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翻訳者インタビュー 第一線でご活躍されている翻訳者の「仕事」「自分らしい生き方」
「プライベート」など、生の声をご紹介します。

Vol.43 女性が元気になる翻訳本をもっと世の中に送り出したい

森田由美 Yumi Morita

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英日フリーランス翻訳者
東京在住。
京都大学卒業。

数多くのビジネス文書、実用書の出版翻訳を手がける森田さん。弊社では医療分野の単発の依頼ではいつも頼りになる存在です。
電話ではいつも柔らかい声でご対応いただくのですが、声とは裏腹にいつもスケジュールはパンパン!そのバイタリティはどこからきているのか色々お伺いしました。

Q 森田さんが英語と深くかかわるようになったきっかけを教えてください。

A 子供のころ、2~3歳はアメリカにいたのですが当然ながらまったく覚えていないんです。その後は普通に小中高と日本の学校に行きました。
ですから英語と深くかかわるきっかけといえばやはり大学に入ってからですね。海外旅行に行ったときに「話してみると意外に英語が通じる」という体験をしまして、と言っても税関でパスポートを提示するときだったりショッピングのときに話すといったレベルですが、それがすごく面白くて帰国してすぐに英会話学校に行きました(笑)その翌年には短期ですが2ヶ月留学をしました。大きな転機は留学先のイギリスから日本への帰りでした。フライト時間が15時間もあったのですが日本から持参した本はすべて読んでしまっていたので空港で当時出ていたカズオイシグロの「The Remains of the Day」を買いました。原書なんか読めるわけがない、と思っていたのにこれがスルスル読めたんですね(笑)
それがきっかけでいろいろな原書を読むようになって、やがて「これを日本語にしたい!」という思いが芽生えたんです。でも、そう思ったときはすでにまったく違う分野の会社に就職が決まっていたので一度は会社勤めをしてみよう、と思いながら並行して英語の勉強は続けていました。好きな原書を読んだり、英会話学校に行ったり、翻訳の通信添削を受講したりしながら会社勤めを5年ほどしました。そして、やっぱり会社勤めは向いていないな~、やっぱり英語にかかわる仕事がしたいと思い(笑)方向転換を図ったんです。派遣会社に登録してほどなく外資の製薬系の会社での翻訳の仕事が決まりました。
         
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Q その会社での経験はどうでしたか。

A 大変でした(笑)製薬会社だったので覚えること、教わることがたくさんありました。医薬系をもともと希望していたわけではなく、むしろ勤務地は新宿希望です、とかそんな感じでしたので(笑)
でも、オンサイトでの翻訳は本当にいい経験になっています。今まで勉強としてしか翻訳をやってこなかったので学ぶことが本当にたくさんありました。
でも、その会社が合併して新しい会社になったときに翻訳の仕事が少なくなったり、第一子を妊娠していたので自然と在宅翻訳での仕事を探すことになったんです。

フリーになったきっかけはすごく古い話なのであまり覚えてはいないのですが派遣先から在宅で翻訳するなら仕事紹介するよ、と言っていただいたりしました。きっといろいろなところで在宅翻訳をしたいと言い回っていたのかもしれないですね。
今は数社登録しており、医薬専門の1社と幅広くいろいろな分野の翻訳を請け負っている1社がメインでしょうか。

Q 森田さんにとって翻訳の面白さはどこにありますか。

A いただける仕事の内容によっていろいろな知識が得られることが面白いです。
分野を絞ってお仕事される方もいらっしゃいますが、幸か不幸か私はそういうタイプではなくいろいろな内容を幅広くやってきましたので(笑)今自分で得意にしているのが、児童虐待、精神疾患、ビジネス書、育児書、御社でのお仕事ですとまったく見たこともない(笑)新しい医療機器もそうですね。
でも、新しい医療機器を得意分野にしている人なんてそうそういないと思いますけど、最初は大変ですがそこをがんばっておくと続いて同じようなお仕事をいただけるので最初にがんばって身につけた知識が役に立ちますね。日々勉強ですね、ほんとうに。
単発のお仕事と出版翻訳は納品後の爽快感が違うので(笑)それぞれに魅力がありますね。短距離走と長距離走のような違いとでも言うのでしょうか。
あとは私自身が文章を書くのが好きですのでやはり日本語の表現を考えるのは楽しいですね。

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↑ 森田さんが最近翻訳された2冊。

Q 失敗談があれば教えてください。

A 一番記憶に残っているのは3年前なのですが(苦笑)
納期に遅れたことは一度もないのですが、短い契約書だったのですが・・・・クライアントさんの社名が1箇所だけ出てきたのですがその社名を間違えてしまったことですね。しかもその間違って訳した社名が同業者でしかも犬猿の仲だったようで・・・・・お叱りを受けました。いまだに忘れられない失敗談ですね。固有名詞は本当に気をつけないといけないですね!!

