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仕事に行けない!

かの

通訳・翻訳者リレーブログ

 今週は、題して「ドタバタかあさんの通訳日記」。
 先週のブログで、病気で仕事を休んでしまったと書いたが、今回は何と、交通事情で現場に行き着けなかったお話を。
 時は7日前の4月24日。午後の放送通訳シフトに就くべく、自宅を出発。最寄りのM駅に着いたが、電光表示板によると電車が一本遅れている。ここのところ月曜日というと人身事故や線路内に人が立ち入ったなどで遅れが出ているので、今日はいつもより早めに出たのだが、案の定ダイヤが乱れていた。ヤレヤレと思いつつも、最悪、11時過ぎのM駅発でも間に合うのでギリギリまでホームで粘ることにする。ところがいつまでたっても上下線とも電車が来ない。するとアナウンスが。どうやら山手線内で線路点検をしているため、遅れが出ているとのこと。
 M駅から徒歩30分のところに、平行して走るJR線のK駅がある。急遽そこまで移動すべく、夫に車で迎えに来てもらう。この日は息子が風邪でダウン。たまたま夫はオフだったので、朝のうちに息子を病院に連れて行ってもらっていた。私が自宅に電話したのは夫と息子が病院から戻った直後。M駅まで迎えに来てもらい、私は車内でおにぎりをパクつきながら、エージェントに電話を入れた。
 無事、K駅に着いたものの、何とこの路線も不通!!こんなことは初めてだ。「いったいどうやったら荒川を越えて都内まで行けるのだろう?」と私の頭の中では様々なシミュレーションが始まった。タクシーでスタジオ入り?いや、今回の不通でタクシープールには一台も停まっていない。第一、交通渋滞で時間が読めないし、県境に出るまでものすごく混むだろう。それとも東北新幹線の大宮駅まで戻り、新幹線で東京まで出る?でも戻っている間に運転が再開されたらどうする?結局どの選択肢も現実味が薄いと思い至り、エージェントへ再度連絡。私は「最速の手段でできる限り近くまで行ってみます」と述べ、コーディネーターも「ではその間にピンチヒッターを探します」との返事。しかし数分たっても運転再開のめどが立たない。
 ようやく電車が来て飛び乗ると、エージェントから電話が。ピンチヒッターが無事見つかったとのこと。今日はその方が代理で入ってくれることになったので、私は出社しなくても良いことになった。そこで次の駅で下車してK駅へUターン。結局、この日は自宅から半径2キロ以内を2時間もかけて移動していたことになる。
 普段から1時間前には現場入りしようと心がけているのだが、今回ばかりはどうしようもなかった。帰宅後、ニュースを見て大規模な車両トラブルであったことを知った。

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記事を書いた人

かの

幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。

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