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夢を語り続ける

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

会社組織の中で何か新しいサービスを始めようとする時、ファーストフォロワーはほんの一握りです。現実問題として後ろ向きな意見はたくさん出てきます。「サービスの質が落ちるのではないか?」「上手くいかないのではないか?」「今のクライアントに影響が出るのではないか?」「イメージが出来ない」などなど。未知のことに挑戦する時、出来ない理由を探すのはとても簡単です。それはトラック一杯分ぐらいあるからです。それに比べてやらなければならない理由はほんの一握りです。特に今問題なく上手く回っていたら、何も苦労して失敗するかもしれない新しいことをする必要はないと思ってしまいます。

人は変化を嫌います。私も本音を言えば変化は大嫌いです。人生で今が一番幸せだと思って毎日を過ごしているので、変化は恐怖すら感じます。ただ今までの人生がそうそだったように「今のままずっと同じでいることは不可能」だと頭のどこかでわかっています。今は幸せでも、いつか愛しい人があなたの側を離れるかも知れないし、いつまでも健康でいられる保証はどこにもないのです。そんな時「選択肢をたくさん持っている」というのが、一番の強みになるのです。

今、若い人はGoogleで検索しないでインスタグラムで検索するそうです。そういう風に世の中がめまぐるしく変化する時代の中で、変化しないで生き続けることは、人も企業も不可能なのです。

私はファーストフォロワーが1名でもいたら、新しいサービスに挑戦しようと思っています。失敗する確率は高いかも知れません。ただ失敗しない人生なんて、挑戦しない人生と一緒で、魅力を感じません。ただプロジェクトを遂行していく上で、フォロワーを増やして行くことはリーダーの務めです。「あなたの担当なのだから、新しいことをやりなさい」と言っても、人は絶対に動きません。

リーダーは夢を語ることが大切だと思っています。「このサービスが始まったら、こういう世界が開けるよ」と、何度も何度も夢を語ることです。私は19年間ずっと「Helping you communicate better」というすべての人々に語学でコミュニケーションをサポートできる世界を目指しています。なぜ新しいことに挑戦するのか、これからも夢を語り続けて行こうと思います。何度も、何度も。ということで、テンナインでは今年10月ぐらいから新しいサービスをスタートさせます。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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