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セキセインコの思い出

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

今日のお話当番に鳥の話が出て思い出したことがあります。

http://www.ten-nine.co.jp/hc/staffblog/admin/write.php

私は小学生のころ何匹かセキセイインコを飼ってました。
生まれてすぐに餌付けして育てると、とっても人になつきます。

ひときわかわいがっていたブルーのセキセインコがいて、「ジェット」と名付けてました。

昼間はほとんど部屋で放し飼いしていたのですが、学校から帰ると、その名前の通り、私の肩めがけてものすごい勢いで飛んできてました。
曲がった廊下は急カーブ、ジェット機並みの速さでした。
父親がラーメンを食べていると、必ずよってきて、どんぶりのふちにとまって一緒につついたりします。一度どんぶりの中に落ちて大騒ぎでした。

ある日、「こんなになついてるんだから大丈夫だろう」と父親がジェットを肩に載せて庭に出たことろ、ジェットは空の広さにびっくりして、驚いたように飛び去ってしまったのです。

私は2日間ぐらい、泣きながら鳥かご片手に近くの山を探し回りました。手書きのチラシを自分で書いて配ったり、、、でも結局見つかりませんでした。

生まれてから外の世界を知らないジェットにとって、自分で餌を探して生きるには、自然は厳しすぎます。どこかの家に迷い込んで、そこでかわいがってもらっていることを願っていました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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