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通訳・翻訳者リレーブログ

「ゴッホの寝室」にお邪魔してきました

[2016.04.07]投稿者:すーじー

The Art Institute of Chicago (シカゴ美術館) で現在開催中の「Van Gogh's Bedrooms (ファン・ゴッホの寝室)」展。世界に3バージョン存在するというゴッホの油彩画『アルルの寝室』 (黄色いベッドに赤い毛布、ブルーの壁......でおなじみのアレです) 1カ所に集めて比べてみようという壮大な企画です。

かなり混雑しているらしいし、印象派はもういいかな (どこに行っても結構たくさんあるし) ......と迷っていたのですが、結局行って来ました。

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シカゴ美術館に行く途中にて (ちょっと怖い......)

開館時間 (午前10時半) をすこし過ぎた日曜の11時ごろ、たぶん混んでいる本館のチケット売り場を避け、新館モダンウイングから入場 (知る人ぞ知る? 時間セーブ術です。機会があればお試しを)。そのまま、まっすぐ2階の展示会場へ。

37年間という短い生涯の間に24都市37カ所に暮らしたゴッホ。その彼がようやく見つけた「我が家」が、南仏アルルに借りた「黄色い家」。今回の展覧会は、その家の寝室の絵を中心に、彼が本格的に画家を志した晩年の約10年間を①オランダ・ニューネン(ヌエネン)→②パリ→③アルル→④サン=レミ&オーヴェルと追体験していく構成になっています。

ゴッホのよろこびや悲しみ、絶望が伝わってくるようで、かなり切ない気分になります......

まあとにかく、今回の目玉の『寝室』3バージョン。

    18881016~17日、「ゴーギャン近日来訪」の知らせに心躍らせつつ、アルルで描いた作品 (アムステルダムのゴッホ美術館所蔵)

    188995 (「事件」後の静養中)、最初のバージョンをコピーした作品 (シカゴ美術館で通常見れるバージョン)

    1889928 (②の3週間後)、母と妹にプレゼントするために描いたやや小ぶりな作品 (パリのオルセー美術館所蔵)

※展示会期間中は、以下のサイトでも比較できるようになっていますので、興味のある方はチェックしてみてください。http://extras.artic.edu/van-gogh-bedrooms/about-paintings

画集やウェブサイトで見ると「......そんな違わないんじゃ?」という感じなのですが、3点並べて見比べると、細かいディテールや構図のバランスが確かに違います。面白くて①②③の間を何度も往復してしまいました。そういや子どもの頃、中日新聞サンデー版に掲載されてた「間違い探し (2つの絵を見比べて違いを探すクイズ)」を兄と毎週、競争でやってたなあ。

個人的に一番好きだったのは①。健康さと良い意味での生活感を感じます。次はシカゴ美術館の②。色使いも含め、アートとしては洗練されてるかなあと。最後がオルセーの③。サイズも小さいせいか、小じんまり無難にまとまっている感あり (まあ個人的な感想ですが)

ちなみに『寝室』の最初のバージョンは、ゴーギャン来訪の知らせにわくわくしながら客室に飾る絵を休みなしで何枚も描き続け、そのあげくにぶっ倒れて2日半寝込んだ後、唐突に思いついたらしいです (やっぱり睡眠は大切!)

あと、思いがけなく見れてラッキーだったのが、アルルの家にゴーギャンが滞在している間に描いた2枚の椅子の絵 (『ゴーギャンの肘掛け椅子』と『ゴッホの椅子』)。それぞれアムステルダムとロンドンから来ています。

とにかくお宝・エピソード満載。一所懸命に見すぎてかなり疲れましたが、心に残る企画展でした。人間、10年間でこんなに変われるんだなあ......

