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通訳者のパフォーマンスは本当にすごい

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

「英語が会社の公用語になる日」皆さまよりたくさんメールやお手紙で本の感想を続々といただいております。本当にありがとうごさいます。

ある通訳者さんからの感想です。

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通訳者のトレーニングもさりげなくご紹介されており、通訳のトレーニングを受けた者にとっては当たり前のことになっている頭から訳していくということも、当たり前ではないことにふと気付きました。
英語を理解できる様になるためのアドバイスを求められることが時々あるのですが、頭から訳していくことは必須ですので、次回からは頭からどんどん訳していくことを私もアドバイスしようと思います。

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そーなんです。
とにかく通訳者が文脈を理解するのがとても速い。文中でも動詞が出てくるとほとんど意味は決ってしまうので、その時点で意味を全部把握してしまいます。把握というより、動詞が出てきた時点でその後を予測するという感じでしょうか?

私たちのように英語一文全部聞いてから意味を理解するということはないんですね。

通訳者と日本語で話をしていても、最後まで話を聞いてくれるというより、かぶせて話してくる感じなんです。私が言っていることを聞いていないのではなく、予測しているという感じです。予測が外れても慌てることなく、軌道修正して理解します。

通訳者はもともと聞きながら話すということを徹底的にトレーニングしているので、それが出来るんですね。

いつも通訳者のパフォーマンスを見て、本当にすごいなぁと思います。

Written by

記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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