第343回 「怒りっぽい人」
sorehead 怒りっぽい人
He is now taking an anger management course because he doesn’t want to be one of the sorehead people! (彼は今、怒りのコントロールコースを受講しているよ。怒りっぽい人の一部になりたくないからだってさ!)
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「怒りっぽい人」をアメリカの口語英語でsoreheadと言います。この言葉はsore(痛い)とhead(頭)が組み合わさった単語で、転じて表記の意味になりました。ちなみに「痛い」はsore, ache, painなどがありますが、それぞれニュアンスが異なります。とりわけ強い痛みを表すのがpain、一方、「ズキズキする、ひりひりする」痛みがsoreとなります。acheはpainより軽めの痛みとのことですが、私としては「頭痛(headache)は十分ツライ痛みだわ」とツッコミを入れたくなります。
ところでheadでふと思い出したのが、ニュースで時々出てくるhammerhead shark。日本語では「シュモクザメ」のことです。頭の形がまさにハンマーであることからこの名前になっています。なお、日本語の漢字表記、私はてっきり「種目(しゅもく)鮫」だと思っていたのですが、正しくは「撞木(しゅもく)鮫」でした!撞木とは仏具の「鐘たたき」のことだったのですね。
最後にもう一つ。日本語の「怒る」には「おこる・いかる」両方の読み方があります。今から20年ほど前に私がロンドンのBBCで放送通訳の仕事を始めた際、「いかる」は口語過ぎるので使用を控えるようにと言われました。ただ、ことばは生き物であり、時代の変遷とともに変わっていきますよね。最近はどちらも頻繁に耳にするようになっています。
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