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武藤順子の「一生青春」

自分を表現すること


先日、東京カワイイという番組の録画を見ていたら
ハンドメイドの市場が4000億円!って言っていたので
聞き間違えかと思ってもう一度再生して聞いちゃいました

だってハンドメイドって言ったら
猫の絵が描いてあって背中にしっぽが縫い付けてあるワンピースとか
ウサギやペンギンの編みぐるみとか
好きな人は好きなんだろうなぁ・・・って

でもネットでハンドメイドって検索したら
うっそでしょ!!っていうくらいセンスのいい作品が並んでました
こんな素敵なWorld 見逃していたとは・・・
作品を見ていたら、あっという間に1時間

それにしても4000億円ってすごすぎませんか?

私がこの金額から考えたことは
「この現象は癒し」なんじゃないかってこと

精神科の先生が
「表現することって癒しになるんですよ」っておっしゃってました
表現するだけで心の病が治癒する
不思議ですよね
絵を描く、写真を撮る、花をいける
その作業の中に、心休まる要素がある

でも、自分の心の中の形のないものを表現するって
急に言われたら、ハードル高い!

そこで思い出したのが 箱庭療法 Sandplay therapy
最初は子供の心の病のために開発されたらしい

箱庭療法のポイントは大きさが決まっていること
縦57cm×横72cm×高さ7cmの箱
この限られた中に砂で地面をつくり、木、家、人を配置して
言葉で表現できない心模様を表していく
詳細を知りたい方は、日本箱庭療法を調べてみてください

患者さん曰く、本当の自分を出せて
癒されるとのことです

表現者ってエネルギッシュで若い
映画監督も女優もアーティストも
いわゆるクリエーターって呼ぶ人たち

心も中の感情をそのままぶつけられたらきびしいけど
アートや趣味で表現してくれたら共感できるかも

みなさんにとっての箱庭ってなんですか?
創造することが苦手な人でも
料理とか掃除とか
そういうものでも自己表現ってできます

五木寛之さんが香山リカさんとの対談で
「鬱というのは、生命の跳躍の出口が失われていることが本当の原因じゃないかって僕は思う。」
って書いてありました。

そうやってみると、日本中のこのハンドメイドの一大ブーム
まさに、生命の跳躍の出口って気がしませんか

仕事も趣味も
何かを創り取り組んでいる人には
エネルギーや強いオーラを感じます。
アンチエイジングというかエイジレス

寒くなったら家にこもって手芸っていうのも
わるくないですね


指先幸福論

先日、薬剤師のお友達Sさんとカレー屋さんで話したこと
「武藤さん、爪の形きれいになったよね。」
「そうなんだよぉ!」
「仕事柄マニキュア塗れないし、爪ってそもそも興味なかったわ。」
「わたしも!」
「でも、患者さんにお薬を渡す時に指先がきれいだといいよね。」
「ほんとだよね~」

理系女子とか薬剤師とか
(最近は変わってきていると思うけど)
基本 外見にお金と時間をかけるっていうのが
私を含めて 苦手・・・というか
さほど価値を感じない人、少なくない
でしょ(笑)

血管内壁のキレイさや
脳にできる斑点までにも思いをはせる薬剤師が
指先はどうでもいいではイケてない

ということで
「イケてる女に必須の情報」に詳しいHさんお勧めの本をご紹介
「大人の上品美爪塾」東條汀留さん

別に流行を追ったネイルでキレイになろうという話ではない。
東條さん曰く
「美しさの基準が、メイクという発想から素肌そのものの質感に移っている」と
メイクでしわを隠すのではなく(それも必要だけど)
素肌そのものを立て直すケア
わかるわ~
メイクがうまい人より、肌がきれいな人の方が
「こいつ、やるな」なんて思うもん。

東條さん曰く(こればっかりでごめんなさい)
「美しい地爪は永遠の財産」
クーーー うまいこと言うな~ 
でも、心からYESと言いたい。

爪周りがキレイになると、自分で見てても幸せで
見た人も幸せになる。
この人、こんな指先にも気を使っているんだ!って
優雅で幸せな人生なんだろうな~って

実は爪の悩みは医学的にも重要
Sさんから「糖尿病患者さんの巻爪」について教えてもらったけど
最悪は壊死に至ることもあるし
そこまでいかなくても好きな靴が履けなくなるってつらいと思う

先週、銀座のタアコバというネイルサロンに行ってきました
5000円の手のケアとシンプルなマニキュアコース
人にケアしてもらうって、本当にしあわせ
もう、明日から仕事も学業も家のこともがんばる~って
素直に思える(その時は確かにそうだった、うん)

