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ポイントより信頼

かの

通訳・翻訳者リレーブログ

 わが家にとって車は必需品。子どもたちの送り迎えや買い物はもちろん、仕事にも使う。10年以上ペーパードライバーだった私だが、必要に迫られて運転するようになり、今や車なしの生活は考えられない。
 だがその車、維持費やら保険やらで結構お金がかかる。5月には自動車税でガッポリとられ、6月には保険の更新。やっと一息ついたら、今度は定期点検のお知らせだ。今年はなんと2通もきた。
 うち1通は、以前からお世話になっているディーラーから。うちはこのディーラーでわが家初代の小さな車を購入し、その後手狭になったので2代目(「2台目」ではありません、念のため)も買った。このメーカーが好きという以上に、担当者がとても信頼できるというのが決め手だった。このセールスマンはその後、別の支店へ異動したものの、季節のたよりや点検などの通知を送ってくれる。以前、初代の車で初めて私が事故を起こしたときも、迅速に対応してくれた。
 一方、もう1通は別の代理店から。実は1年ほど前、修理の際にいつものディーラーで対応できなかったため、ここにお願いしたのだ。前者と比べてお店も広くてプレイエリアもあり、子どもたちはすっかりこのお店のファンに。おまけにポイントカードまで作ってくれて、修理代でポイントがたくさんたまった。今回の点検通知には「かの様のポイントは現在3000ポイント!この機会に点検はいかがですか?」とオシャレなイラスト入りで書かれていた。
 今までお世話になっているところも良いけれど、ちょっと遠いし、お店も何となく古い。もう一軒のポイントがたまっているし、うちからも近いから今回はこっちにしよう!ということで、2通目のほうに電話をしてみた。
 電話をかけると、お店の人はとても丁寧な言葉遣い。だが、今ひとつ状況を把握していないのか、話が先に進まない。口調だけは研修で受けたのか、本当に穏やかな話しようで好感は持てたのだが、こちらの質問のたびに「少々お待ちください」となり、だんだんじれったくなってしまった。電話口のお兄さんには申し訳なかったが、再度検討してみると伝えて電話を切った。
 その後1通目のディーラーへ電話。かつてお世話になったセールスマンが元気よく電話に出る。こちらの名前を言うとすぐわかってくれて、点検の予約もあっという間に取れた。やっぱり最初からこちらに電話していればよかったかな、と時計を見ながら思った。
 消費者というのは、ポイントサービスやお店の外観などについ惹かれてしまい、それまで懇意だったお店から「浮気」するものだ。でも、元のお店が信頼できるところであれば、必ず戻ってくると思う。私が今回そうだった。3000ポイントを使わないのはもったいないかもしれないが、やっぱりビジネスでは信頼こそ一番大事だと思った。

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記事を書いた人

かの

幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。

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