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通訳・翻訳者リレーブログ
投稿者:パンの笛 の記事

いつも思うこと

[2008.04.29]投稿者:パンの笛

 翻訳を生業とするようになって早5年半。いつまでも「まだまだ駆け出し」と思っていたけど、数字にしてみると客観的には「そろそろ中堅どころ」ではないかと思う。気が付けば最初のOL時代よりも長い期間を翻訳者として日々を過ごしていることにもなった。でも、この5年半はOL時代よりもずっとずっと早く過ぎ去った気がしている。とにかくがむしゃらだったからだろうか。翻訳の勉強を始めたころは自分が翻訳を生業として生きていけるかどうか、不安で不安で仕方がなかったのを思い出す。今でも時々、どういう巡り会わせで私が翻訳と言う仕事で口を糊することができるようになったのだろうか、と突然考え始めるときがある。組織に属さずに、一人で仕事をしている分(特に在宅になってからは)、どこかで尽力をして私に仕事を下さっている人がいるのだ、ということを強く意識する。ほかにも依頼する人はたくさんいただろうに、敢えて私に依頼してくれる人がいる、というのは本当に嬉しい。それに私は応えられているだろうか。思えば、普段の生活はとにかく納期に追われっぱなしの感がある。明後日にはこれを納品したら、次は明々後日にあれを納品して、週があけたらこっちを納品して、と息つく暇もない。でも、その合間にちゃんと反省もして、次に同じような案件を請けるときには少しでも精進していたいと思うのだけれど、それもきちんとできているだろうか。きっと、納期に追われていると感じつつも日々翻訳と対峙できているのも、自分が文字が好きで、読むのが好きで、書くのが好きだからなんだなぁ、と思う。そして、週に一度、このコーナーで自分の思いを書き散らして気持ちに一区切りをつけることができたのも、自分の気持ちを整理して、一段落をつけるのにとても役立っていたように思う。とは言え、やっぱりまだまだ気持ちは駆け出しの私。大見得を切って翻訳論をふりかざすほどの経験も知識もない。皆様には拙い私の思いを吐露してしまった感もある。私の投稿は今日でおしまいです。立派なことは何一つ書けなかったけれど、こういう翻訳者もいるんだ、と感じていただけたら嬉しい。この業界は広いようで狭いから、この投稿を読んでくださっている方にも、いつかまたお会いすることもあるかと思う。そのときには、翻訳者として一層成長した私に会っていただけるよう、日々精進したい。「パンの笛」として投稿する機会を下さった皆様、ありがとうございました。そして、今まで私の投稿を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。またいつの日か、お会いしましょう。


シュレッダー再び

[2008.04.22]投稿者:パンの笛

 またもや、書斎の原稿類の書類の山がうずたかくなってきました。以前にも書いたことがありますが、書類のシュレッダーは本当に悩みの種。もちろん、翻訳の依頼の原稿はすべて機密事項なので、そのまま捨てるなどというのは言語道断です。なので、シュレッダーにかけてから捨てなければならないのですが、これが家庭用のシュレッダーだと本当に一苦労。最近は一つの案件あたりの枚数が多いものも多く、そういう場合は特に自分が全体量のうちどれだけ作業が進んでいるかを確かめるためにも、紙ベースで原稿は是非ともほしいもの。その点、印刷したものを送っていただけるのは大変ありがたいので、これは嬉しいのですが、問題はその後。ゆっくりシュレッダーと対峙するヒマもなく次の案件に進むことが多いので、「そのうち時間ができたらやろう」なんて、ついシュレッダーにかけるのを先送りしてしまいます。そうすると当然、山が段々うずたかくなってしまうわけです。いい加減シュレッダーしないと…と憂鬱な気分で毎日その書類の山を見つめていましたが、最近大変優れもののサービスを発見しました! それは、クロネコヤマトの「機密文書リサイクルサービス」。なんでも、専用のダンボールに入れて回収した機密文書を、開封することなくそのまま溶解して、溶解証明書も発行した上で、溶解された資源は100%古紙リサイクルされるというのです。これは本当に願ったりかなったりなサービスです。常日ごろからこんなにたくさんの書類をただシュレッダーにかけるのは、リサイクルもままならずもったいないなぁ、と感じていたのです。それを、適切に溶解処理をした上でリサイクルもしてくれるとは! ということで、早速申し込みをしました。すると、普段担当してくれている地元の配達担当者が早速ダンボール片手にやってきました。ダンボールには専用の封緘シールもついています。後はこれに書類を入れて再び担当のお兄さんに取りに来てもらうだけです。現在、ダンボールは半分ほど一杯になって私の横に置いてあります。書類はまだまだありますから、今手がけている案件が終了したら、すべてを詰め込んで、お兄さんに渡さなくては! 私と同じように悩んでいる皆様、是非利用してみてくださいね。
クロネコヤマトの機密文書リサイクルサービス ウェブサイト:http://www.kuronekoyamato.co.jp/recycle/recycle_b.html


