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治験翻訳入門- 医薬品開発と治験翻訳 -

 最近、翻訳業界で「治験翻訳」という分野が注目されています。「治験翻訳」とはどんなものを指すのでしょうか?治験翻訳者になるためには、どのように勉強したらいいのでしょうか?
 この講座では、新しく「治験翻訳」を始めたい方を対象に、次のような内容について解説いたします。

 1.医薬品開発と治験
 2.医薬品開発に必要な試験と作成する文書
   1)非臨床試験
   2)臨床試験
   3)新薬承認申請とCTD
 3.臨床試験の用語、文例
 4.翻訳のための調査、情報収集
 5.翻訳する上での留意事項

治験翻訳入門講座 番外編! 「この薬、効かないんだけどっ」

今回は番外編として武藤順子さんhttp://www.hicareer.jp/life/seisyun/より
お届けいたします。

みなさん、こんにちは。
横田さん(師匠と呼んでます)の治験翻訳講座、かなり勉強になりましたね!!

今回はその番外編でおまけのお気楽エッセイでございます。
(すみませんが、さほどためになることは書いてありません。)

タイトルの通り、飲んだ薬が、効いてるんだか、いないんだかってことありませんか?
喘息の予防薬とか、高いわりに効果って実感できないし・・・
(本当は効いているんですが)
おじいちゃん、脳代謝改善薬飲んでもボケてるわね?とか(怖っ・・・)

っていうか、そもそも薬が効くってどういうこと?
ということを書くべし、というミッションを師匠からいただきました。

薬が効くその1
「楽になったわ」これこそが、薬が効いたってことじゃないの?
なにもむずかしく考えなくていいんです。
頭痛がとれた、呼吸が楽になった、熱が下がった、食欲がわいた・・・
そうです。要するに楽になることが薬の効果。

薬が効くその2
楽になったという現象を、リアルに目で見たとすると、要するにこうです。
炎症を起こしている部位では、「姫」が「たーすけてぇ~」と叫んでいます。
(たとえばの話ですが)
すると、姫のお好みのイケメンが口から入ってきます(これが薬)。
姫の好みのイケメンはチャン・グンソク。
チャン・グンソクは消化管から肝臓に入り血液の流れに乗って「待ってろ!!」とつぶやきながら姫のもとへ流れ着く(自分じゃ動けないからね、このあたりはわりと情けない)。
姫は「来てくれたのね」と言って、チャンとかたく抱き合う。好みが合えば合うほど、密着度が上がり、薬の効果もバツグン!
ところが、チャン・グンソクの代わりにソン・スンホンが流れてきたとすると(私はどっちでもいいんだけれど)、姫は「え、まじか」と言い無視(お~、たとえだとわかっていても、もったいない・・・)
姫の好みは意外ときびしく、眉毛がちょっとでもチャン・グンソクと違うと「却下!」
姫とは、薬の受容体なんですね。
だから、メーカーの人は、いろいろな疾患の「姫」を探して、その好みの[イケメン]を作ったり、みつけたりしているわけです。
姫の中には「韓国系イケメンなら誰でもOK!」という守備範囲の広い方も時々いらっしゃいます。
体の中をイケメンが流れまくっていると考えると、楽になるってスバラシイですね!

薬が効くその3
ところが、姫とイケメンの愛が本物かどうかを調べるレフリーがいるんですね。
「よく見ると、すき間が開いてる」とか・・・結構うるさがた。
そして「愛の強さを数値で示しなさい」とか言うんです。
やぼですねぇ。
でも 何事も、客観視するには数値化が条件。
この薬、なんとなく効くんだよね~なんて怪しいこと言ってたら
レフリー(厚生労働省)は薬効を承認してくれません。

薬が効くってどういうことか、お題が難しすぎます(涙)
師匠、これで答えになってますでしょうか?

薬を飲んで得られた効果が薬効なら
宴会してすっきりして元気になる「飲み会効果」や
サツマイモを食べて便秘が解消した「サツマイモ効果」もある。
世の中には薬を上回る効果、意外と多いですね。
でも、薬は、大多数の人にほぼ予想通りの効果が得られるように設計されているわけです。みんなに効くように作る医薬品開発は難しいけどロマンを感じます。

この薬、効かないんだけどって言うあなた
飲んだイケメンのタイプが違ってるとか?
その薬が効きにくいタイプの人かも(個人差って案外大きいのよ)
同じイケメンばっかりで「姫」が飽きちゃうってこともあるんだって(ダウンレギュレーション)
わからないことはどんどん薬剤師に聞いてみましょう!

薬にばかり頼りたくないけど、体調が厳しいときは、やっぱり薬の出番「ある」と思います。
読んで下さってありがとうございます&お勉強お疲れ様でした。


治験翻訳入門


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プロフィール

横田晴子

横田晴子さん:Seiko Yokota
国際基督教大学を卒業後、株式会社医学書院にて内科雑誌の編集を担当。その後サンド薬品株式会社にて、医療機器開発、医薬品開発関連の翻訳を担当。合併によりノバルティスファーマ株式会社となってからも、医薬品開発関連の翻訳および翻訳外注管理を担当。2003年には同社にてメディカルライティング部署創設に参画。退職後は外部委員として社内治験審査委員会に参加し、また、フリーランス翻訳者として医薬品開発関連の翻訳に従事。