INTERPRETATION

第8回 長野オリンピックの思い出

吉岡余真人

通訳者のための現場で役立つ同時通訳機材講座

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

私はこの時期が来ると、過去の熱い感動を想い出します。

それは「第18回冬季オリンピック競技大会」長野オリンピックです。

下記写真は1997年12月にローザンヌで開催されたIOC理事会終了後

IOC本部クーベルタンの間の外での記念撮影です。

私は長野オリンピック組織委員会の同時通訳機材担当で

長野で使用する機材をIOCのエンジニアへ報告するため、IOC本部に出張しました。

それもIOCクーベルタンの間の音響調整室に入り、

日英通訳の音声をエンジニアも担当させていただきました。

IOC本部の音響調整室に入った、数少ない日本人です。

そして私の右隣が当時ロンドン在住の樋口真理子通訳です。

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その時にIOCのエンジニアからもらった五輪のswatchです。

16年以上たった今でも時を刻んでいます。

私の宝物です。

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東京五輪でも経験が生かせればと思う日々です。

また、1997年10月より長野新幹線であさま号として走っているE2系も

今年3月15日のダイヤ改正で北陸新幹線用の新型車両E7系に順次置き換わってゆきます。

新幹線の車両寿命は高速で走るため、在来線の車両より短く約20年で廃車になります。

現在の8両編成から12両になります。

輸送力も現在の1.5倍に!

長野から立ったまま東京に帰ってたことを想い出します。

グリーン車のより上級のグランクラスも誕生し、北陸新幹線は3クラスに!

新幹線あさまで使用中のE2系

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3月15日よりあさま運行される北陸新幹線用E7系

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では次回!

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記事を書いた人

吉岡余真人

東京オリンピック開催直前 1964年8月に東京葛飾金町にて産声を上げました。専門学校卒業後、稼業の理髪店を経営するが、オリンピックで開催される国際会議にあこがれ、1989年同時通訳機材会社に就職し、東京サミット、APEC大阪、ADB福岡会議の機材運営に携わる。長野オリンピックでは組織委員会にも在籍し、ローザンヌのIOC本部にも出張し、すべての会場の同時通訳機材運用を統括。第107回IOC総会、理事会、メインプレスセンター、選手村、IBC国際放送センタースポーツ調停裁判所、医事委員会などの同時通訳機材運用を統括する。
その後大手通訳会社にて通訳コーディネーターとして勤務し、社内ベンチャーで機材会社を設立。退職後2005年からは舞台を中国に移し、国際会議ディレクターにて活躍。2008年北京オリンピックでは東京五輪の招致記者会見の通訳・機材の運用に携わり中国および東南アジアでの国際会議を運営する。上海・バンコクの通訳会社にも所属し、東南アジアを駆け巡る日々を送る。
2013年から2017まで株式会社テンナイン・コミュニケーションに在籍し
2017年8月からバルビエコーポレーション株式会社を設立し現在に至る。

END