Q リフレッシュ方法はありますか。

A 一日中仕事で座りっぱなしは無理なので、わざと外出する用事を作ることですね。仕事の合間に銀行に行ったり(笑)、買い物に行ったりするような日常の用事をわざと休憩として入れます。4月から8月はたいていそんな感じですね(笑)子どもが小さいので夏場は家事の合間に仕事をする、という感じです。11月から2月の年度末は「死のロード」が待っていますので(笑)上半期はリフレッシュ期間でしょうか。
あとは週末や時間ができたときは好きなピアノを弾いています。本当はスポーツとかできたらいいんですけど(笑)
私が勝手に思うには翻訳者は脳の中の言語を司る領域を頻繁に使っていると思うので仕事をしていないときは言葉を使わないことをやったほうがいいのかな~と思っています。

Q 今後の目標を教えてください。

A 今までもそうですが、これからも女性が読んで元気になれる実用書や啓発書をもっともっと翻訳していきたいです。読んだ後の感想などを聞くと本当にやりがいを感じます。

Q 翻訳者を目指している方へアドバイスやメッセージをいただけますか。

A 翻訳以外にできることを増やしてみてはどうかな、と思います。翻訳者だから翻訳はできて当たり前だと思うのです。私より翻訳が上手な人はたくさんいると思います。でも「この人に頼んでみたい」と思ってもらえる翻訳以外の何かを持っていることは大事だなと思います。
2つ目は、スキル的なことではないですがニッチでもいいので専門的な知識を突出して持っておくことです。その知識がいつどこで翻訳をするうえで役に立つかわからないからです。翻訳は「これ誰に頼もう???!!」という内容が本当に発生するので(笑)いろいろな引き出しを持っておくことは本当に大切ですね。(とこの後みんなでマニアックな依頼内容で延々盛上がってしまいました!)

編集後記
「こんな話面白いですか?」と何度もこちらを気遣っていただきましたが爆笑の連続のインタビューでした(笑)2人のお子さんを育てながらの翻訳業は本当に大変だと思うのですがどちらもすごく楽しんでバランスをとってやってらっしゃるのが伝わってきました。そしてそれをさらっと話される森田さん。只者ではない「癒し系」を感じました(笑)これからもどうぞよろしくお願いいたします!



Vol.42 No 翻訳 No Life !


中込幸子 Sachiko Nakagome

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大阪出身、東京都在住。
同志社大学文学部卒
金融、経済、CSRなどを中心に活躍中の日英フリーランス翻訳者。

いつ連絡してもお忙しそうな中込さん。電話の向こうから聞こえてくる声はいつも明るくパワフルでいつも元気をもらっています。テレビ局のディレクター、記者を経て翻訳者になられたのでどんな方か興味津々でした。こちらの想像をはるかに超えるエピソード満載で爆笑に次ぐ爆笑のインタビューでした!


Q 中込さんが英語と深くかかわるようになったきっかけと時期を教えてください。

A 父の仕事の関係で6歳から中学1年生までカナダとアメリカで過ごしましたので、英語を話さざるをえない環境におかれてしまいました。なので、小さいときから母の通訳をしていましたので通訳者としてスタートは8歳です、とジョークでよく言っています(笑)
高校、大学は日本で過ごしましたがそのころから英語を教えるアルバイトをしていました。ですので、英語と日本語の両方の言語が日常に存在するのが当たり前でした。でも、もともと翻訳者を目指していたわけではなかったんですよ。子どものころテレビで見たCNNのアンカーマンがかっこよくてアンカーマンになりたいと思っていました(笑)その後はディレクターになりたくて。高校生の時にソ連やベルリンの壁が崩壊したのを見て、「これを現場で見たい!」と思ってレポーターやディレクターになりたいとすごく憧れていました。とにかくマスコミ関係に行きたかったですね。だから大学も新聞学科を選び、就職活動もマスコミ関係に絞りました。幸い、朝日放送とNHKの関連団体から内定を頂き、大阪と東京の2つの選択肢があったので東京のほうが絶対に英語の仕事がある!と思ってNHKの関連団体に就職しました。
希望していた世界に入ったものの、テレビの世界は映像中心で、映像が面白いかどうかでニュースとして報道するかどうかの価値判断が決まるようなそんなことが自分には違和感がありました。私は人種差別とか、女性差別とか映像になりにくいテーマをもっと取材したかったのでそのうち「活字のほうに行きたい」と思う気持ちが強くなりました。
それで、東京中の英字新聞を発行しているところに片っ端から電話をかけました(笑)見事にすべて門前払いをくらいましたよ(笑)27歳でしたので年齢でまずNGでした(笑)全部に電話をかけたつもりだったのですが、そういえばどこか残ってなかったかな?と思っていたら友人が朝日イブニングニュースを教えてくれたんです。それで104で電話番号を調べて朝日新聞の代表番号に電話しました(笑)英文記者になりたいんですと電話で伝えたら、記者は募集していないけど翻訳者は募集していますよ、と。そのとき朝日新聞に入れるならとりあえずは翻訳者として雇ってもらえるなら、とすぐに決めました。すごくラッキーでしたね(笑)
電話をとった担当者がとにかく翻訳者がいなくて困っているから助けて~!という状態でしたので。その方が電話をとったので朝日新聞で仕事ができたようなものですが(笑)それでその方宛に履歴書と翻訳のサンプルを送るように言われました。サンプルを見て編集長に気に入ってもらえ、過去の職歴もちょうどよかったみたいで、それですぐに採用が決まりました。1年間朝日新聞で翻訳者として社内で勤務した後、1999年にニューヨークへ(他の仕事の関係で)
渡り、フリーランス契約で朝日新聞と日経新聞の翻訳をしましたね。そのときの人とのつながりで現在も朝日新聞とNHKから定期的に翻訳のお仕事をいただいています。
今こうやって話してみると英語とはずっと深くかかわって、ずっと英語の勉強をしているような気がします(笑)でも、やっぱり翻訳者としてのスタートは飛び込み電話で決まった朝日新聞ですね(笑)

