。第107回IOC総会、理事会、メインプレスセンター、選手村、IBC国際放送センタースポーツ調停裁判所、医事委員会などの同時通訳機材運用を統括する。
その後大手通訳会社にて通訳コーディネーターとして勤務し、社内ベンチャーで機材会社を設立。退職後2005年からは舞台を中国に移し、国際会議ディレクターにて活躍。2008年北京オリンピックでは東京五輪の招致記者会見の通訳・機材の運用に携わり中国および東南アジアでの国際会議を運営する。上海・バンコクの通訳会社にも所属し、東南アジアを駆け巡る日々を送る。
2013年から2017まで株式会社テンナイン・コミュニケーションに在籍し
2017年8月からバルビエコーポレーション株式会社を設立し現在に至る。

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