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来月510日まで開催していますので、GWにシカゴを訪問される方がいたら、ぜひ立ち寄ってみてください。

シカゴ美術館 http://www.artic.edu/


Jewels of Kyoto

[2016.03.28]投稿者:みなみ
 3月初旬に、オークランドのAuckland War Memorial Museum(通称:オークランド博物館)で、二日間にわたって、日本領事館の主催で、「Jewels of Kyoto」というイベントが開催されました。「京都の宝石」、つまり、舞妓さんが京都からやってきて、芸を披露する、という催しです。

 なお、舞妓さんの説明は、Wikipediaに詳しくありました。また、イベント当日のパンフレットには、「Maiko are apprentices of Geisha, traditional Japanese female artists who have done rigorous training and are accomplished in the Japanese arts, such as tea ceremony, flower arrangement and dancing.」とありました。なるほど、なるほど。

 さて、イベント1日目は、一般への無料公開の催しで、私も娘と参加しました。踊りやお琴の演奏、女将さんによる舞妓・芸妓さんの説明、観客が参加するお座敷遊びなど、日本にいてもなかなか目にする機会がない舞台を堪能しました。ほとんどが日本人以外の方のように見受けられ、思ったより日本人の数が少なくて意外でした。

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写真左側の舞妓さんは、小さいころにウェリントンに住んでいたそうで、英語が流暢(しかもキウイアクセントがちょっとあった)でした。


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こちらの舞妓さんは、弦楽器が得意、とのことで、お琴を披露

 続いて、2日目は、オークランドで日本語を学ぶ高校生を対象にしたイベントでした。日本語を教えている高校に参加を打診して、あっと言う間に満席になったそうです。最近は中国語に押されて、日本語の学習熱は下火のようですが、まだまだたくさんの高校生が日本語を学んでくれています。

 私はここに、お茶の陰点て(舞妓さんが舞台でお茶を点てる以外の客のお茶を裏で点てる役)として参加しました。舞妓さんたちの習い事の一つに茶道も入っていて、こうやって人前で披露する機会があるのです。私は、参加しているお茶サークルのメンバーとして、お手伝い役に声を掛けていただきました。お道具は日本領事館の備品で、お抹茶やお菓子は舞妓さんが所属するお茶屋さんの女将さんが京都から持参されました。本番のお手前は、舞台裏で作業をしていたので拝見できませんでしたが、こんな貴重な機会に参加できて、緊張はしたものの、いい経験をさせていただきました。

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司会と説明は、女将さん(左側でマイクを持っている着物姿の女性)が英語で流暢にされていました。花街の世界も国際化が進んでいるようです

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ちなみにお化粧は、ベビーオイルで落とすそうです。

 観客から の質疑応答の時間に、「大変なことは?」と質問されて、1月に2回しかお休みがなくて、お友達と遊んだり、いまどきのファッションを楽しめないこと、と答えていました。この髪型はかつらではなく、自毛で、2週間ごとにしかほどけないのです。そういう年齢相応のかわいらしい面を見せながらも、準備の打ち合わせや終わった後のやりとりでは、とても十代と思えないしっかりとした、美しい物腰と受け答えが印象的でした。花街の厳しいしきたりやしつけを身に付け、舞踊や楽器などのお稽古事にいそしみ、こうやって世界の舞台に立ったり(ニュージーランドに来る前はオーストラリアを巡業したそうです)、各界の名士の方々のお相手をするという経験を積むことで、世界に誇るエンターテイナーとなっていくのだなあ、と感心したのでした。


高尾山・火渡り祭2016

[2016.03.22]投稿者:ぺこたん

東京の高尾山麓では、毎年3月の第2日曜日に、火渡り祭が行われます。

火渡り祭...正式名:「高尾山火生三昧火渡り祭」。
高尾薬王院《正式名:「高尾山薬王院有喜寺」。744年開山。真言宗智山派の大本山》で行われている、2つの荒行(「水の行」「火の行」)の内の、「火の行・御護摩修行」を一般公開したもの。
浄火により、世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全などを祈念するという。
山伏に続いて高尾山の信徒、その後には、一般の参加者も火の上を渡ることができます。

祭場は、自動車祈祷殿(高尾山口駅より徒歩5分)。


さて今年。3月13日―。

現地に早めに到着。
これが、高尾山口駅。
(少し前にいきなり、モダンな雰囲気になりました)
高尾山口❶ (800x531).jpg
まずは...小腹の心配。
で、近くの蕎麦屋へ駆け込む。
と、ズルズルやっていたところ...