純粋培養?

[2008.04.15]投稿者:パンの笛

 夕べからお腹が痛い。お腹など滅多に壊すタイプではないので、本当に珍しい。普段は常に食欲旺盛、夜になればお酒はマスト、と言うタイプなのに、食事も喉を通らなければ、お酒も美味しく感じられない。しかも、本当は寝ている余裕もないのに(夕べも夜もう一仕事、いや、二仕事くらいしてから寝る予定だった)、体力がそれを許さず、夫にすべての子供の世話と家事とを任せて8時過ぎにはさっさと寝てしまった。寝ながら考えた。今回なぜお腹が痛くなったんだろう? どうも、痛いのはみぞおちの辺り。ということは、胃…? うーーん、普段は胃なんて存在すら感じたこともないほど丈夫なのになぁ。…とつらつら考えている内に、一つだけ思い当たる節が。最近、息子のサッカーチームのお母さんたちとやりとりをしている内に、なんだかちょっとモメていることがあって、どうやってその問題を解決したものか、と考え込んでいるのだった。早い話が、対人関係のストレス。実は、私はかなり強気でいけいけどんどんに見せつつ、対人関係がうまくいかないのが本当に苦手。過去に片手で数えられるほどに胃が痛くなったり、劇的に頭痛がしたりしたのは、すべて何らかの対人関係のストレスがあった場合だった。それはおそらく私の性格でもあるけれど、もう一つ思うのは、普段自宅にこもって一人きりで仕事をして、仕事で真っ赤なレビューが返ってきてげっそりすることはあっても、日々他人に気を遣って生きるという習慣そのものがないからではないかしら。自分の好きなペースで仕事をし、唯我独尊の世界にどっぷりハマっていても、あまりよそ様にご迷惑をおかけすることもない。むしろ翻訳をする際には、場合によっては多少の陶酔感も必要な場合もある。そのくらいどっぷり入り込んでいる方が、少なくとも自分の納得の行く結果は出る。でもその分、対人関係で苦労をする機会そのものがないのだ。要するに、純粋培養。(この言葉には少なからず、可憐な少女のようなイメージがつきまといますが、言葉の定義としては、子持ちの30代女性でも利用可能かと勝手に推察いたしました。悪しからず。)だから、ちょっとでも悩ましい局面があると、思考回路がショートして、体に影響が出てしまう。うーーーん、我ながらひ弱。もう少しどっしり構えなくちゃなー。…などと考えているうちに、段々熱っぽくなってきました。これは、お腹に来る風邪??? 皆様もどうぞご自愛くださいませ。