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よく「帰国子女は努力せずに英語が身に着いた」「できて当たり前」って言われますが(笑)中学1年で帰国しましたので英語力は中学1年レベルの語彙力と知識しかなかったんです。よく考えると当たり前ですよね。だから学年があがるにつれて英語力もあげようと思ったらやっぱり努力するしかないと思います。私はそのころから「将来は絶対にアメリカで仕事をする」と決めていましたので英語は勉強しましたね。中学1年生のときに英検2級に合格して、(私)が高校一年になるまで準1級はなかったので中学1年からずっと英検1級の勉強をしていたのですが、高校1年生で1度落ちました(笑)2年生のときの2度目の試験で1級受かったんです。(中込さんはこのときに英検1級合格と優良賞をもらっています)学校の勉強よりも英検に受かるために英語の勉強ばかりして親には叱られましたね(笑)

Q 翻訳の面白さはどんなところにありますか。

やっぱり「どんぴしゃ!!!!」のぴったりはまる表現が出てきたときですね。これだ!みたいな(笑)出てこないときは諦めて寝ます(笑)
もうひとつは、新聞記事や放送原稿は直訳というよりはストーリーを伝えなおすという作業が私に求められているので、それはやはり各言語特有の表現を使用しないと全体がきちんと伝わらないと思います。日本語だと体言止めが多いんですが、それをそのまま英語にするとしっくりこない。今、私はスポーツ記事担当なのですが、スポーツ記事特有の言い回しを使って、補足情報も入れながら、始まりと終わりで何かしらインパクトを持たせる、などそういった作業が本当に楽しいですね。
私自身、翻訳よりも翻訳した内容をリライトするほうが好きですね。もともとは記者志望だったからかも知れません。
あとは、知らないことを知る楽しさが翻訳にはあります。過去にとある旧ソビエト連邦の国の会計士学校の報告書の翻訳のお仕事をいただきました(笑)すごくマニアックな内容だな~と思いながらその国の会計士の実態を知ったり(笑)そんな知識今後の人生において何に役立つかはまったくわかりませんが(笑)気づけば楽しく翻訳していましたね。ただ日本語を英語に置き換えるという作業をするのではなく、調べて知っていく楽しさがある内容のお仕事は大好きです。

Q 失敗談があれば聞かせてください。

翻訳すること自体が大好きなのか、ついつい仕事を入れすぎてしまうことでしょうか。それで体を壊してしまったので(苦笑)体調と翻訳への思いのバランスを取るそのさじ加減がわかっているはずなのですが、その加減を気にせずにどんどん入れることは・・・・気をつけないと!と思います。

Q 中込さんにとってのリフレッシュ方法は何ですか。

整形外科通いと・・・・・カラオケです(笑)
80'sとか90'sの洋楽です!(ここで聞き手も俄然盛り上がってしまいました)
言い訳ですが・・・・カラオケは有酸素運動なんですよ(笑)
マイケルジャクソンは50曲以上のレパートリーがあります!!
あとはYouTubeを見るのが好きですね。何時間も見てしまいます。これはリフレッシュというよりは中毒かもしれませんね(笑)

