INTERPRETATION

第26話 現場で役立つ、同時通訳機材講座 

吉岡余真人

通訳者のための現場で役立つ同時通訳機材講座

みなさん、こんにちは

今回は東京モーターショーで活躍した、弊社機材の話題をお届けします。

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上記は会場の東京ビッグサイトに映し出された、マッピング映像です。

テンナインは前回のモーターショーより

自動車ジャーナリストによる、モーターショーガイドツアーに機材を貸与しております。

モーターショー会場では

各社の展示ブースにおいて、音声や映像を使用した演出を行っております。

このガイドツアーでは、ジャーナリストの音声を確実に聞くため、

パナガイドを装着しております。

1回あたり、約一時間半のツアーで、5組のチームになり、会場を回ります。

送信機の1ch~5ch使用します。

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また、この写真のように、一般公開では入れない、ステージに上がり

至近距離で展示車両を見ることができます。

また、この運用では、通訳のみなさんにも共通する、重要なポイントがあります。

それはマイクの使用方法です。

下記の技術者のマイクの持ち方に注視してください。

以前もこのサイトでお話しをしましたが

口元からマイクまでの距離がベストということです。

マイクまで約10㎝、これが最良です。

パナガイドのマイクは非常に精密で、強い息の吹かれに弱く、

10㎝という距離は吹かれが、軽減される距離ということです。

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この秋のシーズンもさまざまな現場を担当させていただきましたが

口元にあるはずのマイクが、資料確認することに集中され

耳脇にマイクの先端部がある、方もいらっしゃいました。

どんなにいい通訳もマイクにきちんと集音されないと、参加者に伝わりません。

ではまた次回!

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記事を書いた人

吉岡余真人

東京オリンピック開催直前 1964年8月に東京葛飾金町にて産声を上げました。専門学校卒業後、稼業の理髪店を経営するが、オリンピックで開催される国際会議にあこがれ、1989年同時通訳機材会社に就職し、東京サミット、APEC大阪、ADB福岡会議の機材運営に携わる。長野オリンピックでは組織委員会にも在籍し、ローザンヌのIOC本部にも出張し、すべての会場の同時通訳機材運用を統括。第107回IOC総会、理事会、メインプレスセンター、選手村、IBC国際放送センタースポーツ調停裁判所、医事委員会などの同時通訳機材運用を統括する。
その後大手通訳会社にて通訳コーディネーターとして勤務し、社内ベンチャーで機材会社を設立。退職後2005年からは舞台を中国に移し、国際会議ディレクターにて活躍。2008年北京オリンピックでは東京五輪の招致記者会見の通訳・機材の運用に携わり中国および東南アジアでの国際会議を運営する。上海・バンコクの通訳会社にも所属し、東南アジアを駆け巡る日々を送る。
2013年から2017まで株式会社テンナイン・コミュニケーションに在籍し
2017年8月からバルビエコーポレーション株式会社を設立し現在に至る。

END