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息子のインタビューに本気で答えてみた

いぬ

通訳・翻訳者リレーブログ

小学校6年生の息子が、「家の人の仕事について調べよう」というインタビューの宿題をもらってきた。

ご指名があったので、本気で答えてみた。以下、息子のインタビューメモから極力原文通り転載する。

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1)どんな仕事をしているのかな?

・大学で教えている
・NHKで通訳
・ディスカバリーチャンネルで翻訳
・ラジオ講座をしている

2)その仕事は、どんなことをしているのかな?

①大学では、通やくと英語を教えている
②NHKでは外国のニュースを日本語につうやくしている
③ディスカバリーチャンネルでは外国のドキュメンタリーを、日本語にして声ゆうさんが読めるようにする
④ラジオ講座では英語のリスニングを通して、英語そのものをどう学ぶか、さらにどのように教養を身につけるか話している
⑤話し言葉を使い、外国語を日本語にする……つうやく
  書き言葉を使い、外国語を日本語にする……本やく

3)その仕事をしていて、よかったことや大変だったことについて聞いてみよう。

*よかったこと

・他の人がいろいろなことを知るための手助けができること
・学生のみなさんやしちょう者のみなさんにかんしゃされたこと
(ほめられるとのびるタイプだそうです)

*大変だったこと

・力不足でお役にたてなかったとき
・こちらの考えがなかなか伝わらないとき

4)将来に向けてのアドバイスを家の人からもらおう。

 世の中には知らなくていいことは一つもない。ときには、知ってつらくなるようなこともきちんと知って、そして深く考え、さらに何らかの行動に移してゆかなければなりません。ただ、考えがかたよってはいけないので、学校で習うことを、まずしっかり身につける。その上で、先生や友だちと意見を交かんしながら、自分なりの考えをつくり上げていって下さい。

5)まとめ、感想を書こう。

 お父さんは、いろいろな仕事をしていて、たくさん、人の役に立つような仕事をしている人だなと思いました。きちんとした将来にむけてのアドバイスももらえたのでうれしかったです。

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インタビューを受けつつ、好きな短歌を思い浮かべていた。

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父として幼き者は見上げ居り ねがわくは金色の獅子とうつれよ

佐佐木幸綱

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ついこの間まで「幼き者」だった息子も、来年は中学1年生。正面からじっくり話ができる日もそう遠くはないに違いない。

その日が訪れることを楽しみにしているし、息子が等身大の父を見ることが出来るようになった後も、恥ずかしくないような生き方をしていきたいものだ、としみじみ思う。

いぬ

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記事を書いた人

いぬ

幼少期より日本で過ごす。大学留年、通訳学校進級失敗の後、イギリス逃亡。彼の地で仕事と伴侶を得て帰国。現在、放送通訳者兼映像翻訳者兼大学講師として稼動中。いろんな意味で規格外の2児の父。

END