Q 今後の目標を聞かせてください。

翻訳の専門分野を増やしたいですね。
環境の分野、CSR関連の翻訳をもっと勉強してみたいですね。現在いただいているNHKのお仕事も4本のうち2本は環境関連の番組なので実績をもっとつんでいきたいです。
翻訳家としてというよりも何かの専門家になりたいと思っています。
今教育学の修士号を取得中なんです。今、テンプル大学のTESOLの修士号、英語教授法というのを勉強中です。
それを取得して大学で教えてみたいなとも思っています。翻訳者というだけでなく、教育学や言語学の専門家として仕事をやってみたいなと。
あとは、個人情報保護士認定試験を受けてみたいと考えています。私、きっと資格お宅かもしれないですね。

Q 最後に翻訳者を目指している人たちへメッセージやアドバイスをお願いします。

いくつかあります。まずは、マニアックな専門分野を持つことです。競争が激しい業界ですから需要と供給を考えると他の人がやっていなさそうな分野を専門的にすることでまずエージェントへ登録するときに印象に残ります。「こんな専門分野いつ使うの?」と相手に思われても印象に残るじゃないですか。そして、本当にそんな分野の仕事がきたら絶対自分に声がかかると思います。私・・・・・STAR WARSの大ファンなんですよ。ファン大会にも行くし、衣装もたくさん持っているくらい(笑)マニアですね。もし、STAR WARS関連の翻訳の仕事がきたら、まずそんな仕事こない可能性のほうが大きいですけど(笑)でも万が一そんな仕事がきたらできるのは私しかいないと思っています。そういう風に考えるのも楽しいですし。
次に、自分の向き不向きを見極めることだと思います。翻訳の勉強はすごく時間をかけてやらなければいけないので好きじゃないと続かないと思います。勉強しながら苦痛を感じたり、苦手な分野だと続かないですよね。
次に、YouTubeで海外のリアル番組をたくさん見るのもおすすめです。ついさっき放送された内容を見ることができるので今現在の英語に触れることができるだけじゃなく、その国の現状までも知ることができてそれが知識になっていくからです。DVD鑑賞も字幕を目で見て、音声を耳で聞くのでやはりお勧めですね。何十回と見るべきですが(笑)
最後に辞書で調べる癖をつけることです。自分の単語の引き出しを増やすためにもこの癖はつけるべきです。ひとつの単語をいつも同じ訳だしばかりするのはよくないかもしれませんね。納品した翻訳物の最終版を見ることもすごく勉強になります。私はこれを無料の添削、と呼んでいるのですが(笑)エージェントによって対応は違うかもしれませんが最終納品内容を自分で確認することは本当に大事だと思います。

編集後記
のっけから脱線ばかりのインタビューで(すいませんでした!)大笑いの連続でしたが(笑)ふと、「今は翻訳がない人生なんて考えられない」と言った一言が胸に刺さりました。仕事、プライベートにかかわらず「英語」という軸で全てを味わい、楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきました。ご自分の夢を夢に終わらせず、目標に据えて確実に実行しているのにぜんぜん肩に力が入っていない穏やかな佇まいが本当に印象的でした。80's大会実現するぞ!(笑)


Vol.41 よく読み、よく見て、よく聞く


森尚子 Hisako Mori

東京都出身。東京在住。
経済・ビジネス・契約書の分野を中心に英日・日英のフリーランス翻訳。自由学園卒。
ビジネス英語を学んだ後、広告会社、出版社を経て、現在に至る。

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契約書の和訳ではいつもお世話になっている森さんに今回はご登場いただきました。遅い時間に依頼をしてもいつも穏やかにご対応していただける懐の深さに何度も助けていただいているのですが、今回も地震の影響がまだまだ残る状況で「桜を愛でながらお伺いしますね」とさらっとおっしゃっていただき、やっぱりいつもの穏やかな口調で色々なことをお話ししていただきました。

森さんが語学に興味をもったきっかけは何ですか?

― 特に自分で意識したことはないのですが、子供時代からとにかく本を読むのが大好きだったんです。中学1年生のときに父が何を思ったのか夏休みにいきなり丸善に連れて行ってくれて「この子が読める洋書をください」と店員さんに言って(笑)その時に「トムソーヤの冒険」を買ってくれたことがきっかけだったと思います。
なぜ、女の子にトムソーヤの冒険だったのかは謎ですが、父も「あ、これで大丈夫です」と何の根拠もないのにそう言ってその本を買ってくれたんですね。
その時は知っている単語を拾い、絵を見ながら読んだのですがそれが、色々なペーパーバッグを読み始め、語学に熱中する最初のきっかけでしょうか。
とにかく本が好きで、英語もなぜか自分にしっくりきましたね。でも、当初は単語がわからなければどんどん読み飛ばして・・・・の読書でしたが(笑)

