INTERPRETATION

第22回 Paper tiger

木内裕也

Bazinga!

 英語の表現が日本語に外来語として使われるように、外国語の表現が英語として使われることがあります。Paper tigerはその例です。中国語の「紙老虎」という表現は、英語でPaper tigerと訳され、一般的に使われる表現となりました。虎ですから恐れるべき存在ではありますが、紙に描かれただけの虎であれば、見た目が怖いだけで実際には恐れるべき存在ではありません。アメリカの軍備力は最新の兵器などによって強いイメージがありますが、それを使う人間の意識が低いために、アメリカ軍はPaper tigerだといわれることがあります。

 やや似た表現として、Armchair theoryがあります。机上の空論のことですが、椅子に座った状態で色々理論を話しても、実際にそれが使えなければ意味がありません。その意味で、Armchair theoryは価値がないものとして扱われます。Practicalでなく、Pragmaticでもないことを指します。

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木内裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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