真言を唱えながら高尾山を下山し、祭場へ向かう山伏と僧侶の御一行が。
②.jpg
さてと。
こちらもボチボチ、祭場へ向かいますか......


12:30pm。儀式開始30分ほど前に到着。
辺り一面、すでに人...人...人...人。火渡りを行なう、一般参加者の長蛇の列も、会場ぐるり出来ていました。

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人をかき分けかき分け、向かい側の丘へ。
儀式の開始を、しばし静かに待ちます。

13時少しばかり前。
遠くの何処かから、法螺貝の音が聞こえてきます。
微かなる音。しかし確実にこちらへ。
そうして13時半頃。会場に山伏たちの姿が。
④改訂 (800x533).jpg
いよいよ、儀式の開始。

カメラをしっかり構えていたものの、目の前で展開されている物語の、そのあまりの迫力にアワアワしてしまい、写真がやったらブレブレ。おまけに、すべての過程を収めることが出来ず。
《これ、来年への持ち越し猛反省ね》

とにかくです......


★★式次第(しきしだい)★★

儀式は、このように進行。


*阿字門(あじもん)
火道場の開門。


*大導師招待(だいどうししょうたい)
大導師を、本座へと案内する作法。
大導師招待⑤ (800x533).jpg

*火切加持(ひきりかじ)
金剛の智慧(ちえ)の火により、道場内及び行者の不浄を焼き尽くす作法。


*床堅(とこがた)
凡身即仏(ぼんしんそくぶつ)の行儀。行者の肉身即ち大日如来であると観ずる作法。


*神斧(しんぷ)
柴燈護摩(さいとうごま)の檀木(だんぎ)の木を切り出す作法。
神斧⑥ (800x532).jpg

*寶剣(ほうけん)
道場内の魔、そして自心の魔を断ち切る作法。
寶剣❼ (800x533).jpg

*寶弓(ほうきゅう)
四方の外魔を、道場内に入り込ませない作法。
寶弓⑧ (800x517).jpg

*願文(がんもん)
御信徒各位の願い事を、本尊に述べる願い文。
寶弓⑨ (800x533).jpg

*閼伽・点火(あか・てんか)
釈迦如来(しゃかにょらい)の心水。これを本尊に供えた後に、中央に積まれた檜の葉に点火。
閼伽・点火❿ (800x522).jpg

*散華・梵天祓い(さんげ・ぼんてんはらい)
本尊に供養の華を散き、仏法の守護神である梵天の大威力(だいいりき)により、身口意(しんくい)の三密を清浄。
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辺りは、こんな感じ。
山の様子。 (800x533).jpg
念の為、数台、待機しています。
煙にまみれ、霞んで見えますが。
消防車。 (800x533).jpg

*湯加持(ゆかじ)
大釜で湯を沸かし、水天(すいてん)と同体となった行者が、熱湯で身心を清める作法。
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*火生三昧表白(かしょうさんまいひょうはく)
本日の火生三昧の趣旨を、本尊に啓白(けいはく)する。
火生三昧表白⓭ (800x513).jpg

*清浄払い(しょうじょうはらい)
火渡りに備え、再度、魔を振りはらう作法。
(この頃ようやく、視界がはっきりしてきます)
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*火生三昧(かしょうさんまい)
鎮火した頃。不動尊の力を体得し、火を統御し得る存在となった修験者が、素足で火の上を渡る。
悪魔、煩悩、怨敵を降伏し、安穏解脱を得る修行。
火を渡ることにより、除災を行ない、人々の不安や悩みの除去の意も。
火生三昧⓯ (800x532).jpg