翻訳を職業にしようと思った経緯を聞かせてください。

― 電通に入社して国際連絡局という部署に配属されまして、そこで色々な英語の文書を目にし、少しですが翻訳もしました。会社勤めをするよりは色々翻訳するほうが楽しくて、また自分にはそのほうが向いているな~と考え始めたのが社会に出てしばらくしてからでした。同じ場所で限られた分野を常に翻訳するよりは色々な分野の翻訳をすること、それは私にとっては新しい知識をどんどん身につけていくことだったのですが、それが楽しくて、楽しくて。
広告会社、出版社を経て、幸いにもオンサイト翻訳者として働いていたところで次々に新しい分野の翻訳をするチャンスに恵まれ、専門的なことは自分なりに調べながら翻訳をしていきました。学生時代に翻訳者を目指して特別に意識して英語を勉強したとかはなかったのですがオンサイト時代に現場でたくさん翻訳させてもらった経験が自分の今の基礎になっています。未経験の分野に尻込みしないことも大事です。またその時々の自分の英語力を客観的に知るために英検やTOEICを受けましたがその試験に向けて集中的に英語を勉強したことも本当に役に立っていますね。
フリーランスになりたいなと思い始めて4年ほどオンサイトと在宅のバランスをとりながら翻訳をしていく中で徐々に在宅へ移行していったのが20年ほど前になります。
オンサイト時代にスキルの高い社内翻訳者さんの翻訳や、普段からの英語への接し方などを見て、それを真似ると同時に自己流でやっていた英語の勉強方法に自信が持てるようになったことはオンサイト時代の大きな収穫ですね。

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弊社では「森さん=契約書の翻訳」なのですが今に至る経緯を教えていただけますか?

― 専門分野に特化しないで幅広く翻訳をするほうが自分には向いていますし、またそれが楽しくもあるのですがフリーランスになり始めたころによくお仕事をいただいているところから「契約書やってみる?」と言っていただき、専門書で調べたり、手引書のようなものを参考にしながら翻訳しました。専門辞書もあれこれ入手しましたね。契約書は形式がある程度決まっているのでとにかくそれをまず身につけるようにしました。ですので、契約書については意識してある程度の勉強をするにこしたことはないと思います。いただいたお仕事だけを通して身につけていけるものではないかもしれませんね。

翻訳の面白いところはどういったところですか?

― 新しいことを知るのが面白い!というところです。今でも「こんな単語があったのか???」という場面に遭遇しますし・・・。ちょっと手間取りますけど、初めて目にしたことでも時間をかけて調べ解決して翻訳できたときは本当に快感ですね。性格的に「まずは自分でできるところまでやってみたい!」「わからないことは自分で調べて解決したい!」と思うほうです(笑)。パソコンやテレビなどの接続も自分でやりたいんです。
電気屋さんに頼むのはもったいないですね(笑)
あとうれしく思うのは、エージェントの方から「クライアントさんから『またあの方にお願いしたい』と言われました」と聞いた時でしょうか。
一人でパソコンの前でニマニマしてしまいますね~(笑)

リフレッシュ方法などあれば教えてください。

― 翻訳ばかりしていたせいか腰痛気味なので(笑)泳ぎに行ったり、ヨガに行ったりして意識的に外出して体を動かすことです。あとは、映画を見ることですが、「映画はできるだけ家では見ない!」ことにしています(笑)。外出の理由を作るためでもあります。
最近見た「英国王のスピーチ」はお薦めですよ!言葉を扱う者として色々な意味で面白かったですね。映像翻訳はやらないのですが、字幕を見ながらセリフを聞き、こう訳すのか、違う訳だとどうなるだろう、この表現は使える!と、脳みそは少し仕事モードですがそうやって映画を見るのも楽しいんですよね(苦笑)
でも、気付くと3カ月ほどヨガもせず水泳もせず翻訳しかやっていなかったな~という期間があるので意識的にリフレッシュしないといけませんね。

今後の目標をお聞かせください。

― いつか自分で面白いなと感じる英語の原書の翻訳本の出版でしょうか。いつか実現するといいなと思っています。リラクゼーションの分野に興味があるので癒し、癒されながら(笑)ゆっくり翻訳してみたいですね。

翻訳を目指している方にアドバイスなどがあればお願いします。

― もし、オンサイトに行かれるのであれば最初は真似するだけでもいいと思いますので社内にいらっしゃる「翻訳の重鎮」(笑)の方、翻訳の部署がある会社には必ずそういう方が一人はいらっしゃいますので。そういう方の仕事の仕方や英語への接し方などを観察して素直に自分も実行してみることをお薦めします。そういう方々も常に勉強しているのに接し、私自身驚いたものです。オンサイトは仕事の場であると同時に学びの場でもあると思います。もうひとつは、「よく読み、よく見て、よく聞いて」をお勧めします。地味な作業ですがやはりそうすることでしか身につかないことがあるからです。
最後は、翻訳を目指している人同士の横のつながりを意識して持つこともお勧めします。やはり情報交換や情報共有することは大事ですからね。私からはこのくらいしかお伝えできませんがどうぞみなさんがんばってください!



