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シナリオが役立っている

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

このブログをずっと昔から読んでいただいている皆様は、私が昔かなり本気でシナリオの勉強をしていたことをご存じだと思います。起業前、私は真剣にテレビ局のシナリオライターを目指していた時期もありました。

通訳/翻訳会社の経営と、シナリオの執筆は一見全然関係ないように思えます。私自身も以前目指している道とは、全く違う道を進んでいるんだと、ずっと思っていました。

でもよくよく考えてみると、シナリオで勉強したことが会社経営のいろんなところで息づいています。

まず物語の構成を考えることを学びましたが、これは会社の企画書やサービスを考える時に同じようなノウハウを使っています。また小道具の使い方もシナリオで勉強しましたが、いろんな形で会社に活かされています。

例えばシナリオ学校では10分間の物語を山ほど作ったのですが、それは10分の短い物語を作るといった全体をデッサンするのではなく、手だったら手、目だったら目をデッサンするように、ある何か一つについて、詳しく描写していきます。これも今の仕事で活きています。

説明セリフにならないように、セリフを煉る作業だったり、登場人物のキャラクター作る作業も、今の私の強みに繋がっていると思います。

こう考えると、本当に無駄なことなんて何もないんだなと思います。
自分に興味のあるモノやヒト、情報だけにアクセスするのではなく、何にでも好奇心のアンテナを伸ばしていきたいと思いました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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