ENGLISH LEARNING

第7回 文法用語は不要?パターンで克服する簡単文法勉強法!

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

 前回は、私の体験を交えて、脳の特徴を生かす、感情、連想、音楽を使った効果的な英単語記憶法を、いくつかご紹介しました。

 今回から、「さしすせそ」の「し」、文法を楽しく、無駄なく、効率よく学ぶ方法をお話していきます。

 文法を勉強して楽しかったという記憶は、私の学生時代には一度もありませんでした。

 「現在分詞」、「過去分詞」、「現在完了形」、「仮定法」など、文法を説明する日本語そのものの意味がわかりづらく、混乱してしまうことが多かったのです。

 しかし、その私がクイズを解くように楽しく文法の問題に取り組めるようになったのです!

 その結果、半年で、TOEICのスコアが300点から500点にジャンプし、その後804点にまでなったのです。

 なぜ、文法嫌いの私が、どんどん文法問題出して!とでも言わんばかりに、文法問題を解けるようになったのでしょうか?

 その原因は、私が通ったトフルゼミナールの教え方にあります。

もう少し正確に言うと、米国に留学する外国人学生の英語力を測るためのTOEFLには、文法セクションがTOEICと同じようにあります。このセクションの攻略法が私にとっての好転のきっかけとなったのです。

 TOEFLの最もよく知られている参考書は出版社BARONから出されている参考書ですが、

この参考書の中では、文法のセクションはパターン化されています。

 TOEFLは、英語を母国語としない人の英語力を診断する試験ですから、難しい文法用語を使っても混乱するだけですよね?

 ですから、彼らはパターンで攻略する方法を伝授していたのです。

 私が通ったトフルゼミナールでも、この方式に従い、日本人の先生がパターンで文法を教えてくれたのです。

 文法のルールを、パターンで攻略するとはどういうことなのでしょうか?

 例えば、alreadyと来たらhave done とする、というように、反射的に正しい形が思い出される、百人一首に近いパターンで、記憶する勉強する方法です。

 この学校で教鞭と取られていた阿部先生が書かれた本は、授業に加えてとても役立ちました。

 「TOEFL TEST対策完全英文法 著 阿部友直 ティーエス出版」

 この本の中では、227のパターンを紹介しています。

このパターンを完全に克服できなかったとしても、だいたい70%理解できれば、TOEIC800点がとれると思います。

 実際、私の半年勉強した結果がその程度だったからです。

「あっ、その問題前やったなぁ」、「確か、この問題の回答はこれだったはず」、程度の理解です。

自分が理解して、これはこのパターンだから答えはこれ、というところまで行ったのは、900点を超えてからでした。どんな問題でも回答を一発で選べ、なぜ他の選択肢が違うのかまで説明できるのが950点以上でした。

 もう少しこのパターンで文法を学ぶポイントを理解してもらうために、もう一つ最もよく出題され、パターン学習法の強みが生きている例を紹介します。

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 この文は、日本で典型的な文法教育を受けてきた方だと、studiesではありませんかと指摘しそうですよね。

 しかし、命令、要求、提案、決定のように強い意志をあらわす動詞の後のthat節の中では、原形になるのです。

 これは英国ではもともと強い意志をあらわすために、すべきという意味のshouldが入っていたのです。

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 しかし、これがアメリカでは、効率よく簡略しようということで、shouldが割愛されるようになったという歴史を受けての米国英語の文法のルールなのです。

 同じ理由で、suggest、demand、order、request、propose、decideといった動詞も同様の形をとります。

 さらに、strange、natural、surprising、necessaryなど感情や判断をあらわすit’s xxx that 節の中でも同じルールが適応されます。

 このパターン学習法のおかげで、受験英語を教える機会があるまで、ほとんど文法用語は覚えずに800点を超えることができました。

 このアプローチは、特に瞬発力が必要な通訳から、仕事、趣味でビジネスや日常会話の勉強をされている方まで、幅広く有効です。

 なぜならば、会話というリアルタイムの場面では、「現在完了のhave done? あれっ、それとも過去のdid?」と考えている暇はないからです。

考えている間に会話が次に進んでしまってしまい発言のチャンスを逸してしまうからです。

 今回は、パターンを使った短期的にグーンと得点をアップできる文法の勉強法についてお話してきました。

 次回も文法の続きで、日本人が苦手だと言われている前置詞と冠詞について効果的な勉強法をお話していきたいと思います。次回もどうぞお楽しみに。

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記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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