*御信徒火渡り(ごしんとひわたり)
己の煩悩や汚れを、焼き尽くす意ある儀式......。
この後、一般の人も渡ることが出来ます。
17.JPG17-2.JPG
17-3.JPG
《以上、高尾山HP参照》


炎が上がるまでは、約1時間。
そうして...
最後の人が火を渡り終えるまで、2時間はあったでしょうか。

天高く燃え盛る炎、空一面を覆う煙。
ひとつひとつの意を、心身で感じ取りながら。
その熱気に圧倒された、深い、深い、ひと時でした。

~~~~~~◇~~~~~~~◇~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここで、山伏の"修験十六道具"の内の、幾つかを御紹介......


☆頭巾・頭襟・兜巾(ときん)
→→頭に戴く、漆などで固められた布製や木製のもの。
頭部を保護し、山の悪気を防ぐ為のヘルメット、水を汲むコップ代わりにもなっている。当初は頭全体を覆う大きさだったが、江戸時代以降に小型化が進み、現在の直径約8センチの宝珠形に。
黒色は煩悩、12の襞(ひだ)は「十二因縁・縁起」(仏教の根本経説)の象徴である、と言われている。
帽子。.JPG
☆鈴懸・鈴掛(すずかけ)
→→衣の上に着る麻の法衣。
上衣は9枚の布で作られ金剛界を表わし、袴は8枚の布で織られ、胎蔵界を表わす。深山を行く時に、露などを防ぐ為のものでもあり。
しめ。.JPG☆結袈裟・不動袈裟(ゆいげさ)
→→修験道専用の袈裟。
九条袈裟(細長く折り畳んだ布)を輪の形に紐で結んで連ね,所々に菊綴じのような装飾をつけたもの。
色は、かつて白もしくは黒だったが、現在では修験者の位階に応じて異なる。前にぶら下げる。.JPG
☆手甲(てっこう)/脚半(きゃはん)
→→手の甲や足を保護する為の、布や革製の用具。
たび。.JPG
☆引敷(ひっしき)/引敷物(ひしきもの)
→→シカ、ウサギ、熊などの毛皮で作られている、お尻にぶら下げる携帯座布団。
鞍の上や入峰修行の野外休息時に引敷になる《水を通しにくく温かい》。槍などを包む時などにも使用される。獣の毛皮に座ることは、獅子(ライオン)に乗ることになぞえられるとも。
また、獣の毛皮は煩悩であり、これに座ることは煩悩を制すること、とも解釈されている。
しきもの。.JPG
☆法螺(ほら)
→→インドや中国で、儀式などで古くから使用されていた楽器。
元々はインドの釈迦が法華経を説かれた時、人々を集める為に用いたものとされている。動物を服従させる「百獣の王獅子の声」とも言われる。
宿入り、宿出、説法、掛合、問答、集合、峰中など、多くの曲がある。
ほら。.JPG
☆貝緒・螺緒(かいのお)
→→腰の両側に房に結び、垂れ下げる紐。
山岳修行時、絶壁を登る時や緊急時に使われる、いわばザイル。2本1セットに分かれており、因果円満を表している。文字の示すとおり、以前は、法螺貝を結びつけるのに用いていた。

☆最多角念珠・最多角念珠・伊良太加念珠・刺高念珠(いらたかねんじゅ)
→→算盤の玉の形をした、108の珠からなる念珠・珠数。煩悩を断じて仏果を生み出す法具。
IMG_8849.JPG
☆錫杖(しゃくじょう)
→→人々を悟りへと導く智杖。
錫杖と金剛杖から成る。先に錫(しゃく)、末に石突き。そして頭部の金属輪には、四輪、六輪、十二輪があり、修験者は主に六輪の菩薩を使用。
入山時、音を鳴らし獣から身を守ったり、読経の時の音頭や、来訪を知らせる時に用いる。この"シャクシャク(錫々)"という音が、錫杖の名の由来とも言われる。
杖。.JPG
〇〇追伸〇〇
元T女子高等学校・日本史の先生、G組担任のち校長いま京都~のM恩師、
こんな感じでよろしいでしょうか?
どこか間違った記述ありましたら、すばやく御一報ください!~(;・∀・)

~~~~~~~~◇~~~~~~~~◇~~~~~~~~~

雄大な山々に囲まれ、柔らかな春風を受けながらの、
荘厳で厳粛で神聖で......
ああ! 言葉では表現し切れない!