巻爪や自己流ケアでトラブルを起こしてから来る人もいるらしく
車椅子でいらっしゃるおばあちゃんもいるとか
素敵なお話を色々うかがいました
なかでも、心に残ったのが
足の指に亀の絵を描いてって言うおじいちゃまのお話

薄っぺらいおしゃれの世界とはほど遠い
心にしみる時間を過ごし
身も心もリフレッシュして来ました

指先をきれいにしたら
薬袋を渡すときのしぐさも
指先をそろえて高級ホテルのコンシェルジュのように「お大事にどうぞ」
いいと思いませんか。


大人になっても部活をしよう

岐阜で鵜飼を見てまいりました!
何がすごいって
1300年前から同じ方法でアユを捕っていること。
信じられないレトロ感(衣装も超レトロ)
1か月前にできたばかりの鵜飼ミュージアムも
あなどるなかれ、ステキナ映像満載でした

本来の目的は
日本体力医学会の大会への参加

学会というのは
それぞれの先生が研究している詳細なデータ発表がほとんど。
まあ、研究って1つのテーマを掘り下げるものだから
そのまま実生活に役に立つような内容は少ない。

「なんだかんだ言って、やっぱ運動って身体にいいわね」
みたいなお気楽な発表はできないのよね

でも
ある先生との会話
「もうさ、運動が身体や脳にいいってこと、よーくわかった。
 問題なのは、運動習慣を持つ人が、全然増えていないってこと」

やっぱり、そうなんだ。
全然、増えていないんだ!

もちろん、運動習慣のある人のほうが
肌がきれいで、気持ちも若く
スタイルもよく、笑顔が魅力的

それじゃなんで運動習慣のある人が増えないのか
それはみなさん御承知のとおり
めんどう、時間がない、疲れてる、場所がない、仲間がいない

そこんとこ、日本よりうまくいってる国の1つはドイツ

サッカーが盛んなせいか
地域スポーツの文化が根付いているらしい
子供のころのクラブ仲間がシニアになってもつながっているとか

日本でも近くの小中学校の体育館借りて
バレーボールやバトミントンをしている人はいるけど
お友達でもない限りとても入っていけない

だから自分たちで運動部をつくって
クラブ活動をしませんか?
大人になってからやるバレーやバスケって
目も当てられないほど下手だけど
大笑いできそうな予感

ヨガ部、山岳部、ジョギング部、ウォーキング部、ストレッチ部、まち歩き部、ボクシング部
あなたがはいりたいクラブは何部ですか?

名刺にも、何部に入っているか書いてみる
まじめな部活じゃなくていい
まじめな部活でもいい
自分に合った運動が「なんちゃって」程度なら
それを貫く

一度やったらその運動を極める
なんて古い考えがあるから手を出しにくい
もっとレクリエーション的なお気楽な運動があっても
いいんじゃないかな~

ということで
この秋、上智大学である日本レジャーレクリエーション学会の大会を
のぞいてこようと思います。


D&I先進国か?フランスの女性閣僚の多様性

昨日、Diversity & Inclusionのワークショップに参加しました。
なにそれ?

一言で言うと
いろんな人がいろんな文化的背景をもって
それぞれ違うんだってことをわかったうえで
それを尊重して組織として価値を上げ
一人ひとりも成長しようよ(長っ)
ってことです。

確かに、家族だってさ
生まれも育ちも違う二人が一緒になるわけよ。
新婚の「愛は盲目期」はすべてが愛おしく思うけれど
10年もたてば
「いちいちうっさいんだよ。俺に指図すんな!」
「何いってんの!あなたの考え方が古くさいのよ!」
なんてののしりあったりしちゃうわけで
そのぉDiversityを
つまり多様性を理解するってのが
思いのほかハードル高いってわけでござんすねぇ

でも、よく考えればどの職場もかなり多様で
家族も意外と多様で
この多様性ってやつを認識しないと組織がうまく働かないって
こういうわけで

でも、異質な者通しが化学反応を起こすと
思いも書けないパワーがでて
誰も乗り越えられなかった局面を打破しちゃったりするのね

それがInclusion 
かっこいいわ

女性はたいがいマイノリティ、つまり少数派だから
多様性の代表選手
このブログをやっている会社のように
女性が多くて女性のパワーをフルに引き出してくれる組織は
本当に稀

