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二十歳の頃のわたし

サイトデフォルト

通訳・翻訳者リレーブログ

一昨日の月曜日は、成人の日でしたが……
20数年前の私は、どんな私だったでしょう。

地元の成人式には、しっかり参加しました。
同級生のひとりが愛車で、友達数人を拾って廻って。
着物は着ませんでした。“いらない”と。
そうしてデザイナーズ・ブランドの黒スーツに、身を包み。
考えてみたら、服の好みは、当時から変わらない。
“みんなと同じ格好なんてしたくない”という、へそ曲がりな性格も。
人間そうそう変わるものじゃないですね…。

式には、幼子を連れた男女が、何人もいました。
そのほとんどは、中学生当時、とてもヤンチャやっていた人達。
それが艶やかな着物&貫禄の袴姿で、しっかりパパやママの顔になっていて。
ちょっと感動したことを覚えています。
あの日抱っこされていたあの子たちは、いまどんな人生を歩んでいるのでしょう。
考えてみれば、彼らもまた、数年前に成人になっているわけで。
不思議です。

式自体は、何ら問題なく、予定どおり進行し、予定どおり終わりました。
近年、一部の会場で起こっているような騒動は、あの時代にはなかったんですよね。

当時の名物市長の来場を、とても楽しみにしていたのですが。
でも、代行でした。まぁ何処もそうですよね、いま思えば。

帰りがけに、記念品をあれこれ貰いましたっけ。細かい内容までは、覚えてはいないのですが。
でも、確か、何かの苗を貰ったような…。
あれは結局、どうしたんだっけなぁ。まるで記憶にありません。

そういえば、カナダでも同じように、何かの苗を貰うんですよね。
ちょっと前に戻った時、友人の実家(私が住んでいた家の隣人)に遊びに行った時、ご両親が、
“ウチの娘(私の友人)が貰ってきたの、ほらっ、こんなに大きく成長したんだよ”…と、庭先のそれを誇らしげに見せてくれた、クリスマス・ツリーのような、巨大な針葉樹。
“あっ、同じ習慣だ”…と、その時びっくりしました。
それにしても、私のそれは、どうしてしまったのでしょう…。

で、再び東京の成人式の話。
終了後には、会場周辺の駐車場で、数年ぶりに会う懐かしい友だちと、しばらく立ち話をしたのが、とても楽しかったですね。
そうして車に同乗した仲間らと、近くの食堂へ。そこでみんなで祝杯をあげながら、堂々と呑み、将来のことを語り合いました。

とても遠い過去のことのようでもあり、ついこの間の出来事のようでもあり…。
とても青く、とても尖がっていて、怖いもの知らずで、でもとてもキラキラしていた、人生の中の1コマ。

あの頃のみんなは、どんな夢を持っていましたっけ。
それぞれが、物凄く大きな夢を持っていたことだけは、確かですね。
大きな夢でも、がんばれば掴めるような、そんな優しい空気に包まれていた、昭和という時代。
みんななんだか、とても明るかった気がします。

私はと言えば、
ちょうど音楽雑誌編集部でのアルバイトを、始めた頃でした。
でもその20数年後の現在、こうしてこんな世界にどっぷりと浸り、こんなことをしているとは、夢にも思いませんでした。
まぁ、人生ってそんなもの…。
途中で角を曲がろうと思っていたところを、そのまま真っすぐ歩み続けてしまったら、人生ありゃりゃ、思いのほか楽しい世界が待っていた。そんな感覚でしょうか。
不思議なものです。

さて、今年二十歳になった皆さんへ。
良く言われることではありますが、人生に無意味なことなど、ひとつもありません。いっけん無駄と感じられるようなことも、大変だと思うような廻り道も、どんどんしてみてください。
後々に振り返ってみて、その時々の意味が理解できる瞬間が、必ずやってくると思います。
人との出逢いも然り。それは人生最高の贈り物。大切にしてくださいね。

それから、周りがどう言おうと、世間体がどうであろうと、そんなことには惑わされずに、やりたいことに熱中できますように。
10中9個、なんとなく好きなことがあるよりは、10中9個は苦手だけど、でも残りの1個が好きでたまらない。自分にとってのそんな特別な1つを、いずれ見つけられたなら、人生もう最高ですよね。
どんなに大変なことがあっても、苦とは感じず嫌にならず、ただひたすらそのことに没頭できる、そんな対象、そういう世界と出逢えたなら、とても幸せだと思います。

……って、なんだかとても説教臭くなってきたところで、今週はこの辺で! (*^_^*)

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記事を書いた人

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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