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移民局

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

ロシア人の配偶者の資格で一時居住許可を取得して、ロシアで暮らしている私。取得後は毎年、年次調査書類を提出しなければなりません。昨日提出に行ったのですが、すんなりOKが出て、ほっと一息。これで、また、あと一年は何も手続きしなくていいというのが、うれしい。

最初に一時居住許可を取得するまでの道のりが、長くて厳しかったのです。集めなければならない書類が多い上に、各書類の有効期限が短いので、一気に集めて申請しないと、一からやり直しになってしまいます。

1.警察証明(アポスティーユ、翻訳、公証が必要)
無犯罪歴の証明書は一時帰国の際に県警に発行してもらい、外務省にアポスティーユを申請。こっちでロシア語に翻訳してもらい、公証役場へ。

2.私のパスポートのコピー(翻訳と公証が必要)

3.ロシア人配偶者の国内パスポートのコピー

4.結婚証明書(翻訳と公証が必要)

5.住居関連の証明書(アパートの登記簿謄本コピー、アパートに登録されている全員の名前が記載されている書類、光熱費等の支払証明、所有者の同意書などが必要)
うちはアパートを借りているのですが、一時は大家さんが3年間の居住を認めるという同意書にサインするのを嫌がり、どうなるかと思いました。アパートに登録されている全員が揃ってアパート関係の役所と公証役場に行かなければならなかったのですが、全員が集まるだけでもスケジュール調整が大変。

6.健康診断書
病院3ヵ所に出向いて、(1)AIDS・性病等、(2)精神病・麻薬中毒、(3)結核の検査を受け、別のところで総合の診断書としてまとめてもらう仕組み。あちこち出かけなければならず、これまた大変。

7.イミグレーションカードと滞在通知のコピー
8.写真

9.申請書
書き方に不備があると指摘され、そこだけを直すのではなく、一から書き直しを命じられました。

10.配偶者の在職証明書、銀行残高証明書等

Day 1、上記書類をすべて揃えて申請。
なんと、受理してもらえませんでした。理由は、結婚証明書の不備。日本大使館発行の婚姻証明が認められなかったのです。 うちは米国ニューヨークの方式で結婚したので、「ニューヨークで発行された結婚証明でなければダメ」とのこと。

結婚したときに、現地のMarriage Officeで結婚証明書を何通か発行してもらったけど、その後の諸手続きで提出してしまい、もう手元に原本はなく、あるのはコピーだけ。日本の婚姻証明を認めてもらうべく、ダンナが奔走したのですが、結局認めてもらえず、証明書を代理取得してくれる会社を見つけ依頼したのがDay 3。

ニューヨークから結婚証明書が届き、翻訳と公証を済ませたのがDay 8。

そして、Day 9、移民局で再申請。
受理されませんでした。
理由は、結婚証明書原本を提出したから。

提出すべきは、あくまでも公証したコピー。原本は見せるだけで、大切に保管すべきものだって。ロシアでは原本は一通しか発行されないから。「ニューヨーク州は然るべき目的のために必要とあれば何通でも結婚証明書を発行してくれるのだから、これはコピーも同然。だから、これを受け取って!」と頼んだけど、却下されました。で、公証役場の長蛇の列に並び、コピーを公証してもらい、移民局に戻ったときには17時を数分まわっており、「今日はもう終わり」と追い返される始末。

Day 10は移民局の閉館日。

Day 11、ようやく申請書類が受理されました。住居関連書類の有効期限がDay 12で切れるところだったから、本当にハラハラしました。

滞在許可が出たのは、それから3ヶ月半が過ぎてからでした。
日本人の配偶者であるロシア人(ダンナのこと)が、日本の滞在資格を得るのは、もっと簡単だったのになあ。

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さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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