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アニマルコミュニケーターのお話

通訳・翻訳者リレーブログ

皆さんはアニマルコミュニケーターという職業があることをご存知でしょうか。3月に志村どうぶつ園というテレビ番組の仕事で、動物の心がわかるというアメリカ人の女性、ジョイス・リークさんの通訳をすることになりました。アメリカでは動物と飼い主との関係をサポートするカウンセラーの仕事があるそうです。とは言ってもどういうことをするのかが良く把握できずに当日局に向かったのですが、まさに驚きの連続でした。実際に放映されたのは一部ですし、テレビ番組は編集が可能であることを考えると、視聴者の方にはどれほど信憑性を持って伝わったのかは私にはわかりませんが、何しろ信じられないことばかり。志村けんさんの家に昨年泥棒が入り、その時家の中にいたのは4匹の犬達。彼らは泥棒を目撃しているはずたということで、そのうちの一匹から話を聞きだそうというのが試みでした。取材をした時点では彼女は勿論の事、関係者の中には志村宅に行ったことのある人は誰もいなかったのですが、彼女は次から次へと家の中の様子や泥棒の風貌を説明して行きました。頭の中に見えてくるものをとにかく描写しているという感じでした。勿論彼女は特別な訓練を受けてはいますが、生まれつき動物の心と通じ合える能力をきっと持っていたのでしょう。絵を描いたり、歌を歌ったりスポーツをしたりする能力を人はそれぞれ持っていますが、彼女の場合はその能力が動物の心を理解できる、というより動物の立場で物を見ることができると能力だったのでしょう。3月末に放映された番組が大変好評だったらしく、今回2度目の来日が決まり、再び番組のお手伝いをすることになりました。オンエアは6月上旬です。今回の事を書くまえにスペースがなくなってしまったので、内容に関しては次回お話します。とても素敵な暖かい人達で最高に楽しい仕事でした。

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記事を書いた人

大学在学中に通訳デビュー。外資系企業勤務を経て、フリーランス通訳者に。会議はもちろん、音楽、舞台、映画などの分野でもひっぱりだこ。クライアントからの指名率も高い。

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