とにかく、美しい儀式でした。 

さて、高尾山。
火渡り祭が終わると、
心地好い、登山の季節が巡ってきます......


↓  山へ戻る山伏ら。
最後の写真。 (800x524).jpg




GO IRISH!

[2016.03.14]投稿者:すーじー

317 () はセント・パトリックス・デー。アイルランドの守護聖人である聖パトリックを記念する祝日です。シカゴでは、ひと足早く312 () にシカゴ川を緑に染める「River Dyeing」とパレードがのダウンタウンで催され、すでに街全体にお祝い気分があふれている感じがします。

2016-03RiverDyeing.jpg

↑ River Dyeingの様子(残念ながら今年は見逃してしまったので、昨年の写真です)。

1962年から続いているRiver Dyeingは、シカゴのセント・パトリックス・デーと言えばこれ、というくらい有名な行事で、毎年40万人ほどの見物客がシカゴのダウンタウンのど真ん中を流れるシカゴ川両岸に集まります。

染色の手順をざくっと説明するとこんな感じ↓

①朝9時過ぎ、2台のモーターボートがどこからともなく現れる。
②ボートは所定の場所に差しかかったところで、積み込んだ染料を川にまき始める。
③そして緑色の軌跡を描きながら、川を何度か往復する。
④小1時間程度で、川全体が鮮やかなエメラルドグリーン色に。

現在使用されている染料はオレンジ色のパウダーで、川にまかれると緑色に変わります(オレンジと緑は、両方ともアイルランド国旗の色)。シカゴ市観光局のHPによれば、「一応」環境に優しいものだそうです。

ちなみに、川を緑色に染めることになったきっかけは、シカゴ川の水質汚染問題。どこが汚染物の排出先なのかを突き止めるため、当時、川の水を部分的に染めてチェックしていたそうなのですが、その染料の鮮やかな緑色が「セント・パトリックス・デーのお祝いにぴったりでは?」となったらしいです(こういう考え方、楽しくありません?)。

イベント当日は、朝一番のこのRiver Dyeingを皮切りに、お昼ごろからパレード、その後は各自思い思いに打ち上げ、二次会・三次会......という感じで朝から晩までかなり濃いスケジュールが(やる気があれば)可能。もっと早い時間からpub crawl(パブのはしご)を始めている「猛者」もわりといるようです。

2016-03StPatrickGoods.jpg

↑ 昨年のパレード前日、街中で配っていたお祝いグッズ(とある商品のPRの一環)

アイリッシュパブにとっては、まさに「書き入れ時」という感じ。営業時間を大幅に早めて朝8時~10時から開店しているところも多いです(それも、結構賑わってたりします)。

♣♣♣♣♣♣♣

個人的な今年の「記念企画」のヒットは、アイルランドの2大黒ビール「ギネス」と「マーフィーズ」の飲み比べ。

『ギネス世界記録』で有名な「ギネス」は、アイルランドの首都ダブリンを本拠地とし、世界中で飲まれているビール。一方、「マーフィーズ」は、世界各地で販売されてはいるものの、アイルランド第2の都市コーク(ダブリンとは東京VS大阪のような関係)で特に人気が高いビールのようです。

