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年貢の納め時

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 今年もやってまいりました。そう、確定申告の時期です。どうも会計関連は苦手で、毎年この時期は憂鬱です。とは言え、だからやらないというわけにも行きません。幸い、身内に元会計士がいるので、毎年毎年おんぶに抱っこで手伝ってもらってしまっています。私はと言えば、とにかく収入や経費としてかかったものをひたすらエクセルに打ち込んでおくだけ。それも正式な簿記に則ったものではなく、情けないことにお小遣い帳形式、つまりただ収入もしくは支出額をずらずらと入力するだけ。それを、例のお助けマンが正しい簿記形式に則った帳簿へと書き換えてくれて、さらに決算書の記入の仕方や減価償却の計算まで手伝ってくれるのです。これだけ手伝ってくれるのだから、本当を言えば確定申告が嫌だなどと言える立場でもないのですが…。そう、何がいけないって、普段から地道に入力をしていないところが問題なのです。私は毎年、とにかくレシートや領収書などを一年分保管して、適宜そのレシートなり領収書なりに摘要を書き込んでおいて、それをまとめて入力しているのです。大して経費などかかるような稼業でもないのですが、それでも一年分となると相当な量です。毎年、領収書の山を目の前にしてはため息をつき、コーヒーでも入れて気合を入れなおしてから一気に入力作業を済ませています。でも、毎年嫌だ嫌だと思いながらこなしているこの作業も始めてみると楽しい面もあります。一年をまとめて振り返るため、収入の明細を見ては「ああ、そういえばこんな仕事もしたなぁ」とか、「そういえば最近このコーディネーターさんとお話してないなぁ、お元気かしら」などと思いを巡らせることができるのです。それはまるでアルバムの整理をしている内に、写真ばかり見てなかなかはかどらないときのようです。支出の入力の際にも同様で、本の領収書を見ては「そういえばこの仕事で参考にするためにあの本を買ったんだったなぁ、あの本、もう一回読もうかしら」とまでなって、なかなか前に進みません。そんなこんなでやっとの思いで仕上げた収入・支出の一覧。一年分の仕事の総決算ができて、完成した時点ではなんとも言えない達成感がありました。完全な在宅稼業に変わってから2年目だった昨年は、ようやく仕事も順調にいただけるようになった、嬉しい一年でした。それを目で見える形で再確認できたのは、とても良い機会でした。たくさんの方にいいお仕事をいただいたおかげで今の私があるんだなぁ、としみじみ感謝の気持ちも新たにできました。 さて、そうして仕上げた私の「お小遣い帳」は、その後お助けマンくんと共に格闘すること4時間で、見事な帳簿&申告書へと生まれ変わりました。毎年毎年ありがとう! 後は決算書などを清書して提出するだけ。今年も仕事を頑張るぞ!と気合を入れ直すこともできました。今年もいい縁に恵まれて、興味深い仕事ができることを楽しみにしています。皆様どうぞよろしくお願いします!

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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