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トクな性格は誰?

かの

通訳・翻訳者リレーブログ

 朝は一日のスタート。そんなわけで、朝はなるべく機嫌よく、攻めの姿勢で家事をテキパキこなして一日に備えたいというのが私の本音だ。
 ところが朝に限ってゴキゲン斜めの人物が若干一名、我が家にはいる。息子である。もうすぐ5歳になる息子は、なぜか起き抜けの機嫌が悪い。悪いというか、ものすごーく悪い。3歳の妹がニコニコしながら起きてくるのとは逆に、息子は眠そうにムスッとして起きてくる。そんなに眠いのならもっと寝ていれば良いのにと思うのだが、自発的に起きてきても眉間にしわが寄っている状態。ちょっとしたことでもすぐフガフガしてしまう。
 思えば、こと息子の睡眠に関してはバトルの連続だった。生まれたときから1歳3ヶ月までほぼ1時間おきの夜泣き。私はその1年3ヶ月間、通しで3時間以上睡眠をとったことが一度もない。当然、私もおかしくなってしまった経験すらある。その後もお昼寝がうまく出来ず、夜の寝かしつけも難航し、「息子は睡眠そのものと相性が悪いのかなあ」と思ったほどだ。
 だから今の起き抜けの悪さも「そういうもの」として息子をありのまま受け入れてあげるべきなのだろう。でもそこは私の器の狭さで、「どーしてもっとキゲン良く起きられないの?」という前提がある。だから私も一緒になって不機嫌になり、朝からガミガミかーさんになってしまうのである。
 でも考えてみると、家族それぞれ個性があり、その個性が一つ屋根の下で共存しているのだから、それ自体すごいことだと思う。共同生活を営んでいる以上、個性のぶつかり合いもあるし、その一方で家族ならではの喜びの共有もある。比率で言えばどちらも同じぐらい。楽しいことばかりが人生でもないし、だからといって苦しいことだけでもない。ぶつかり合いがイヤなら、そもそも家族を持たないという選択肢だってあったのだから。でもそれをあえて選ばずに家族になったのも、月並みだけれど何かの縁だろう。
 そう考えると、個性の傾向も冷静になってとらえられる。息子は朝が低血圧系タイプ。私は朝にイヤなことがあるととたんに不機嫌になる傾向。夫は自分の虫の居所が悪いとなぜか息子の一挙手一投足に注意をつけるタイプ。一方、娘は何度注意されても懲りずにヘラヘラしている。皆それぞれそういうものと割り切るのも大事だな〜と今改めて思う。
 あ、でもこうしてみると、一番トクな性格は娘かも・・・!

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記事を書いた人

かの

幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。

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