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武藤順子の「一生青春」

冬の肝試し

以前、夜の動物舎が怖いという話を書きましたが
夜の体育館というのも
これまた、かなり身の毛もよだつエリアでございます。

大学院の研究というのはほとんどが測定でして
数多くのサンプルを処理・測定すると
必然的に夜中の2時とか3時に終わるわけです。

私の通っている研究室は体育館の一室で
夕方になると学生が集まってきて
バスケ、バレー、卓球、剣道・・・と
それはそれは活気があるのですが
夜も更けてまいりますと
徐々に人気がなくなり
気がつくとあんなにいた学生が誰もいない・・・

ところが耳に音が残っているのか
どこからともなくバスケットボールをたたく音がコンコンコーン

んなわけないよね~
気のせいだよね~(汗)

そうなるともう、何を聞いても恐ろしいのでございます。
冷蔵庫も冷凍庫も何個かあって
なかには動物の死体が入っているのもあったりして
それらがブォーンとかワーンワーンとか
そして全部が共鳴すると
女の幽霊が悲しく歌っている声になるのでございます。

男子学生が泊まった時も
一睡もできなかったとか・・・


その場所で昨晩は忘年会をしました。
ちょっと広すぎるんですよね 体育館ってさ・・・

韓国料理やサラダやたこ焼きや乾きものがならび
いつものようにコストパフォーマンスのいい飲み会が始まったのですが
1人が「さっきから人がそこを何度も通ってるんだよね」って言い切りました。
みんなで「心療内科に行ったほうがいいよ」と笑ってたのですが
笑っていた学生も途中から
「本当にいる・・・」

そこからは誰も酔わないし
焼酎のお湯割り作りにポットのところにも怖くて行けない
トイレも1人では・・・

7人中6人が怖がりな集団なのに
それじゃ肝試しをしようと先生が言いだしたのです。

夜の体育館って本当にコワイんだよ。
鏡があったり 剣道のためなのか神棚があったり
広くて暗くて声が響く
なんとか肝試しはやめにして頂きましたが
「3月で卒業でよかったぁ」と心から思いました。

これから徹夜の実験が続く学生は
「僕はどうすればいいんすかぁーーーー」

日本中の怖がりな大学院生はまちがいなく大変な思いをしています。
7号館に出る とか
○○大学には出る とか
病院の方は確実に出る とか

こんなに怖いのに 私だって何度か夜中の2時まで実験して
恐怖で教室の鍵が閉めらず
警備員さんにお願いしました・・・

霊にも負けないほどの頑張りをするとこと
それが大学院なのです。


武藤順子の「一生青春」


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プロフィール

武藤順子

武藤順子さん
博士(体育科学)、薬剤師(東京理科大学)。
製薬会社などで働き、医薬翻訳者として独立。メーカーの申請資料、ドクターの論文などの翻訳をする。現在スポーツ医科系大学院の博士課程研究生。脳・運動・ストレス・肥満などの研究を行う。株式会社ビーフィジカルの代表として講演、執筆、エージングマネージメントセミナー講師などとして活動。主な翻訳物:ライフサイエンス選書「米国最新治験事情—臨床研究者の成功までの道のり」。
所属学会:日本体力医学会、日本肥満学会、臨床栄養学会
運動と脳とキレイを科学する女性研究者のブログ武藤順子オフィシャルサイトB-PHYSICAL