Vol.40 ~言葉を組み立てることが面白い~

岩田賢司 Kenji Iwata
兵庫県出身。大阪在住のフリーランス翻訳者。
1983年 京都大学文学部フランス文学科卒業
1986年 京都大学大学院フランス文学科卒業
大学卒業後8年間環境科学研究所で日英、英日の翻訳を担当。その後原子力関係の翻訳会社で社内翻訳者として働く。1996年よりフリーランス翻訳者となり現在に至る。

技術系の翻訳はとにかくこの人!と真っ先に思い浮かぶ岩田さん。日英、英日翻訳以外にもフランス語の翻訳もお願いできる本当に心強い存在です。大阪在住のため、聞き手の私が年末年始の帰省時の12月30日という何かと忙しい時にお正月ムードたっぷりのヒルトンホテルでお話しを聞いてきました。(写真はホテルロビーの正月用の酒樽前です)フリーランスまでのいきさつ、難民支援活動、そして本当は美術館のカタログや哲学書等の翻訳をやってみたい、などなどを昔ながらの柔らかい本物の大阪弁で語ってくれました。

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Q 岩田さんが英語と最初にかかわったきっかけを教えてください。

もう大昔の話になりますが(笑)、大学は文学部だったのですが、小林秀雄ってご存知ですか。今はあまり馴染みがない人かもしれませんが、有名な文芸評論家です。その人の評論が好きで高校生のころによく読んでいました。その人が『自分が学生だった戦前は大学生になったら洋書を読むものである。自分はドストエフスキーの小説をフランス語で読んだ』とよく言っていたんです(笑)日本語の書物を読むように普通に洋書を読む、ということです。高校生の頃に「そんな風になりたいな」と思いました。また、大学に行けばみんな普通に洋書を読んでいる、そういうものだと思っていましたが(笑)
そもそも、そこから始まったのかもしれません。文学を志すものはとにかく洋書を自由に読めなければいけない、と。だから1ドル360円の時代でしたけどなんとか洋書を購入して読んでいました。留学の経験もまったくないのですがとにかく洋書を読みました。
その時に英語の本を読むという訓練をしたことが今も役にたっているのかな、と感じます。
大森望という翻訳者がいるのですが、ご存じですか。大学時代一緒だったんですが、高校生の頃から海外のミステリー小説を原作で読んでるようなやつで(笑)ただ、特に英語に興味があったというよりは、英語は知識を得たいがための道具でしたね。結局、洋書を読んでいたので周囲からこれ訳して、あれ訳して、というようになりまして・・・・それで気付いたら医学書などを訳すようになっていきました。

Q 翻訳を仕事にしたのはいつ頃からですか。

大阪に環境科学研究所というところがありまして、アスベストの問題やダイオキシンの問題などを市民からお金を集めて運営して調査した内容や消費者運動を発信するというところでした。その発信に付随して英文作成が必要だったんです。私自身そういう問題に興味があったのですが、「英語できるなら岩田さんこれを翻訳して」という流れになっていきました(笑)その研究所で翻訳を始めたのが最初でしょうか。結婚して子どもができて、妻が仕事をしていることから、子どもの面倒をみるためにも、前から興味のあった翻訳の仕事を自宅で出来れば、みんな丸く収まるかな、という考えあり、たどり着いたのが在宅翻訳でした。
環境科学研究所にいた時、アスベスト関係の本をみんなで翻訳したことがあったのですがその時に在宅翻訳をしている人と知り合いになり、在宅翻訳という職業があることを知りました。それまで在宅翻訳の仕事があるなんて知らなかったんです。その時に、技術翻訳の分野を知ってその内容がすごく面白いと感じましたね。
その在宅翻訳者さんの紹介で原子力関係の翻訳会社で社内翻訳者として一年間だけですが仕事をしました。
その時が初めて会社らしい会社で働いたんです(笑)「あ、これが世間一般にいう会社なんだな」と思って楽しく過ごしましたね。その一年だけですが、社内翻訳を経験するということは本当に大切だなと思います。今思えばもっと長くいればよかったかな、と(笑)

Q 岩田さんにとって翻訳の魅力とはなんですか。

私はやっぱり「言葉」が好きなんですよね。言葉を組み立てていくことがやっぱり面白いかな。特に和訳の時にそれを感じます。また、リサーチして新しい知識を得ることは楽しいです。私が最近思うことは、人間の思考力は語彙力によって決まっていくのかな、と。年齢がいくと語彙が限られていくように思うんです。だからその時感じたことを表現するときにできるだけいつも違う表現をしたり、ちがう言葉を選んだりすることを心がけています。使う動詞が限られると思考がワンパターンになっていくような気がするんです。でも、翻訳という作業は否が応でも自分の知識や語彙を拡大していく作業でもあるのでその点は魅力というか老化防止も兼ねてありがたいなと思います(笑)人間は何か知識を得る度にその事象にひとつひとつに名前をつけていくじゃないですか。技術英語というのは人間が知識によって自然界を征服していった内容だと思いますから人間ってすごいなと思いますね(笑)あらゆる現象に名称があって、どんな現象でも人間が言語でその現象を伝えることができる、と。いや~、人間って凄いですよね!