多様性の少数派に分類されて
自分の存在価値も認めてもらえなかったりしたら
アンチエイジングどころか
まさに老けこみ、やる気スイッチ「オフ」

女性だけでなくても、マイノリティの男性がいたら
ぜひ、D&Iを学んでみてくださいね。http://www.gewel.org/D-I.html

先日、日本の政治が男性ばっかりでどうしようもないって文句を言ってたら
フランスの閣僚の記事を見つけました。

な、な、なんと 半分が女性
その女性閣僚がまた多様性のかたまりみたいでして
フランスはしたたかな国だな~ってうらやましくなりました。

地域間平等・住宅相のセシル・デュフロ氏は4児の母で自然エネルギー派

女性の権利相・政府報道官(肩書きがなんともすごいんだけど)のナジャット・バローベルカセム氏は、モロッコの農村に生まれた貧しい移民

中小企業・イノベーション・デジタル経済担当相のフルール・ペルラン氏は韓国生まれで、生後間もなく養子でフランスへ

このDiversityをInclusionできるオランド政権って気になりませんか?
わたくし、初めて、政治家もいいなって思えました。

そろそろアンチエイジングネタに戻らないといけません。
9月は体力医学会という学会があるので
おいしいネタを仕入れてきますね。


エンリッチメント

蝉しぐれが素敵な午後
夏もそろそろ終盤・・・な~んて気分になっちゃいますが
お元気でしたか?

3月にできた新居もようやく落ち着いてきて
お気に入りのコーナーが少しずつできてきました。
突然ですが
理科系の私は
実は、数値で示せないものが不思議でならないんです。

たとえば「住み心地」

いえね、私だってわかりますよ。
効率のいいキッチンとか
掃除しやすい壁とか。
でもですね
階段から見下ろしたリビングの雰囲気がなんとなく好きとか
玄関入った時のすがすがしさがなんとなく好きとか
この「なんとなく好き」ってやつが、気になって仕方ないんです。分析したくなっちゃうんですねぇ。
やっぱり 頭のカタイ左脳人間なんでしょうか・・・

和モダンの家の本を、それはそれは沢山読みました。
そのひとつ、和モダン vol.2(新建新聞社)に
住み心地のいい家って、効率よく無駄のない空間ばかり考えていては作れない
って書いてありました。

毎日の生活は効率や損得ばかり
どんだけ収納できるのか?
どんだけ電気代を節約できるのか?

でも、住み心地を考えたら大切なのは 「五感」 

階段を降りるときの手すりのすべすべ感
花を飾った時に映える玄関の壁の色
家全体の雰囲気を壊さないカーテンの素材と質感
帰宅時に癒してくれるエントランスの明りの丁度いい光量
なにか人間らしさが戻ってくるような気がしませんか。

そこで思い出したのが、マウスちゃんの実験
前も書いたかもしれないけど、
マウスちゃんを素敵な環境で育てると
脳細胞にいい影響があるんです。

ルームランナーの運動  二階と一階をつなぐはしご
おもちゃ  少し広めの部屋
お食事だって、日替わりでナッツや果物を食べていただくと
なんと、マウスちゃんは社会性が高く、かしこくなり
ストレスに強くなる、という論文があるのね。

こういうのをエンリッチメント実験っていうんだけど
わずかな日数でも、ちゃんと脳にいい影響があるらしい

自分の好きなものを飾り
それが引き立つようなシンプルな部屋作りをして
目から入る余計な情報はなるべく少なくすると
人は本来の創造力がわいてくる。
なんたって、脳細胞まで変わるんだから!

私は玄関にかけ花と竹筒をおいて
いろんなパターンで和モダンに似合う生け花に挑戦しています。
そこを通るたびに、安らぎと活力を、脳のどこかでキャッチしてる。

住む家が変わると生き方や価値観までも変わるって言うと
本当かなぁって思っちゃうけど
マウスの実験を思い出せばあたりまえのこと。

家に帰ったら、目に入る景色を見直してみてください。
心地よい空間の効果はきっと数日で現れますよ!



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プロフィール

武藤順子

武藤順子さん
博士(体育科学)、薬剤師(東京理科大学)。
製薬会社などで働き、医薬翻訳者として独立。メーカーの申請資料、ドクターの論文などの翻訳をする。現在スポーツ医科系大学院の博士課程研究生。脳・運動・ストレス・肥満などの研究を行う。株式会社ビーフィジカルの代表として講演、執筆、エージングマネージメントセミナー講師などとして活動。主な翻訳物:ライフサイエンス選書「米国最新治験事情—臨床研究者の成功までの道のり」。
所属学会:日本体力医学会、日本肥満学会、臨床栄養学会
運動と脳とキレイを科学する女性研究者のブログ武藤順子オフィシャルサイトB-PHYSICAL