INTERPRETATION

第17回 Snow

木内 裕也

Bazinga!

 一口に雪はSnowと言っても、降雪地のミシガンに住んでいると、色々な表現を耳にします。東京では白いものが空から降ってくるとすぐに「雪だ!」となりますが、地面が少しうっすらと白くなる程度では、Snowとは呼ばず、Dustingといいます。Dustは埃。掃除をサボったあと、家具の上に白い埃がうっすらとたまっている様子を想像してみると、なぜそう呼ばれるのかわかるでしょう。Dustingとは違って、気温が少し上がっていると、Wintery mixが降ってきます。これは雨と雪が混ざったようなもの。車を運転していて、フロントガラスに雨とも雪ともいえないものが当たった経験があるのではないでしょうか? これがWintery mixです。これはSlushとも言えます。そんな日の道路はSlushy。ただの雪とは違って、水分が多いので、泥が跳ねる状況です。Slushは氷と水が混ざったもので、こちらのコンビニエンスストアーではカキ氷に似た飲み物をSlushと呼んでいたりします。雪が降ると道路はSlippery。日本語で「スリッピー」というのを聞いたことがありますが、これは誤りですね。Accumulation of five inches.といえば、積雪5インチです。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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