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Tiritiri Matangi島

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 2週間のスクールホリデーはあっという間に終了し、今週から通常体制に戻りました。このまま加速度が増して、気づけばクリスマス、となりそう。
 このスクールホリデー中に、オークランドから船で1時間半ほどのところにあるTiritiri Matangi島に家族で行ってきました。ティリティリマタンギとは、マオリ語で「tossed by the wind」という意味だそう。
 この島は、1800年代の後半にヨーロッパからの入植者が開拓して、1971年までファームとして利用されていました。ファームとして利用するということは、牛や羊の放牧地を作るために、うっそうと茂っていたシダや木々を切り倒すということです。つまりファームというのは、緑にはあふれていますが、自然破壊の象徴なのです。
 Tiritiri Matangi島のファームとしてのリース契約が切れたのを契機に、この島を自然に戻すための植林が始まり、絶滅の恐れのあるニュージーランド固有種の鳥たちが連れてこられました。つまり、ほ乳類が存在していなかった本来のニュージーランドの自然に戻すことを目指しているのです。ボランティアが中心となったこの活動が実を結び、今では鳥のための聖地となっています。
 島に着くと、申し込んであったツアーに参加します。このツアーはグループごとにボランティアのガイドにあちこちにいる鳥たちの生態や植物について説明を受けながら、山頂の灯台まで2時間ほどかけて歩くというもの。ゆっくりと、鳥のさえずりを聞きながらの散策は、快晴だったこともあって、非常に気持ち良かったです。

晴れ男の夫と晴れ女の娘のお陰で、冬だというのに雲一つない快晴で、アウトドアのイベントにはぴったりの日でした。

Pateke。ニュージーランド固有の鴨。

Fantail。尾が扇のようになっています。これは我が家の周りにもいますが、この島のFantailたちはとてもフレンドリーで、ずっと私たちについて回って、遊んでいました。

Kereru。ニュージーランドの鳩。ものすごく大きくて、存在感があります。

飛べない鳥、Takahe。ニュージーランド全体で250羽ほどに減ってしまったそう。ちっとも人間を怖がらない彼の名前はGreg。ずっと会いたかったので、思わず一緒に記念撮影。

この島では、どろぼうといえば、訪問者のランチをねらう鳥なのです。

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みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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