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営業の醍醐味

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

営業職で女性を採用する会社が増えているそうだが、女性は敬遠しがちだと日経の記事が出ていました。

主な理由は「ノルマがきつそう」「人と接するのが苦手」「転勤が多そう」などなど、74%の女性が営業職に否定的な考えを持っているそうです。

確かに営業は体力を使うし、知力も必要。でも仕事の基本だと思います。仕事を深く理解していないと、クライアントの気持ちを掴むようなプレゼンテーションはできません。

熱意はかならず相手に伝わり、それが自分の人脈になり財産になります。とてもやりがいのある仕事です。

私はこの会社を興した時、生まれて始めて営業をしました。
それまで働いていたエージェントでは、いつも来た仕事をこなしているという感じで、営業を経験したことはありませんでした。

実際に営業で回ってみて、意外に楽しんでいる自分がいました。
決して、話しが上手い訳でもなく、素晴らしいプレゼンテーションができる訳ではありませんが、通訳・翻訳に関して聞かれたことは、全部答えられたのです。

「自分がいかに素晴らしいか、だから買ってください」という営業だったら、恥ずかしくて出来ないと思います。
でも「私達の会社はこれだけ優秀な通訳者・翻訳者がいます」という話はいくらでもできます。

今ではさすがに飛び込み営業はしなくなりましたが、炎天下の真夏になると、毎日汗だくでいろんなビルに飛び込んでいた昔を思い出します。

そしてその情熱やあの時の経験、
冷たく追い返されて辛かったこと、
道に迷って立ち止まったこと、
暑くて思わず銀行の椅子で休んだこと
始めて依頼の仕事を受けて一人でオフィスで飛び上がって喜んだこと。。。。

今でも一番の財産だと思っています。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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