あぁ、貧乏性

[2008.04.08]投稿者:パンの笛

 お仕事の依頼をいただけるときというのは、不思議とタイミングが重なることが多い気がします。そして、年度末の駆け込み需要というのもあるのでしょうか…3月末発生の依頼は非常に多く、大変ありがたいことながらも、ひーふー言いながらどうにかこうにか納期までに間に合わせている日々でした。そこへやってきた4月1日。ちょうどすべての依頼の納品が一段落して、朝からのんびりムード全開でした。普段ヒマにならないのにたまにヒマになるとそのヒマを持て余してしまうもので…色々とやっておきたいことは数多くあるのに、どれにするか、選びきれなくなってしまったりします。4月1日の私も正にそう。前々からやろうと思っていた部分のそうじをするか、純粋に楽しみで訳してみたいと思っていた例の本の翻訳をするか…などと、午前中のうちは鼻歌でも歌いそうなほどでした。でも段々時間が経つにつれて、「こんなに何も依頼の連絡すらない日なんてあっただろうか」 「ひょっとして、これまでに納品したものの内どれかが何か問題アリで、そのせいで私への依頼数が来なくなったのでは?」などと、不安にかられて矢も盾も止まらなくなってしまいました。そうなるともう心配で心配で、最近納品した訳文を再度見直したりしましたが、特に問題はなさそうでした。本当ならせっかくぽっかり空いた仕事のない日、のんびり過ごしたりして有意義に過ごせばよいのに、そこが自分でも非常に貧乏性だなぁ、と思うわけです。そして結局、翌日には依頼の電話が何件も入りました。今にして思えば、新しい年度の初日には、企業も翻訳の依頼はちょっと手控えていたのかもしれません。結局一日でかなり心配をしてしまった私は、翌日にはすっかりぐったりしてしまいました。もう少しどっかり構えるくらいの余裕が必要そうです。


隣の芝生は青い

[2008.04.01]投稿者:パンの笛

 気がつけばもう今日から四月! 本当に月日の経つのは早いものです。私が日々家に蟄居して仕事をこなしている間にも息子はどんどん成長して、再び春休みがやってきました。現在通っている学童(のようなもの)は給食が出ないので、学校の給食が終わってからはお弁当を持たせなくてはなりません。ですが、普段お弁当を作る習慣のない私にとって、ある期間だけ毎日お弁当を作らないといけないというのは正直大変苦痛です。そこで、ついお弁当を作りたくないあまりに休ませてしまったり…。でも、それはそれで後になって後悔したりもします。休ませてはみたものの、私がちゃんと相手をしてあげられるわけでもなく、息子は退屈そうにしていたり、はたまた私も色々と話しかけられてなかなか仕事に集中できなかったりして、お互いに決して楽しく充実しているとは言えない状況に陥ってしまうのでした。そこで、この春休みは思い切って子供だけが参加するタイプのスキーのキャンプに申し込みをしたのです! スキーは過去に一度しかしたことのない息子ですが、当日が近づくにつれてとても楽しみにしているのが手に取るようにわかるほど興奮していました。一方の私も、息子がいない間には何をしてフリーの時間を過ごそうかしら、とあれこれ計画を立てたりもしました。そうこうする内に、息子は元気に出発していきました。雪があるかしら、とか、友達ができるかしら、とか、スキーのレッスンについていけるかしら、とか、色々と心配している私をよそに、本人はあっさり「行って来まーす!」と出発してしまったのです。息子を送り出して自宅に戻ってみた私は、ふと冷静になりました。息子が出発する前は、息子がいない間をいかに普段できないことをして楽しむか、そればかり考えていましたが、いざ息子がいなくなってみると、そもそも仕事も結構入っていてそんなに遊びまわれる状況でもなく、さらには、なんとも言えず家ががらんどうに感じられて、寂しいという印象の方が強くなってしまったのです。結局、息子のいない約4日間は、計画通りにでかけたりもしましたが、仕事も随分して、あまり普段とは大きく違わない生活を送ったのでした。あーあ。隣の芝生は青かっただけで、現実にはそれが自分にとっていいかどうかはわからないものです。息子も、とにかく家にいたらまったく仕事にならなかった赤ん坊の時代を気がついたらとうにすぎて、家にいても仕事もできるようになっているわけですから、それを上手に私が利用するのが、どうやら私にとっては一番の策のようです。おっと、とは言え、息子はスキーを大満喫して帰ってきました。家にいてほしいと思っているのは、親の私だけかもしれません。



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プロフィール

すーじー

すーじー
1998年春、研究留学する夫に同行して渡米。大の苦手だった英語をイチから学びなおすことに。現在はシカゴ在住のフリーランス英日翻訳者として、マーケティングから金融・経済まで幅広い分野のビジネス案件にたずさわる。最近、興味があるのは、DIYと健康になること。[2016年1月start!]

