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やりなおし英語道場

素直に続けること

今年最後のコラムとなりました。まずは1年間読んで頂いたことに感謝するとともに、また来年も引き続き読んで頂けると嬉しいです。

今年は教えるという分野において、いろいろと収穫があった年でした。通訳訓練方法を一般の方向けに使った講座を提供したり、外部講座のカリキュラムを考えたり、まだ進行中ですが、外部向けに新しい教材を作成したりと試行錯誤ではありましたが、次につながる成果もあり、そういう意味では満足いく年でした。もちろん課題も成果以上に見えましたので、それを来年は成果に変えていけたらと思っています。

また今年は通訳を目指さない方、いわゆる英語が苦手な人を教える機会にも恵まれ、自分が20代の頃に予備校で教えていたことを思い出しながらの授業となりました。予備校で教えていた頃との一番の違いは、10代の生徒から社会人に変わったことでしたが、このことが“伸びる人”と“伸びない人”の特徴を考えるきっかけになりました。10代の生徒の場合は、少し話をすれば、とりあえずやってみよう!という気持ちにすぐになってくれるのですが、大人はそうはいきません。

大人の場合は、これまでの英語学習において紆余曲折がありすぎ、素直に新しいやり方を受け入れられない人、時間がない等できない理由を延々と並べる人、少しできる人の場合、自分の実力を過大に評価しすぎ、プライドが邪魔をしてアドバイスを受け入れられない人も、残念ながら伸びません。

語学は若い方が有利と言われ、通常は記憶力や音感といった身体的な部分に注目が集まりがちですが、実際には身体的な面よりもむしろ、メンタル的な面の方が大人が語学を習得できるかどうかに与える影響は大きいと思います。また大人の場合、“こうでなければならない、こうあるべきだ”という思い込みが学習の邪魔をすることも少なくありません。

社会人に英語を教える場合、大変なのは英語そのものの知識ではなく、このようなさまざまなメンタルブロックをいかに崩すかです。これまで教えてきた社会人で英語をどんどん吸収していく人は、ある意味10代の生徒が持つ“面白そうだからやってみよう”という柔軟性と好奇心を持っています。

2010年から新しく英語を始めてみよう、学校に通ってみようと思っている方、今年思ったように伸びなかった方、来年から始めることを少なくとも3ヶ月から半年はひたすらやり抜いてください。これまで皆さん、いろいろな方法や学校を試したことと思います。その時に、どれくらい本気でそのやり方を試してみましたか?いろいろ試してみることは大切ですが、それ以上に“これだ!”と決めたら、それを愚直に続けてみることでしかわからないこともあります。今の自分の壁を越えたいと願うのであれば、これまでの自分のやり方とは違うやり方を子供のように素直に試し、続けてみてください。

今年いろいろな勉強方法をご紹介してきましたし、また来年もご紹介していきたいと思っていますが、今年最後のコラムでは“素直に続けること”というタイトルで、締めくくりたいと思います。

2010年が皆さん一人ひとりの目標が達成できる年でありますように・・・。


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プロフィール

上谷覚志

上谷覚志(かみたにかくじ)さん
1992年大阪大学経済学部卒業後、南イリノイ大学言語学部に留学し、特許事務所翻訳者・英語講師を経て、97年にオーストラリアのクイーンズランド大学通訳翻訳修士課程入学。99年同大学院の修士号とオーストラリア会議通訳者資格を同時に取得し帰国。その後IT、金融、TVショッピングの社での社内通訳を経て、現在フリーランス通訳としてIT,金融、法律、商談、セミナー等幅広い分野で活躍するとともに大手通訳学校での講師も勤める。2006 年に英語力を生かして仕事で活躍できる人材を養成するAccent on Communicationを設立。後進の指導にも力を注いでいる。