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アートはささやくように広がる

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

先週の土日二日間で、新潟の妻有で三年に一度開催される「大地の芸術祭」というイベントに勉強会の仲間とバスをチャーターして出かけてきました。

大地の芸術祭の詳しい内容は↓こちら!

http://www.echigo-tsumari.jp/

日本の原風景の中に

いきなりこんな現代アートが広がります。タイトルは「風のカーテン」。

山を少し登ると、

一面にビースの花畑が広がっています。

この作品のタイトルは、「心の花」です。
アートのことはよく分からないのですが、もしも心の中に花が咲いているとしたら、絶対「青色」だと思います。人間の体は70%以上が水で出来ているので、海を見ると心が落ち着のだと思います。

廃屋も素晴らしいアートに生まれ変わっています。

廃屋の壁に無数の鏡が張り付けられています。ただ貼り付けているのではなく、バネで少し浮かせて取り付けてあるので、風が吹くときらきらとゆれて幻想的です。

廃校の中も、こんな飾り付けがされています。

なんとスーパーのビニール袋で花を作っているのです。

山の中の沼には

こんな陶器が浮かんでいたり、大自然の中で見るアートは、とても身近に感じました。全部で330点のアートがいろんなところに点在しているのですが、私たちが見れたのは、ほんの一握り、その中で今日ご紹介するのは、ごく一部です。

ツアーを組んでいただいた先生の一言が忘れられません。「アートはささやくようにしか伝わらない。でも一旦伝わったら力がある」

大地の芸術祭には、地元の人々の理解が必要です。でも最初は、中々協力してくれるところがなく、わずか1地区からのスタートでした。それが今ではいろんな地区の県民が自ら協力してくれるようになったそうです。

日本の原風景に触れて、非日常の中に身を置くと、いろんな気付きがあります。自分を省みることができるのです。

アートはささやくようにしか伝わらない。。。。この言葉は一生忘れないと思いました。

これは会社のネットワークにも言えることです。最初はウィスパー(ささやく)のように伝わってそれが根付くと、静かに、そして大きく広がっていきます。

そんなことを考えた週末でした。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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