いぬ

いぬ
幼少期より日本で過ごす。大学留年、通訳学校進級失敗の後、イギリス逃亡。彼の地で仕事と伴侶を得て帰国。現在、放送通訳者兼映像翻訳者兼大学講師として稼動中。いろんな意味で規格外の2児の父。[2008.4.1 start!]

アース

アース
田舎の翻訳者。外国留学・在留経験ナシ。都会生まれの都会育ちだが、現在はド田舎暮らしで、ネットのありがたさにすがって生きる日々。何でも楽しめる性格で、特に生き物と地球と宇宙が大好き。でも翻訳分野はなぜか金融・ビジネス(英語・西語)。宇宙旅行の資金を貯めるため、仕事の効率化(と単価アップ?!)を模索中。[2015年12月終了]

ぺこたん

ぺこたん
高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。[2007.6.1 start!]

みなみ

みなみ
英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。[2007.5.1 start!!]

さるるん@ロシア

さるるん@ロシア
米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。[2013年7月終了]

トナカイ

トナカイ
フィンランド・ヘルシンキ在住の多言語通訳・翻訳者。日本で金融機関に勤務の後、ヨーロッパへ。留学中に大学講師を務め、フィンランド移住後は芸術団体インターンなどを経て現在にいたる。2児の母。[2010年10月終了]

昼顔

昼顔
外資系金融、在ジュネーブ日本政府代表部での勤務を経て、外務省職員として採用。帰国後は民間企業にてインハウス通訳者としてキャリアを積み、現在は日英仏フリーランス通訳者として活躍中。昨年秋からはNYに拠点を移す。趣味は数年前から再び始めたバレエと映画鑑賞と美味しいモノの食べ歩き。[2010年3月終了]

フレッヒ

フレッヒ
高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。[2009年2月終了]

パンの笛

パンの笛
幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。[2008年4月終了]

かの

かの
幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。[2008年3月終了]

まめの木

まめの木
ドイツ留学後、紆余曲折を経て通翻訳者に。仕事はエンターテインメント・芸術分野から自動車・機械系までと幅広い。色々なものになりたかった、という幼少期の夢を通訳者という仕事を通じてひそかに果たしている。取柄は元気と笑顔。[2007年11月終了]

the apple of my eye

the apple of my eye
日本・米国にて商社勤務後、英国滞在中に翻訳者としての活動を開始。現在は、在宅翻訳者として多忙な日々を送る傍ら、出版翻訳コンテスト選定業務も手がけている。子育てにも奮闘中![2007年5月終了]

仙人

仙人
大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」[2007年4月終了]

ガットパルド(gattopardo)

ガットパルド(gattopardo)
伊・仏・英語通翻訳、ナレーション、講師など、幅広い分野において活動中のパワフルウーマン。著書も多数。毎年バカンスはヨーロッパで![2006年8月終了]

Hubbub from the Hub

Hubbub from the Hub
幼い頃から英語に触れ、大学在学中よりフリーランス会議通訳者として活躍、現在は米国大学院に籍を置き、研究生活と通訳の二束のわらじをはいている。[2006年8月終了]

雛


大学在学中に通訳デビュー。外資系企業勤務を経て、フリーランス通訳者に。会議はもちろん、音楽、舞台、映画などの分野でもひっぱりだこ。クライアントからの指名率も高い。[2005.11月末終了]

とと

とと
大学卒業後、数年のサラリーマン生活を経て、フリーランス翻訳者に。技術系から出版物と、幅広い分野で高い評価を得ている。趣味は音楽。ただいま子育て奮闘中。[2005.11月末終了]

背番号8

背番号8
イギリスに長期留学後、インハウス通訳者として数社に勤務。現在は、フリーランス通翻訳者として活躍中。若手通訳有望株の一人![2005.11月末終了]