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仕事は記憶がすべて

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

「仕事は記録がすべてだと思っている」
ある尊敬する経営者の方に言われた一言です。

その方はデザインコンサルの会社を経営されているのですが、名だたる企業の大きなプロジェクトをいくつも手がけていらしゃいます。
そしてプロジェクトの流れを、すべて完璧にファイリングして残していらしゃるのです。

例えば20年以上前の仕事でも、きちんとファイルになって残っています。「すごいファイルですね?」
という私の質問に、上のような答えが帰ってきました。

私はハッとしました。
「仕事はあくまでも結果だけでななく、プロセスが大切。仕事を流れで捕らえなければならない」という言葉の中に、私はたくさんの気づきがありました。

弊社でも、スタッフが増えて、調整するコーディネーターが増えると情報共有というのが課題になってきます。つい目の前の仕事に没頭して、自分が持っている情報を自分の頭の中やPCの中に閉まって公開しなかったり、2人の社員が同じような作業をやっていたり、ここを解決することによって、もっと仕事は効率化されると思います。

また1週間、1ヶ月という単位であれば、全社員の記憶に残ると思う情報も、3年、5年という長いスパンで考えれば、記録することがいかに重要かよくわかります。

Written by

記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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