Q 失敗談があれば聞かせてください。

失敗ですか・・・・・ありますね(笑)フランス語の技術翻訳が難しいんです。文系のフランス語と技術系のフランス語ってまったく違うということをこの仕事をして初めて知ったんですね。ちんぷんかんぷんの時がありましたね(爆笑)フランス語の技術向けの辞書があまりないんです。一般文書のフランス語翻訳はできますので技術翻訳もできるものだと思っていました。カナダ政府が運営している英⇔仏辞書のサイトを駆使して、更に自分の持っている知識を駆使して、それからグーグルなどでリサーチして、やっと翻訳できるといった感じです(笑)だから今のようにインターネットがあまり普及していない時代は特に大変でした!ですので、フランス語の技術翻訳はある時からお受けしていません(笑)

Q リフレッシュ方法はありますか。

夕飯の買い出しです(笑)今日は何がお買い得かな~と思いながらスーパーに行きます。
もうひとつは、私が関わっている難民の支援活動です。その活動を週2回ほどやっています。一緒に活動している人たちと過ごす時間も翻訳とは全く違う時間を過ごせますね。ただ、難民申請などの関連書類で翻訳を見ることがあるのですが「なんじゃ、この翻訳は?」と思う時は逆にストレスになっているかもしれませんね(笑)
だから、もうひとつはやっぱり一日の終わりにお風呂に入りながら詩集を読むことですね。
詩集以外では、エリック・ホブズボームが好きです。

Q これから翻訳者を目指そうという方へアドバイスをお願いします。

何点かあると思います。まずは日本語の本をたくさん読むことです。次に、論理をつかむ訓練をすること。そして、知的好奇心を育てることでしょうか。「わかっていくことが楽しい」というようになるといいのではないかなと思います。
最後は・・・・自分の経験からですが、やはり社内翻訳へ行くのもすごくいい方法だと思います。

*編集後記*
穏やかな表情とコテコテの関西弁から放たれる受け答えはある時は哲学的、ある時は社会派、と想像もしていなかったことばかりで衝撃を受けました。特に難民の支援活動の話しを聞いた時は本当にそこに関わっているからこそ出てくる内容の深さを感じると同時に翻訳通訳とはそれ自体がゴールではなく目的を果たすための大事なツールだということを改めて実感させられました。こういうインタビューを受けることで難民問題に一人でも多くの人が関心を寄せてくれることを願います、と最後に締めくくられ思わず胸が熱くなりました。12月30日の夜というのに快くお時間作っていただき本当にありがとうございました!ママチャリに乗って颯爽と去っていかれた後ろ姿はかっこよかったです(笑)


Vol.39 翻訳は天職です

【プロフィール】
Luca Barestra ルカ・バレストラ
イタリア出身
2009年大阪大学大学院文学研究科比較文学専攻修士課程修了
日英、日伊のフリーランス翻訳者。
いつも謙虚な姿勢で幅広い分野にわたってお仕事をお引き受けしていただいているバレストラさん。
今回は留学先の上海から翻訳イベントのために来日されると聞き、色々お話しを伺うことができました。
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Q イタリアのご出身ですが来日までのいきさつをお聞かせください。
A.高校時代から語学が好きで高校のときに英語とフランス語を勉強していました。
大学に入る時にインド・ヨーロッパ語族ではない違う言語を勉強したくなって色々考えだしました。
最終的には日本語を選んだのですが、そのきっかけは当時すでにイタリアではメジャーになっていました日本のポップカルチャーです。ヨーロッパでは本当に主流になっていて日本のアニメ、特にマンガのキャプテン翼や北斗の拳の影響が大きかったです。子どもの頃からテレビでよく見ていただけですが。おそらく私の世代の西洋人で日本に興味を持つきっかけはそんなところからが多いと思います。大きくなってからは北野武の映画に影響されて日本の文化や語学に興味を持ちました。
そういえば、昔イタリアでも「Takeshi Castle (風雲!たけし城)」を放送していたんですよ!
イタリアはフランスと同じくらいヨーロッパの中でも日本のポップカルチャーが一番はやっている国だと思います。

