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パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 小学校一年生の息子。学校で「ことしのもくひょう」を決めましょうと言われて、書きました。「ことしはほんをひゃくさつよみたいとおもいます。」素晴らしい。息子は親のこちらが驚くほど、学校でもヒマさえあれば本を読んでいるそうで、本は好きでも必ずしも本の虫ではなかった私や、運動命!で本は二の次(と思われる)主人の血はいったいどうなったのか、と首をかしげるばかりです。もっとも、そこは小学校一年生。読む本のジャンルも限られていて、秀才クンに育っている気配は残念ながら特にありませんが…。でも、翻訳者である親の私が感心している場合ではありませんでした! そう。私も今年こそ、昨年以上に読書したい! そう考えていた矢先だったのです。正直、息子に先を越されました。そこで、せめて私も若干7歳の息子に負けないよう、「今年は本を100冊以上!読みます!!!」と皆様にここに宣言したいと思います。もちろん、数が重要なのではないことは百も承知ですが、数をこなして得るものがあるのも事実。自宅にこもって仕事をしていると、つい視野も狭くなり、発想も貧弱になってしまいがち。だからこそ、他人の意見を多様に、しかもそれぞれをそれなりに深く掘り下げて知りたいと思うのです。正直な話、毎日通勤電車に乗って職場に通っていた頃の方が、「この時間を無駄にしたくない」という気持ちがはたらいて本をたくさん読めたものでした。自宅にいると、空いた時間はぜーんぶ仕事をしてしまうか、ちょこっと家事、という風になってしまって、敢えて読書にはなかなか時間が割けなくなってしまっていました。だからこそ、今年は数値目標を掲げて、優先的に読書に時間を割くようにしようと決めたのです。今のところのペースでは…年100冊はちょっと危ういですが、それでも昨年よりはずっと、寸暇を惜しんで読書をする姿勢が身につきつつあります。どうにかもう少しペースを上げて、息子に胸を張って、「ママも新年の目標をちゃんと達成できたよ。」と報告できるようにしたいものです。
 もう一つ新年からはじめていること。それは息子と一緒に一年かけて百人一首を覚えて、来年のお正月には一緒に百人一首で遊ぼう、という計画。お恥ずかしながら、百人一首をきちんと覚える機会を持つことなく大人になってしまった私。主人は中学生の頃に一度すべてを暗誦したらしく、それなりに覚えている様子。翻って息子。学童保育で「声に出して読みたい日本語」シリーズを取り上げてくれているおかげで、論語や現代詩をすらすらと暗誦します。これは息子一人が特殊なわけではもちろんなく、同じ学童保育に通っている子たちは漏れなく、全員暗誦できるのです。普段はやんちゃ坊主の男の子も、おませな女の子も皆、です。覚える対象はこれ以外にも、国旗や魚の漢字など、実に多岐に渡っているのに、子供たちはそれを一切苦にすることもなく嬉々として知識を吸収しているのです。改めて子供の記憶力って素晴らしい、と親の私たちは感心しきりです。こんな調子では、いつ学童で「百人一首も覚えてしまいました」と言われて置いてきぼりになるかわかったものではない、と危機感を感じてしまったのです。お察しの通り、覚えるペースはもちろん、息子の方が上です。ですが、和歌の言葉は子供には理解が難しくてとっかかりがないらしく、一旦覚えればこちらの方がきちんと残る様子。お互いの一長一短で、結果は引き分け、というところでしょうか…。この二つの目標は地道に一年間続けて、来年のお正月には、百人一首で大いに楽しんだ後に、一年間読んだ本の感想を言い合ったりできれば最高だな、と今から楽しみにしています。きちんと目標を達成できたら、皆様にもこの場を借りてご報告をしたいと思います。報告がなかったら…あぁ、結局達成できなかったのね、とご理解くださいませ。よーし! これでもう後へは引けなくなったし、頑張るぞー!

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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