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0(ゼロ)を1にするのが難しい

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

今日は知人から相談があるということで、表参道でランチしました。
彼女は20代で、語学が堪能で、その上飛び切りの美人です。

今ある会社で仕事をしながら、副業でネットでの通販会社を立ち上げています。平日は仕事をして、土日に副業をやるという形ですが、すでに月100万以上の売上があるそうです。

彼女の相談というのは、本格的に独立して自分でビジネスを始めたいが、今の仕事も楽しくて辞るべきかどうか判断がつかないということでした。副業が会社に知れた時点で、本人は退職を希望しましたが、優秀だということで会社に引止められたそうです。その会社から副業は辞めて、会社の仕事に専念して欲しいと言われているそうです。

今の仕事も楽しくて興味があるし、早く自分のビジネスにも本腰を入れたいという悩みでした。どういう風に辞める時期を決めたらいいかという相談でした。

こういう相談は、インハウスの通訳者の方からも多く寄せられます。「いつフリーランスになればいいのか?」

結果から言うと、私は彼女に早いうちに起業に専念した方がいいとアドバイスしました。彼女と話していくうちに「今の仕事が楽しいからなかなか辞められない」という気持ちは実は「果たして自分ひとりの力でやっていけるだろうか?」という不安から逃避したいという思いが読み取れました。

私も経験しましたが、そういう不安は当然だと思います。でも彼女はすでに利益を上げています。一番難しいのは0(ゼロ)を1にすることです。1を10にするのはそんなに難しくないのです。彼女はすでに1を作っているので、後はそれを大きく育てるだけ。育てるためには、自分の時間を100%注がなければできません。

ランチが終わった時には、彼女の気持ちは決まったみたいでした。

ついつい人の背中を押したくなるこの性格。。。。コーディネーター気質でしょうか?ランチはとっても美味しかったです。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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