高校時代に学んだ先生に日本語を勉強したいと相談しましたら、イギリスのダラム大学の東アジア研究学部(現在はなくなってしまった学部だそうです)を推薦してくれました。早速インタビューを受けにいきました。その学部は20名前後の規模で、授業の内容も語学の実践にかなり特化してすぐに入学を決めました。4年間通いましたが、1年間だけ交換留学生として仙台市の東北学院大学へ行きました。20歳のときでした。
その時は全てが新鮮でしたね。不安はありましたが、故郷のイタリアからイギリスの大学へ進学するときの不安な気持ちに比べたらまったく問題ありませんでした(笑)

ホームステイも経験しましたが、大学が用意してくれたアパートに住んでいました。
この仙台での1年間は本当に充実していました。初めてきちんと日本語が話せる気がしました。年齢的にも若かったせいか、吸収力がよかったと思います(笑)今上海で中国語を勉強していますがその時のことを思うと格段に吸収力が落ちたことを実感しています(笑)
仙台での留学生活を終え、イギリスにもどり2005年に卒業しました。
友人のすすめで4年生のときに日本の文部科学省の奨学金に応募しました。
実際の奨学金をもらえるのは1年後だったのでもらえるまでの1年間は北京に留学をしていました。

奨学金をもらうと研究生という扱いになり、日本の大学の入学試験を受けることができました。2006年の秋に大阪大学大学院の文学部に入学しました。
そこで、比較文学の勉強と、翻訳理論を勉強し卒業してそのまま大阪に住んでいました。(現在は上海へ留学中)


Q. 翻訳をご職業にされようと思われたのはいつごろでしょうか。
A. 大学時代から仕事をするなら翻訳の仕事をすると決めていました。日英、日伊です。
ですので、大学院での修士課程を終えた時に、博士課程に進むか何か仕事をするか悩みました。その時に自分にはどんな仕事が向いているのか、向いていないのか、を真剣に考えたときに色々な経験を振り返ってみたときに自分には翻訳の仕事が向いていると改めて感じました。

現在は数社からお仕事をいただいておりますが、初めてフリーランスとして翻訳のお仕事をいただいたのは実はテンナインさんからだったんです。

Q. 翻訳の仕事の面白さについて教えてください。
A. 自分の大好きな語学に常に関わっていられるので全てが面白いです。
特に綺麗な日本語の原稿を翻訳をするときは綺麗な英語にするのが楽しくて仕方がないです。また、翻訳をすればするほど自分の日本語がどんどん向上していくのを実感することが面白いですね。
天職というと少し照れくさいですが(笑)翻訳の全てが本当に面白いです。
仕事の面白さとは少し違いますが、ネット環境さえ整っていればどこででも、いつでも仕事ができる「Free」なところはすごく気に入ってます(笑)

Q. 失敗談などがございましたら教えてください。
A. 結構あります(笑)最近テンナインさんからいただいたお仕事なのですが・・・・基本的にご依頼は全てお引き受けしようという姿勢を持っているのですが、分量と時間配分をきちんとわかっていないまま大量のお仕事を引き受けたことです。
自分が納得いくまでリサーチしきれなかったので本当に申し訳なかったと思います。

Q. 翻訳の合間のリフレッシュ方法はありますか。
A. 筋トレです!!(確かに鍛え抜かれた体をしていました。写真でわかりにくいのが残念です)もう一つは小説を読むことです。最近はトルストイやドフトエスキーのようなロシアの現代文学をよく読んでいます。
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Q.今後の目標はありますか?

A.将来的にはやはりフリーランス翻訳者で仕事をしていくことですが、それを考えると今の目標は一時的にどこかの企業でオンサイト翻訳者として経験を積むことです。その経験をもとに人としても成長してより良いフリーランス翻訳者になることです。

Q. 翻訳者を目指している方に向けてのメッセージ・アドバイスがありましたらお願いします。
A. 2つあります。
まずは、オンラインのリソースをきちんと活かすことです。無料でダウンロードできるものは積極的に活用するべきだと思います。
ふたつめは、人とのつながりを大切にすることです。翻訳者になるにはどうしたらいいのかまったくわからなかったのですが色々な人に相談して教えられて今日まできました。今回はJATのイベントに参加するために東京へきたのですが、積極的にそういったイベントに参加してたくさんの翻訳者さんと接して情報交換をしたり、交流をもつことは大切だと思います。

編集後記
「若い男性の翻訳者さん」に私自身興味津津だった(笑)のでどんな人かあれこれ想像(妄想に近い??)していました。イタリア人らしからぬ(失礼!)シャイな方でしたが「ちょっと照れますが、翻訳は天職です」ときっぱりとおっしゃられた姿は印象的でした。目指す翻訳者の姿に向かって今の自分に足らないものは何かを常に考え、先輩の翻訳者さんからのアドバイスを真摯に受け止めながら前進している様子は私自身も勉強になりました!お忙しいところありがとうございました!



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