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本の中の登場人物、寅江ちゃん

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

長崎の母にも「英語が会社の公用語になる日」を一冊送りました。
(両親の住んでいる地区の本屋はつぶれてしまっています)

この本は母の年代の人にはまったく響かない内容なんですが、すでに半分以上読んでいるそうです。

老眼鏡をかけながら、読んでくれている姿を想像すると、今朝から少し涙ぐみました。

そして母の心に響いたツボが登場人物の石川寅江という社員食堂のおばさんです。

「寅江ちゃん」という愛称で社員にすごく慕われている豪快なおばさんなんです。社員の悩みを聞いたり、時々すごくいいアドバイスをします。

その寅江ちゃんというのは、お母さんの高校時代の同級生です。
私も小さいころ会ったことがあるのですが、豪快で、やさしくて、大好きなおばさんでした。

実はガンで10年以上前になくなってしまたのですが、母にとってはかけがえのない存在でした。

「寅江ちゃんも天国で喜んどらすばい」

と母も喜んでくれました。

この本が天国の寅江ちゃんに届くといいなぁ。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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