どちらもたま~に飲み、そのたびに「アイリッシュスタウトは、やっぱり美味しい♡」と思うのですが、「違いは?」と考え出すとあまり分かっていないことが判明。そこで今回、近所のスーパーで買ってきた「Guiness Draught」と「Murphy's Irish Stout」の缶ビールを同じ形のグラスに同じように注ぎ、夫と2人で交互に飲み比べてみることに。

結果は、個人的には「ギネス」はすっきりビター、「マーフィーズ」はやや甘くてクリーミーだという感想。どちらかといえば、夫は「マーフィーズ」派、私は「ギネス」派のようです。なお、今回のおつまみはミルクチョコ・プレッツェル。甘塩っぽさがドンぴしゃりでした。

♣♣♣♣♣♣♣

皆さんも、今週はアイルランドっぽい要素を何か取り入れてみると、楽しいかもしれません。



NZの大学への進学

[2016.02.25]投稿者:みなみ
2月は娘と一緒に、日本への3週間の帰省を楽しみました。思い出と荷物をいっぱい詰め込んで、今週の火曜日にニュージーランドに戻ってきました。そして翌日の水曜日には娘は、これから通うオークランド大学の新入生のための学部別のオリエンテーションに出席。ちなみに、全学生を対象とする入学式はありません。

ニュージーランドでの大学入学は、日本のような大学入試はなく、全国統一の学力審査基準であるNCEA(The National Certificate of Educational Achievement)の成績で決まります。各Levelで教科を選択し、その習得度に応じたCreditを取得します。 CreditはInternal assessment(学内評価)とExternal assessment(全国統一試験:11月に実施)の合計の成績で決定します。NCEA資格を得るためには、各Levelで基準となるCredit数を超える必要があります。

さらに、ニュージーランドで大学に進学するには、大学の入学資格であるUniversity Entrance(UE)が定めるNCEAのCredit数を取得しなければなりません。UEにおいて、NECAのLevel 1-3でそれぞれ必要なCreditの科目と数が指定されています。

ただし、UEは大学進学のための最低基準であり、希望大学、希望学科が設定している個別の要件を満たす必要があります。

義務教育は16歳までなので、大学進学をしない学生はYear12で終了し、就職や専門学校へ進学する学生もいます。日本と異なり、高校に通ったから「卒業」という概念はありません。

日本とニュージーランドの教育制度について、違うところを挙げていくときりがないのですが、大学での大きな違いの一つに、履修の仕組みがあります。日本の大学では(少なくとも私が在学していた30年前は)、必修科目を含めて、1つの学期に10科目ほどを選択していました。しかし、ニュージーランドでは通常、前期で4科目(paperと言う)、後期で4科目、合計8科目を履修します。

実験が多くて拘束時間が長いとか、レベルが非常に高いといった学部の事情は分かりませんが、少なくとも私が数年前に受講したオークランド大学の人文学部の翻訳学のコースの場合、8科目だけだったら、課題提出や試験期間を除き、それほど大変ではありませんでした。英語が母国語でなく、たった1人とはいえ子供がいる私でもそうだったのですから、時間の融通が利く若者であれば、こなせるはずです。山のような課題と試験のプレッシャーは、日本での大学より厳しいものがありましたが、これだって、私の心構えの違いが大きな要素であったのではないかと思っています。

この経験を踏まえて、私は娘に、Conjoint(コンジョイント)を勧めました。これは、2つの学部を掛け持ちする選択肢です。通常の1学部の専攻だったら期間は3年間ですが、Conjointは4年間となります。これ以外に、1つの学部の中で2つの専攻をするDouble Majorなどもあります。

来週からはいよいよ大学での授業が始まります。この4年間で、様々な経験を娘が楽しく積んでいくことを心から願っています。

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3週間ぶりの庭では、ダリヤが咲き誇っていました。オークランドの日中はセミが鳴き、まだまだ暑いですが、朝晩はひんやりしてきて、秋の雰囲気が漂い始めています




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プロフィール

すーじー

すーじー
1998年春、研究留学する夫に同行して渡米。大の苦手だった英語をイチから学びなおすことに。現在はシカゴ在住のフリーランス英日翻訳者として、マーケティングから金融・経済まで幅広い分野のビジネス案件にたずさわる。最近、興味があるのは、DIYと健康になること。[2016年1月start!]

