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アスクルという社名

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

私たちのオフィスでは、週に1回はかならずアスクルで文房具やお茶、トイレットペーパー、コピー用紙などを注文します。午前中に注文すれば、夕方までには届けてくれます。高いトナーやかさばるものも、ストックしておく必要がありません。これは中小企業にとって画期的なシステムだと思います。

なぜなら文房具をストックしておくということは、高価なものであればある程、それだけの資金を眠らせてしまうことになるからです。でもその日中、または翌朝に届けてくれるのであれば、ストックは最小限ですみます。

昨日文房具メーカー「プラス」の今泉喜久社長の講演会に行きました。
「コクヨ」という巨大企業に挑みながら、「アスクル」という会社を産み出すまでのエピソードは本当に勉強になりました。

コクヨの後を追っても絶対に追いつかない。
ナンバー1企業とは違う山を登ろう!
それから考えに考えて「アスクル」というビジネスモデルを作り上げられました。

顧客満足(CS)を追求して、「いいものを、安く、早くお客様に届ける」ということが発想の原点だったそうです。アスクルでは、顧客からの注文が届いたら20分後には梱包して発送、そして顧客の声が直接経営陣に届くように、カスタマーセンターを社長室直轄に組織しているそうです。

「アスクル」という社名を最初に聞いた時、抜群にいい名前だと思い、社長にご質問しました。
「アスクルという名前は私が考えました。セブンイレブンのように社名にお客様との約束を入れたのです」ということでした。

「テンナイン」という社名にも2つの約束がこめられています。
お客様には「100%に限りなく近いコミュニケーションを提供します」という思い。
登録者と社員には、お互いに今の自分の力を100%だと満足しないで、日々成長していこうという思い。何十年かかっても、この約束を全うしたいと思いました。

最近慌しくて勉強会から足が遠のいていたのですが、やっぱり継続した勉強が必要だと反省しました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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