BLOG&NEWS

家族を知るならやっぱり旅行!

かの

通訳・翻訳者リレーブログ

14日から16日まで、家族で新潟へ出かけた。
 フリーランス勤務の我々夫婦にとって、旅行の計画は事前の準備が必要。というのもこの仕事、あらかじめ休暇を押さえておかない限り、五月雨式に仕事が入ってしまい、永久に休みが取れないからだ。よって、今回の家族旅行も昨年秋から日程だけは押さえ、「この3日間は絶対仕事を入れない」とお互い決めていた。
 押さえたのは3日間だけだが、12日土曜日から数えればちょうど5連休。となれば近場の海外が良いかなと思ってはいたものの、真剣に下調べをせずに12月になってしまった。そこであわてて旅行パンフを集めて行き先をサイパンに決定。ちょうど夫婦で歴史に凝っていたので、サイパンの戦跡を訪ね、子どもたちにも日本の歴史について伝えていこうということになった。
 ところが旅行会社によればサイパン便はすでに満席。「代わりにグアムはいかがですか?」と言われたが、サイパンで盛り上がっていたので、今一つ乗り気にならず。それで「冬だからやっぱりスキーにしよう」というわけで、急きょ、スキー旅行になったのである。
 初日は六日町の旅館に一泊。新幹線に乗り、谷川岳の長いトンネルを抜けると周りは一面銀世界だった。宿に着き、地元のおそばをいただいた後は子どもたちと早速雪遊び。そりで滑ったり、雪だるまを作ったり、雪合戦もした。その後、トラック4台分の雪で作ったという巨大かまくらが宿の敷地内にあったので、皆でかまくら体験。思ったよりも暖かく、しーんと静まりかえった中でいただいたアツアツのお汁粉は実においしかった。
 二日目と三日目は越後湯沢へ移動。家族向けゲレンデのあるホテルに泊まる。ちなみにこのホテルは「ピングー」がイメージキャラクターとのこと。特設プレイエリアもあり、ホテルの至る所にピングーのポスターが貼ってあったので、子どもたちは大喜びだった。
 今回旅行をして思ったのは、「旅行時こそ、家族の意外な一面が見られる」ということ。たとえば息子の場合、「え〜、外、寒いよー。お部屋で遊ぶ〜」と初スキーにしぶっていたのだが、いざ、スクールに入ってみたらすっかりはまってしまい、レッスン終了後も積極的に自主練していた。一方の娘は、夕食会場に現れた巨大な着ぐるみピングーに大興奮。どう見ても2メートル以上はある着ぐるみで、よそのお子さんはその姿に圧倒されて大泣きしていたのだが、娘はビューンと突進して抱きついていた。物おじしない性格が意外であった。夫はと言えば、初日の宿でかまくら作りに挑戦。雪が降る寒い中、一人スコップをせっせと動かし、汗だくになっていた。寒さは確か苦手だったはずなのに、職人のごとく、黙々とかまくらを掘る姿が印象的だった。
 ちなみに自分の意外な一面も発見。リフレッシュするために旅行に来たはずなのに、ロビーに置いてあった新聞や地元のパンフレットをひたすら読んでいたのである。別に仕事が気になっていたわけではないのだが、ここまで活字を追うということは半ば活字が趣味なのかもしれない。

Written by

記事を書いた人

かの

幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。

END