いぬ

いぬ
幼少期より日本で過ごす。大学留年、通訳学校進級失敗の後、イギリス逃亡。彼の地で仕事と伴侶を得て帰国。現在、放送通訳者兼映像翻訳者兼大学講師として稼動中。いろんな意味で規格外の2児の父。[2008.4.1 start!]

アース

アース
田舎の翻訳者。外国留学・在留経験ナシ。都会生まれの都会育ちだが、現在はド田舎暮らしで、ネットのありがたさにすがって生きる日々。何でも楽しめる性格で、特に生き物と地球と宇宙が大好き。でも翻訳分野はなぜか金融・ビジネス(英語・西語)。宇宙旅行の資金を貯めるため、仕事の効率化(と単価アップ?!)を模索中。[2015年12月終了]

ぺこたん

ぺこたん
高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。[2007.6.1 start!]

みなみ

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英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。[2007.5.1 start!!]

さるるん@ロシア

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米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。[2013年7月終了]

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フィンランド・ヘルシンキ在住の多言語通訳・翻訳者。日本で金融機関に勤務の後、ヨーロッパへ。留学中に大学講師を務め、フィンランド移住後は芸術団体インターンなどを経て現在にいたる。2児の母。[2010年10月終了]

昼顔

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外資系金融、在ジュネーブ日本政府代表部での勤務を経て、外務省職員として採用。帰国後は民間企業にてインハウス通訳者としてキャリアを積み、現在は日英仏フリーランス通訳者として活躍中。昨年秋からはNYに拠点を移す。趣味は数年前から再び始めたバレエと映画鑑賞と美味しいモノの食べ歩き。[2010年3月終了]

フレッヒ

フレッヒ
高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。[2009年2月終了]

パンの笛

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幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。[2008年4月終了]

かの

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幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。[2008年3月終了]

まめの木

まめの木
ドイツ留学後、紆余曲折を経て通翻訳者に。仕事はエンターテインメント・芸術分野から自動車・機械系までと幅広い。色々なものになりたかった、という幼少期の夢を通訳者という仕事を通じてひそかに果たしている。取柄は元気と笑顔。[2007年11月終了]

the apple of my eye

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日本・米国にて商社勤務後、英国滞在中に翻訳者としての活動を開始。現在は、在宅翻訳者として多忙な日々を送る傍ら、出版翻訳コンテスト選定業務も手がけている。子育てにも奮闘中![2007年5月終了]

仙人

仙人
大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」[2007年4月終了]

ガットパルド(gattopardo)

ガットパルド(gattopardo)
伊・仏・英語通翻訳、ナレーション、講師など、幅広い分野において活動中のパワフルウーマン。著書も多数。毎年バカンスはヨーロッパで![2006年8月終了]

Hubbub from the Hub

Hubbub from the Hub
幼い頃から英語に触れ、大学在学中よりフリーランス会議通訳者として活躍、現在は米国大学院に籍を置き、研究生活と通訳の二束のわらじをはいている。[2006年8月終了]

雛


大学在学中に通訳デビュー。外資系企業勤務を経て、フリーランス通訳者に。会議はもちろん、音楽、舞台、映画などの分野でもひっぱりだこ。クライアントからの指名率も高い。[2005.11月末終了]

とと

とと
大学卒業後、数年のサラリーマン生活を経て、フリーランス翻訳者に。技術系から出版物と、幅広い分野で高い評価を得ている。趣味は音楽。ただいま子育て奮闘中。[2005.11月末終了]

背番号8

背番号8
イギリスに長期留学後、インハウス通訳者として数社に勤務。現在は、フリーランス通翻訳者として活躍中。若手通訳有望株の一人![2005.11月末終了]