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国民投票第1回目

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

先日、「ニュージーランドの国旗が変わる・・・かも知れません」とお伝えしましたが、1回目の国民投票のパックが夫と私宛に郵送されてきました。

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投票用紙、投票の仕方の説明書、新国旗の候補のイメージリーフレット、返信用封筒が入っていました。

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紆余曲折の末、5点が新国旗の候補として選ばれました。上のリーフレットでは、それぞれ、国旗として使用した場合にどのような感じになるかをまったく同じ条件で掲載しています。

今回の1回目の国民投票は、順位を付けて、12月8日までに同封されていた封筒で郵送します。付けられた順位を基に、最終候補が一つに絞られ、来年3月の2回目の国民投票で、現在の国旗とどちらがいいかが決定されます。

ただ、候補5点は、どれもなんだか、代わり映えがしない、というか、平凡というか、引き付ける魅力がない、というか、これだったら、今の旗のままでいいんじゃないかなー、という気がしないでもないのです。実際、周りでも、「別に英国を引きずっていても、これがNZなんだから、それでいいじゃないか」という意見が多いような気がしないでもない。ということで、はてさて、どうなることやら。

でも、こうやって、国旗に対する国民の考えを投票で問いかける、という取り組み自体は、非常に意義深いことだと私は考えています(首相の人気集めの姑息な手段だ、と批判する見方もあるのですが)。

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翻訳者として興味深かったのは、一緒に入っていたリーフレットの翻訳。移民国家らしく、公用語の英語とマオリ語以外に、日本語を含めて、24ヶ国語が入っています。これだけの言語の翻訳だけでも、大変な労力とお金が掛かっています。

このページは、「Need help? Visit elections.org.nz」をそれぞれの言語で訳したものです。ちなみに日本語は、「助けが必要な場合は、elections.org.nzをご覧ください。」になっていました。じっと見ていると、訳文の中に「?」が入っていない文は、日本語を含めて、3分の1ほどでした。文末にピリオドなどの記号が入っているのは、さらに少数派。それにしても、NZでは、いろいろな言語が使われているのですねえ。

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オークランドは、週末は雷まで鳴る暴風雨でしたが、今日はからっと晴れて、気持ちのいい初夏の風が吹いています。では、皆さん、Have a nice week!

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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