INTERPRETATION

第19回 Go to town

木内 裕也

Bazinga!

 ”go to town”というイディオムをご存知ですか? ただ「街に行く」というわけではありません。こんなシーンをイメージしてください。土曜日の朝、家でクッキーを焼いたとします。全部で20枚くらいのクッキーが焼けたでしょうか。家族に「クッキーがあるから、食べてね」と伝えます。その後、家族の誰かがクッキーを1枚、また1枚と食べます。夕食の時間になると、あと2枚しかクッキーが残っていません。そんな時、クッキーを食べていた人に、You really went to town with those cookies.と言います。Going to townとは、「やりつくしてしまう」というイメージのある表現です。They can go to town on a dance floor.といえば、ダンスフロアでプロ顔負けのように踊る姿です。They can go to town with karaoke.なら、マイクを離さずにカラオケで熱唱し続ける姿。Work hardの意味ですが、どちらかといえば冗談っぽく、時に少し呆れた印象があります。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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